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**はやりっち**

いろんな色があるように
いろんな花があるように
いろんな話もあるのです。

【レビュー】まんが「将国のアルタイル」

2012年10月30日 | 【レビュー】本

このまんがには以下の要素が含まれています

 

異世界ファンタジー

戦記もの

華やかなコスチューム

下地に現実の歴史考証

 

ワタシと同じく、これらが大好物な方は

きっと楽しめると思うのです

 

「将国のアルタイル1~11巻(2012年10月現在)」

(カトウコトノ/講談社)

 

主役はまじめで純粋な美少年マフムート

戦争によって生まれ故郷を失い

戦いを嫌ってはいながらも

生まれながらに戦略的な才能に恵まれ

史上最年少でトルキエ将国の将軍となりました

 

で、このマフムート少年が

その戦略的・外交的手腕を発揮しつつ

中世地中海に似て非なる世界を旅しながら、

敵国バルトライン帝国の侵略戦争をはばむべく

奔走する…というのが物語の骨子です

 

地理的要因や歴史的な考証を

現実から借用しているため

物語の舞台に不安定さがなく、

そこで繰り広げられるファンタジーを

心置きなく楽しめると思います

 

絵柄にクセがあることと

カタカナの地名・人名に慣れないうちは

ちょっと取っ付きにくく感じるかもしれません

 

しかし、主役のマフムート君が

天才ながらも、青臭く失敗しちゃったり

周りをヒヤヒヤさせながらも頑張る姿を

暖かく見守って読み進めると

いつの間にか、覚えちゃってたりするんです

 

世界史を選択科目にしていた方なら

なお入り込みやすいかと思います。

あ、これはこの国がモデルか~

なんて楽しみながら読めますので

 

後はコスチュームがすばらしい

書き込みが細かくて、

登場人物たちがしょっちゅう

いろんな国の衣装に着替えてくれますので

飽きずに楽しめると思います

 

女子には特にその辺も

読み込んでもらえるのでですよ

 

本日の更新はみづあさぎでした

 

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【レビュー】人間失格

2012年10月03日 | 【レビュー】本
 
太宰治の名作を現代版にアレンジした漫画です
とはいうものの…
本家の小説読んでないんですよね~
 
なので、純粋に漫画として読み始めましたが
とにかく負のオーラが強烈です
もう、堕ちてく一方なんですが
それでもどんどん読み進められます
面白いんです
展開が次々あって
心理描写も多くて
切ない闇が魅力的です
 
1巻だけ借りて読んだのですが
3巻で完結しているらしいです
2巻と3巻も読みたいと思いつつも
ダークになりすぎるので
若干躊躇します…
 
きっと、本家を読んだことがある人のほうが
現代版に話が展開している様子がわかって
より興味がわくと思います
 
本家で主人公が書いている
「恥の多い生涯を送ってきました」という始まりの手記が
こちらではネット上でのブログという設定になっています
 
決して文学っ子ではありませんが
本家も読んでみたいと思わせる漫画でした
闇めいた芸術的作品がお好きな方にはおすすめですよ
 

本日の更新はききょうが担当しました

 

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【レビュー】マンガ「ジャコモ・フォスカリ 1」

2012年10月02日 | 【レビュー】本

先月紹介した、ヤマザキ・マリさんが
今月相次いで冊コミックスを発売されました

 


テルマエ・ロマエの新刊は
説明する必要もないかと思いますが
もう一冊の方は、第巻ということで
ちょっとだけレビューさせていただきます

 

「ジャコモ・フォスカリ 1」
(集英社/ヤマザキ・マリ著)
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-420-15258-7

 

この表紙!気合入ってますよね~
渋いおじさまを描ききるぞ
というヤマザキさんの意気込みと
おじさまへの深い愛を感じます

 

主人公のジャコモ・フォスカリは
60年代の日本で暮らす
ヴェネチア出身の大学教授です
変わり者の教授仲間や
下宿先のおかみさん、
ご近所のみなさんと交流しながら
日本の文化を体感しています

 

そんな彼の憩いの場所は
「マリア・カラス」のオペラ
リクエストでかけてくれる喫茶店です
そこには、幼いころに憧れを抱いた
とある少年に良く似た
美しいウエイターがいて、
なんとはなしに気になってしまい…

 

生真面目なイタリア人から見た
60年代の日本の風景と
彼が出会う人との交流が
読みどころとなっています
そこに主人公の昔の記憶が
オーバーラップしており、
全体的に懐かしさを覚える感じです

 

テルマエのような
インパクトはありませんが
のんびり楽しめるマンガです

 

個人的に残念な点は
美少年美少女が、
割と普通の子に見えてしまうところでしょうか…
そこだけが、ちょっと
感情移入がしにくかったです

 

物語の方はまだまだこれから
という感じでゆっくり待ちたいと思います

 

本日の担当はみづあさぎでした

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【レビュー】ジョジョの奇妙な冒険

2012年09月06日 | 【レビュー】本
前衛的な少年漫画です
かっこいいです
すごく有名なのは知ってるけど
今まで一度も読んだことがない漫画でした
 
そして先日初めて読んだのがなぜかPart5でした
(もちろん一気読みで!)
私のようにまったくのジョジョ初心者のために
この漫画についての予備知識を
 
ウィキペディアさんによると

作品全体のテーマは「人間讃歌

~仲間たちとの絆・強敵との死闘など少年漫画の基本を押さえながらも、

個性的な表現方法・独特の不気味さなどで唯一無二の世界観を築き上げており、

その作風は「王道を行きながら実験的」と評されている~

たしかに、壮大で、個性的で、でも王道。

 
そして、Part1~Part5までが63巻
Part6と7で24巻、Part8が連載中という大作ですが
1部ごとに話が違い、主人公も場面も違います
なので私のように突然5部だけ読んでもどうにかなります
ただし主人公はいずれも「ジョジョ」と省略できる名前なのですが
それぞれが相関図の中でつながっているので
突然以前の主人公が登場してきたりで若干とまどう…
そして何より、
こんなにおもしろいなら
ちゃんと1部から読めばよかった…
とちょっと後悔します
 
第5部では主人公ジョルノ・ジョバァーナが
ギャング組織の中でボスになるために内部抗争を続けるお話です
仲間と共に敵を倒していくバトルがメインですが
その戦いは登場人物が皆「スタンド使い」で
戦うのは「自分のスタンド」vs「敵のスタンド」なのがスタンダードです
 
スタンドとは

「元となった人間から離れて「波紋」が何かの像を結んでいるもの。」

分身ではないけどたいてい人っぽいカタチで

常に「本体(本人)」と「スタンド」が登場します

自分のスタンドを出現させられる人が「スタンド使い」です

ちょっとむずかしいですよね

私も最初は飲み込みづらくて苦労しました

 

話の展開も面白いのですが、本体もスタンドも

個性的でなんだかアーティスティックで

そのへんがすごく魅力です

 

そして「スタンド」が「ジョジョの奇妙な冒険」の

アイデンティティ的な必須項目なのかと思ったら

なんと1部と2部ではスタンドがいないとのこと…

ますます気になるので

やっぱり1部から読み直そうと思います!

 

本日の担当はききょうでした

 

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【レビュー】書籍「テルマエ戦記」

2012年09月04日 | 【レビュー】本

以前にすみれさん紹介していた
マンガ「テルマエ・ロマエ」の作者
ヤマザキマリさんの
ブログの文章を
まとめた本です。

 

自分は楽しく描けたけど
大衆受けなんて絶対するわけない
そんな風に思っていた
「テルマエ・ロマエ」大ヒットし、
メディアミックスの嵐に飲み込まれていく…

 

そんな作者さんの戸惑いや、

映画の撮影現場での
非常に一般人的な感想が
とても面白かったです
イタリアの一般人の皆さんの反応とか
ワタシの超ツボでした

 

元がブログなので
「テルマエ・ロマエ」に関係のない
作者の日常のお話もありますが、
それもまた、ゆるく楽しめます

 

ちなみに2012年9月現在で
「テルマエ・ロマエ」
◆コミックス…4巻まで発売
         9/25に5巻発売
◆映画化…11/23にDVD発売
◆アニメ化…Blue-Ray&DVD発売中
といろんなジャンルで展開されています。
以下にリンクを貼っておきますので
興味のある方はぜひご覧ください

 

エンターブレイン 公式サイト
http://thermaeromae.com/
映画公式サイト
http://thermae-romae.jp/index.html
アニメ公式サイト
http://thermae-anime.jp/
おまけ TOTOさんとのコラボ企画
http://www.toto.co.jp/campaign/thermae/

 

この本に関しては万人には
おすすめしませんが、
「テルマエ」の裏側をほんのちょっと
垣間見てみたい…
そんな良い意味での
野次馬根性あふれる方には
ぜひ読んでいただきたいです

 

文章も安定していて読みやすいので
お風呂上りにアルコールを頂きながら、
のんびり楽しんでみてはいかがでしょうか

 

本日の担当はみづあさぎでした。

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【レビュー】自殺島

2012年08月02日 | 【レビュー】本

ヤングアニマルで連載中のマンガ『自殺島』を紹介します

 

今は巻まで発売してます。

怖そうな題名なのですが、内容は至って普通。

主人公は生きる希望を持てずに自殺を繰り返す自殺未遂の常習者。

ある日自殺未遂で運ばれた病院で

生きる権利を放棄するという書類にサインします

このまま死ねるんだと思いながら眠りについた主人公は

見知らぬ場所で目覚めます

周辺には同じように今目が覚めた見知らぬ人たち。

その島はネットで噂されている「自殺島」

自殺未遂を繰り返す人たちを養護しきれなくなった日本政府は

その人たちの日本国民としてのIDを剥奪して

自殺島に送るようになったとか…。

秩序も法律もない島に送られた人たち。
 
 
そこでまた死ぬことを選ぶ人、
助け合って生きることを選ぶ人、
その中でも秩序を保とうとする人、
秩序を乱しても自分が得をしようとする人。
色々なタイプの人間がいることを感じられ、
改めて生きるということについて考えてしまいます
 
マンガは一気読み派の私ですが、
これは新刊が出るたびに買ってしまい、
続きを楽しみにしています

 

 今日の担当はふぢなみでした。

来週のテーマは【美容・健康】です。

 

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【レビュー】まんが「タブロウ・ゲート」

2012年07月30日 | 【レビュー】本

まんが部門担当のみづあさぎです


今月も元気にまんがを取り上げます
The 少女マンガ&ド・ファンタジー
作品をご紹介します


「タブロウ・ゲート(1~10巻 以下続刊)」
(鈴木理華/著、秋田書店)


なかなか凝った設定の
ファンタジーなので
上手に短く説明しきれないため
あらすじその他は
wikipediaをご参照ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88


孤独な天然コマシ少年サツキ君が
タブロウと呼ばれる「魔法の本」から現れた
不思議な仲間たちと出会って
絆を深めていく物語です


日本を舞台にしたファンタジーですが
外国産の有能でキラキラな美形キャラ
ダイナマイトバディなお姉さまなど
盛りだくさんで登場しますフフ


キャラクターが全員立っていて
とにかく中身が濃密です
何度読み返しても
新しい発見があります


作者の鈴木理華さんは
イラストレーター出身なので
決めゴマが、超美しいです
ファンタジーには画力が欠かせない
と言われますが、
文句のない筆力だと思います



タロットカードがモチーフとして
登場するのですが、
このカードがこれ?!
っていういい意味での裏切りも
見所の一つです


インテリ好きのみづあさぎ
サツキバージョンのThe Sun(太陽)が好きです。


ファンタジー好きさんには
暑気払いになるような
流麗で楽しい作品ですよ

以上本日の更新はみづあさぎでした

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【レビュー】いぬのきもち・ねこのきもち

2012年06月29日 | 【レビュー】本

benesseから毎月発行される

『いぬのきもち』・『ねこのきもち』

有名ですよね。

 

書店で売っていないので

定期購読を申し込むしかないところが

購入しづらいところかなと思いまます。

 

でもでも、

毎号飼い主の心をくすぐるような企画が盛りだくさん

を飼っている人なら

一度は気になる本ですよね

私も購読していたことがありました。

 

購読の感想は…

購読料が1,000円くらいで高いなと思うのですが、

企画は毎号おもしろく、

人に教えたくなるような情報が載っていました

付録も豪華で使い勝手がいいものがついてきます

読んだ後も保存しておきたくなる本でした

 

定期購読をやめた理由は…

毎号の企画は楽しめる内容なのですが、

それ以外の情報は基本的な犬の飼い方、しつけの情報なので

飼育本を読んだら知っている内容でした

知っている内容が多くなってきたので定期購読終了

 

それでもついつい付録や企画をみると

今でも購読したくなるんですよね

 

犬、猫の飼い始めの頃は

とてもためになる雑誌だと思います!

 

今日の担当はふぢなみでした。

 来週は【美容・健康】を紹介します。

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【レビュー】まんが「純潔のマリア」

2012年06月25日 | 【レビュー】本

あの「もやしもん」と

同じ作者のまんがですが

個人的にはもっと続きが待ち遠しい作品ですまだかな~?

 

 

「純潔のマリア」

(石川雅之/講談社)

 

百年戦争のまっただ中のフランスを舞台に

「教会の敵」であるはずの魔女マリア

戦争を止めて世の中を平和にしようと

自らの魔力を行使して奮闘する物語です

 

コミカルな場面もあり

インキュバスやらかなり冒涜的な存在も

登場したりしますが

このまんが、深いです

 

「戦争」の中に見る「善」と「悪」

何が正しくて、何が悪いのか

そもそも「正しさ」とはどういうものなのか

「神」とはどういう存在なのか

そういう考え出すとぐるぐると迷宮を

彷徨うはめになるようなことを

石川さんがとてもまじめに

自分なりに答えを出そうとあがいている

その様をそのまま「まんが」にしてしまった

そんな風に思えます

 

それを体現しているのが

清らかな処女だけど、

冒涜的な魔法を操る魔女マリアという

とある観点から見ると

非常に矛盾に満ちた主人公なのではないか

と思うのです

 

でもその主人公のマリアの願いは

いとも簡単なことなのです

戦争がなくなってみんなが平和に生きること

奇跡とか、神様に頼るのではなくて

自分のできることを、自分のやり方

精一杯がんばること

 

簡単なんだけど、とても難しいことですよね

でも、マリアはあきらめずに

とにかく目の前のことに取り組みます。

それが読んでいて、とてもいいなぁと思うのです

 

なんだか、難しいことを

つらつら書いてしまいましたが

まんがそのものはとても読みやすく、

たぶん単純にそのまま読んでも楽しめます

 

2012年6月現在で巻まで発売されています。

巻早く出ないかな~

という願いを込めてレビューしてみました

 

本日の担当はみづあさぎでした~

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【レビュー】フォントのふしぎ

2012年05月29日 | 【レビュー】本

 

先日友人からプレゼントされた本です

フォントについてのちょっとした

解説書のようですが

読みやすく面白いです

 

高級ブランドロゴはなぜ高そうに見える?とか

ヨーロッパの街を作っているフォント とか

実際の店の看板や美術館で使われている様子の写真が多く

デザイナーじゃなくても雑学になりそうです

 

特におもしろかったのは

ゴディバのロゴの変遷として

割りと似てるけど、安定感のあるフォントに変えたり

さらにそれを少しだけ手を加える変更をしたり

一見気づかないような

ロゴ変更があるんだなあと

時代に合わせて、でもイメージを変え過ぎない

微妙なさじ加減のこだわり仕事に興味がわきました

 

さらっと読めて知識もつく

理想的なデザイン本ですよ

 

以上、今日の担当はききょうでした

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