従僕の理想的なふくらはぎの形、わかりました。

先月のブログで、
「従僕のふくらはぎの形の良し悪しは、かれら自身の死活問題につながっていた」
という従僕の19世紀時代風俗をご紹介しました。

詳しくは、こちらのページへどうぞ。
『シシリーは消えた』従僕の美しいふくらはぎ
『シシリーは消えた』従僕の美しいふくらはぎ 続編

このとき、
「ではどんな形のふくらはぎを美しいと呼ぶのか?」については、
参考文献が見つからず、不明のままでした。

苦しまぎれに
「駈け始めたばかりの子馬の脚のような」
などと想像をたくましゅう述べて、お茶をにごしておりましたが。

…見つけた。見つけましたさ。ほれここに。
ブリーチズ(半ズボン)にゲートルを制服とする従僕などは、ふくらはぎの部分に詰め物を入れてたくましさを装うほど、男たちが脚線を気にする時代であった。ふくらはぎの詰め物を風刺した漫画が、『パンチ』にはしばしば出てくる。
『パンチ』素描集 (副題:19世紀のロンドン) 松村昌家編 岩波文庫 1999年

ぜんっぜん「子馬の脚」ではアリマセンでしたな。

すらっとした脚ではなく、たくましい脚がもてはやされていたようです。

じゃあ、あのフランス絵画の若者は、いいセンいっていたのか。

 イメージを拡大

というわけで再登場。(気に入っている)

この筋肉の張りがっ!
たまらないのでしょうな。
きっと。


…どうやらカテゴリに
「ふくらはぎシリーズ」が出来そうです。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
美しさって (くろにゃんこ)
2005-10-01 20:44:46
たくましさだったのか。

詰め物をするほど・・・いわゆるパットですね。

詰め物には、何を使っていたのでしょう。

不自然にならないように、努力を重ねていたんでしょうね。

ああ、涙ぐましい。

「パンチ」ってところが、いいですね。
 
 
 
詰め物は… (coutnsheep99)
2005-10-02 13:13:42
>くろにゃんこさんへ



それが分からないのです。

引き続き調べたいですねー、これは。



「ふくらはぎ」ではないのですが、

従僕志願者たちは新聞の求職広告に「自分の身長」を公表することが多かったそうです。

『身長の釣り合わない二人の従僕を雇うのは滑稽なことだと考えられていた』

『堂々とした体格のほうが良いと考えられていた』

(『19世紀のロンドンはどんな匂いがしたのだろう』青土社より)



あきらかに見た目重視ですね。従僕は。



そうすると

「ふくらはぎがたくましくて、堂々とした双子」は

就職面接いっぱつで合格だったろうなー…

などと、想像(妄想)に拍車をかけております。

 
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