COPER夜な夜な。

毎日ネタを探す日々が。
とはいっても、そんなにバラエティーに富んだ日々をすごしているわけじゃないしね…。

父親たちの星条旗 / Flags of our Fathers

2006-10-22 13:33:30 | えいが。
東京国際映画祭、行ってきました。
六本木ヒルズと渋谷で週末から開催しているんだけど、だからこないだ六本木をお散歩したとき、いっぱいフラッグが出てたんだね。

で、見てきたのは、オープニング作品に選ばれた「父親たちの星条旗」。これは、クリント・イーストウッドが監督した、「硫黄島2部作」の第1作。もうひとつ「硫黄島からの手紙」っていう日本側の立場から見た作品も12月に公開予定。



で、ストーリーは、実話に基づいたもの。
太平洋戦争末期、長引く戦争にアメリカ国民は嫌気がさし、国内の戦争ムードは沈滞していた。そんな中、ニューヨークタイムズの1面を飾った1枚の写真が、アメリカに勇気を与えた。それは、激戦地硫黄島で山頂にアメリカ国旗を掲げようとしている兵士たちの姿だった・・・。

上の写真は今回の映画で撮られたものですが、これの元となる写真がニューヨークタイムズの1面を飾ったのは事実。そして、この写真に写っている6名の兵士の一人、ジョン・ブラッドリーのご子息が、父親の死後に戦友たちにインタビューをしてまとめた「硫黄島の星条旗」という本が原作になっています。

ストーリーは、写真の6名のうち、戦闘から生き残った3名が英雄として帰国し、アメリカ国内で戦費調達のための国債発行のキャンペーンに駆り出される、その数奇な運命を描いたもの。第2作の「硫黄島からの手紙」と対になっているストーリーのようで、同じ戦争をアメリカサイドと日本サイドの両方から(とはいっても、両作品とも監督はイーストウッドなので、アメリカ視点が消えるとは思えませんが)描いた、珍しい作品です。

個人的には、映画冒頭の戦闘シーンがかなりリアルで、心臓の弱い方はやめた方がよいかも。ただ、映画のあちこちで「硫黄島からの手紙」とつながるシーンが埋め込まれていたので、そちらも早く見てみたいです。

上映後、原作者と主演3人のうち二人が舞台挨拶を行いました。
アイラ・ヘイズ役のアダム・ビーチっていう役者さん、どっかで見たことがあると思っていたら、「ウィンド・トーカーズ」で暗号を使う通信兵の役をやっていましたね。これも戦争映画。


それにしても、クリント・イーストウッド、監督になってからよい作品を連発していますね。
アカデミー賞を独占した「ミリオン・ダラー・ベイビー」はじめ、「ミスティック・リバー」もそうなんだね。これからも楽しみです。