健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

呼吸法②

2010年08月08日 10時28分12秒 | Weblog
立秋が過ぎました。
本当に残暑厳しい毎日です。夏バテしていませんか?

さて、夏休みでお出かけの方も多いかと思いますが、旅先やふるさとなど普段と環境も変わりリフレッシュには良い機会です。

そこで今回はピラティスの呼吸法をご紹介いたします。
バカンスの合間に是非お試しください。

まずピラティスとはリハビリを目的として1920年代にドイツ人のジョセフピラティス氏が開発した運動法です。

動きは少しヨガに似ているようですが、意識を身体のコアに集め胸式で呼吸するのです。この呼吸法は「ピラティスラテラル呼吸」といいます。


*ラテラル・・・とは、「横」とか「側方」という意味が有ります。ここでは肋骨のことで
肋骨を意識して行う呼吸ということです。


では早速お試しください。

①まず両ひざを曲げてあぐらで座ります。このとき脚は重ねず、左右どちらかの脚を手前に引きつけ反対側も前の脚に沿うように引き寄せます。
(膝の折り曲げがきついようでしたら椅子に座ってもいいと思います。)

②次に挫骨がしっかり座面に密着するよう左右に軽く骨盤を揺さぶります。

③挫骨をしっかり立てた後はお腹の壁を引き締めるように自分の中の力でコルセットを作ります。(これがポイントです)

④おなかにグッと力をいれながら背中を伸ばしていきます。

⑤鎖骨を左右に伸ばす感じで肩周りはすっきりとします。

⑥顎は引きすぎず、オレンジ一つ分あけて頭のてっぺんから尾骶骨までが一本の線になります。

⑦ではここで両肩の力を抜くためにいちど両肩を引き上げてゆっくり後ろに回しておろします。姿勢はそのままおなかのひきしめもそのままですよ。

⑧両腕は膝の上にのせます。ここまでは準備段階、いよいよ呼吸していきます。

⑨それではゆっくり鼻から息を吸って胸を膨らませていきます。おなかはけっして膨らみません。吸いこんだ息で肺と背中を膨らませ、肋骨を広げます。

⑩息を吐く時は、口からゆっくりフーッと吐いて行きます。
息を吐くと肺がしぼみ肋骨も元の位置に戻ります。お腹の中もすべての息を吐き切ります。 


いかがですか?すぐには出来ないかもしれませんが慣れるために下の方法もお試しください

⑧までの準備姿勢が出来ましたら呼吸の練習は手を添えてやってみてください。

腹式呼吸に慣れない方があおむけに寝て、片手はお腹の上、もう片方は胸の上にのせてお腹をふくらませて息を吸い込みます。その時、胸の上の手が動かないように練習します。
これは腹式の練習法ですがおなじように掌で確認するとわかりやすいと思います。



ここでは座位のまま、片手は硬く引き締めているおなかにもう片方はわき腹の肋骨にそえます。

胸に息を吸い込んだ時肋骨が横に広がるようでしたら大丈夫です。そのときお腹が膨らんではだめです。

でははじめはご自分のペースでゆっくりやってみてください。

手では触れることのできないインナーマッスルが鍛えられ身体の中からの変化が楽しみになります。

それでは良い休日を