映画を観てきました!
『少年と犬』
タイトルからしてそそられる。
初めて劇場の予告編を観てから、絶対観ようと決めていました。
結末に触れていますので、これから観に行く予定の方はここまでで!
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東日本大震災で飼い主を失い、道中で様々な人に寄り添いながら、震災前に心を通わせた一番会いたいと願う少年の元へ旅する1匹の犬の物語。
…なんだけど〜
原作はどうやら短編連作小説のようなんです。
出会う人物と犬の「多聞」とのエピソードがそれぞれ独立して描かれてる感じなのかな?
それを強引に1つの物語にまとめて、登場人物を無理に絡ませた結果なのか、話がとっちらかってる印象。
そして、気持ちが冷めてしまったのが、震災後に職を失い、犯罪に加担した男の主人公・和正が「1度くらいはいいことしたい」と、多聞の旅に同行する途中でまさかの事故死!?Σ(꒪ꇴ꒪|||)
それだけでなく、和正はなんと幽霊になってその後の多聞の旅を見守るというファンタジーな展開に…l||l( ›ଳдଳ‹ )l||l
え、だったら和正を死なせる意味ある!?
生きて少年の元へ一緒に行ってもよかったじゃん!?
あくまで、端から見たら犬1匹で旅をして少年の元へ辿り着くように描きたかったの?
演じてるのが同じ高橋文哉くんだから、以前観た「あの人が消えた」のラストと被っちゃったよ(笑)
だったら死なせないで、殺人犯して自首した女の主人公・美羽が出所したら、一緒に2人で人生やり直そうって約束を守ってくれた方が、多聞が2人の元に現れて2人を結びつけた意味も生まれてくるのに。
会ったばかりの塾通いの小学生にいきなり多聞の物語を話して聞かせる美羽の行動も訳わかんないし。
多聞と関わった人物が「多聞はすごい」「大切な犬だ」と言葉ばかりで称えてて、肝心な多聞が置いてきぼりな印象も受けました。
綺麗事なセリフばかりで現実味に欠けたかな〜
多聞を演じたシェパードのさくらちゃんは、素晴らしかった。
だからこそ、これだけの豪華俳優陣を配しての作品なんだし、もうちょっと余計な部分をそぎ落として、傷ついた人物たちと犬の交流にスポットを当ててほしかった。
号泣覚悟で最初からハンカチを握りしめていたけど、和正が幽霊になってから涙引っ込んじゃったんだぞ〜(;^_^A