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◆平等に貧しくなろう 社会学者・東京大名誉教授 上野千鶴子さん

2017-03-22 | 社会

日本は今、転機だと思います。

最大の要因は人口構造の変化です。

安倍(晋三)さんは人口一億人規模の維持、希望出生率一・八の実現を言いますが、社会学的にみるとあらゆるエビデンス(証拠)がそれは不可能と告げています。

人口を維持する方法は二つあります。

一つは自然増で、もう一つは社会増。

自然増はもう見込めません。

泣いてもわめいても子どもは増えません。

人口を維持するには社会増しかない、つまり移民の受け入れです。

日本はこの先どうするのか。

移民を入れて活力ある社会をつくる一方、社会的不公正と抑圧と治安悪化に苦しむ国にするのか、難民を含めて外国人に門戸を閉ざし、このままゆっくり衰退していくのか。

どちらかを選ぶ分岐点に立たされています。

移民政策について言うと、私は客観的に無理、主観的にはやめた方がいいと思っています。

客観的には、日本は労働開国にかじを切ろうとしたさなかに世界的な排外主義の波にぶつかってしまった。

大量の移民の受け入れなど不可能です。

主観的な観測としては、移民は日本にとってツケが大き過ぎる。

トランプ米大統領は「アメリカ・ファースト」と言いましたが、日本は「ニッポン・オンリー」の国。

単一民族神話が信じられてきた。

日本人は多文化共生に耐えられないでしょう。

だとしたら、日本は人口減少と衰退を引き受けるべきです。

平和に衰退していく社会のモデルになればいい。

一億人維持とか、国内総生産(GDP)六百兆円とかの妄想は捨てて、現実に向き合う。

ただ、上り坂より下り坂は難しい。

どう犠牲者を出さずに軟着陸するか。

日本の場合、みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい。

国民負担率を増やし、再分配機能を強化する。

つまり社会民主主義的な方向です。

ところが、日本には本当の社会民主政党がない。

日本の希望はNPOなどの「協」セクターにあると思っています。

NPOはさまざまな分野で問題解決の事業モデルをつくってきました。

私は「制度を動かすのは人」が持論ですが、人材が育ってきています。

「国のかたち」を問う憲法改正論議についても、私はあまり心配していない。

国会前のデモを通じて立憲主義の理解が広がりました。

日本の市民社会はそれだけの厚みを持ってきています。

 (聞き手・大森雅弥)

中日新聞

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頭の良い人は分かっているようです。

1991年から素直に大宇宙の権威をすればいいだけの話だったのですが、時間が経ち過ぎました。

その期間、ずっと谷口雅春を筆頭に犯罪を犯し過ぎました。

この国はカルマを積み過ぎたのです。

作用は反作用に等しい。

上野千鶴子氏は、日本はゆっくりと衰退していけばいい、平和に衰退していく社会のモデルになればいい、と言っていますが、そうでしょうね。

というかそれ以外の選択肢はないでしょう。

日本は移民を受け入れてニューヨークのような人種の坩堝のごとく多文化・多様な価値観・異人種間の共生文化に適合できない。

家族文化であり、村社会国家であり、異質なものを受け入れられず、異質なものは支配しようとするか、排除しようとする。

仏教は異質な価値を受け入れた唯一のものでしょう。

神道にとって仏教は失敗例でしょう。

思い通り、かつてのように支配ができなくなった。

キリスト教は、その失敗の教訓から支配に影響のない範囲で制限し、抑圧するしかない。

だから日本のキリスト教は、全キリスト教派合わせても、決して100万人を越えません。

クリスチャンが460年以上伝道しても、決して日本では100万人を超えないわけです。

支配できないから抑えてきたわけです。

バイブルはインチキ満載ですからね。

 

 

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