健康塾通信

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高齢者と体温調節

2017年10月15日 16時05分01秒 | Weblog

10月中旬になりますが、近頃雨が続き気温も下がってきました。

そろそろ秋晴れが欲しいと感じる日々です。

先週など日中は汗ばむ陽気もありましたから

急な寒暖差によって自律神経が乱れ

免疫力の低下で体力を消耗することが起こります。

 これを「寒暖差疲労」というそうです。

 

そこで、今回は高齢者と体温調節についてお伝えいたします。

 

私たちの身体は自律神経やホルモン系、体性神経系によって

体温が調節されています。

 

高齢者になると環境温の変化への敵応能力が低下して、

異常高温や寒波襲来のときなど、死亡率が高まるとも言われます。

 

寒い時に熱放散を防ぐ仕組みが低下して風邪を引きやすく、

低体温のため気道の炎症を起こしやすくなります。

これが、気管支や肺の炎症につながることもあるので

注意が必要です。

 

また、高温の環境では発汗の始まるまでの時間が長くなるので

暑さへの体温調節能力はかなり低下してきます。

 

これらのことから、以下を参考までに

・体温調節能力の低下を認識する。

・寒暖の厳しい環境を避けること。

・寒い時は衣服と栄養に気を使う。

・入浴後の湯冷めには特に注意する。

・暑い時に発汗を十分にして、水分も十分に摂取する。

・発汗の後の体温低下に注意する。

・飲酒後の血管拡張と体温低下に注意する。

 

ちなみに、38℃の高温環境下での発汗の調査で

45~57歳のグループは18~23歳のグループに比べて発汗のはじまるまでの時間が

2倍も長いという調査データーがあります。

 参考文献(高齢者のからだと健康 佐藤昭夫 著 )

 

このように加齢による変化への認識と対応は大切なことですね。

お互いに寒暖差に気を付けて秋を楽しみたいものです。


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