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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

「総合的な学習の時間」ってなんだろう?

2013年05月24日 12時04分29秒 | インポート

先日、拝命を受けた中学校の学校評議委員会に出席しました。半期の学校生活の活動を外部から評価する目的とのこと。そのなかで、今年の環境デイは専門家による自然環境についての講演とビデオ鑑賞だそうです。私がPTA会長の時は生徒先生と一緒になって周辺地域(駅前)でのゴミ拾いをしていました。街のひとに子どもたちは「ごくろうさん」「ありがとね」と声をかけられて、少し照れながら、充実した経験をしたものです。ゴミを拾うと自分の中で、いろいろな何かが湧いてくる。変わる
「総合的な学習」とは、まさに子どもたちが取り巻く社会生活すべてが、関係を持っている。硬い言葉ですが「ひとりじゃ生きられないんだ」ということを、ひとつのゴミを通じて理解することではないかと思います。確かに環境知識を身につけてから実践することは必要ですが、頭の中で終わってしまう危うさがあります。やってみなければわからない。やってみて確信を得てることで、他へも関わりをつなげてゆけるもの。それが「総合的」ではないでしょうか。
今年はじめてダ・ヴィンチに「リサイクル工作コンクール」への案内が届きました。リサイクルを少し学ぶと、工作のテーマや可能性が無限に広がると思います。参加してみてはいかがでしょう。詳しくは「ちゅうでん」で検索してください。http://www.chuden-edu.or.jp/oubo/oubo3/leaflet-oubo3-h25.pdf


業務連絡でゴメンナサイ。

2013年05月23日 10時15分43秒 | インポート

この場を業務連絡に使わせていただくことをお許しください。6月1日土曜日に多くの小学校で運動会が開催されます。そのため、振り替え受講で以降の土曜日が満席で振り替えができない状況にあります。そこでお願いがあります。もしご都合が許されるようでしたら6月1日の午前クラスと午後クラスへ前倒しで振り替えができる方がいらっしゃいましたらご連絡をお待ちしております。

(すべての生徒さん対象とさせていただきます)Rimg1340



すべての経験は成長の肥し

2013年04月16日 13時12分45秒 | インポート

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あのトラブルがなかったなら、、、。ボーイング787はまさに今、生みの苦しみの中にいます。でも悲観はしていません。なぜなら、B787はニッポンの多くの人の努力の結集です。世界はその卓越したフライトを待ち望んでいます。そのひとりに初菜ちゃんもいます。自分の描いたデザインが大きな機体に描かれることを夢見て、頑張ってデザインをしたのです。チャンスを活かしたのです。初挑戦でみごとに入賞しました。もう少しのところで大賞は逃しましたが、彼女には未来があります。いつか、自分のデザインしたものが世界に羽ばたくことを、そのために。失敗だってあるさ、くじけない。B787のように名機と呼ばれる未来がくることを信じて。
B787の問題発生によって就航延期、塗装機体変更、授賞式の中止というアクシデントは、彼女の記憶に何を残すのでしょうか。


何に興味関心を与えられたかによって

2013年03月29日 18時11分43秒 | インポート

「わたしの時間」を完成させました。まだ針が動いているか心配ですが。大切そうに持ち帰る子の、満足した顔を見ると安心します。ギョーザから絵具がはみ出して、手を真っ赤にしても喜んで、粘土をこねている子(幼・小学年)がいれば、レリーフ表現の理解が難しくて、直立像を建たせてしまう子(中・高学年)それぞれに経験したことを活かしてくれたらと願っています。ダ・ヴィンチノートにある目標設定は、確かに半歩上を求めています。しかも個々の時間配分や関心事をひとつに集約してしまっていますので、難しさは倍増します。それを克服するためのアドバイスは個々に丁寧に伝えているつもりです。そのスペースに、その細かい工作が出来ることと出来ないことを理解することも学びです。そろそろ計画性をもって取り組まなくてはならない年齢期の子には、時に厳しく伝えることもしなければなりません。

(写真画質が悪くて申し訳ありません)この子の性格がそのまま伝わってくる作品です。色づかいも、粘土の細工もGood!です。たとえば、この子には「迫力」「緩急」などを指導すると、表現に深みが備わります。それに技術が付いてくると、これは将来の強みになります。その反対に勢いで作り上げる子がいます。ポンポンポ~ン!と「もう出来た!完成!終わり!」そんな子には「もっと丁寧に、細かなところまでしっかりと作りなさい」は禁句です。「いい~ねっ!」「もっともっと!!」私が大げさにあおると、ほとんどの子はブレーキがかかり、先生に何をされるかわからないから、おとなしく、しっかりとつくろうとします。(時には暴走ほう助になりますが)

隣の子と全く逆のことを伝えることも必要になってきますが、子どもたちに混乱だけはさせないように細心の注意をしています。Photo_2


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先生と交換スケッチブックしてみない?

2012年12月04日 19時03分28秒 | インポート

「この子いいかげんに描いているようですが、大丈夫でしょうか?」3年生
ここでいう「いいかげん」は5歳期前後の健全な行為である「なぐりがき」とは違い、いいかげんな描画行為をいいます。なげやり・乱雑に近い意味です。人によって解釈と基準がありますが、乱雑な筆(ペン)使いで勢いに任せ走り描きをする(塗り残しをする)、サイコロ形がおにぎり形になってもお構いなしをいいます。これらはどのようにして起きるのでしょうか。ある子の例です。
その日は人数が少なく、始まりが3名でした。これまで見たこともないくらいに集中して楽しそうに描き続けていましたが、10分を過ぎ3.4名が合流して着席すると、変化が出てきました。突然、ギクッギクッと走り描きが始まり、そうかと思うと机から離れていきました。
その時に、この子の心の声が聴こえてくるのです。「先生、私に注目して!この作業を続けてもいいの?完成させることができるのか、とても不安なんだけど」言葉では十分に伝え表現する経験が浅いので、走り描きという無言のアピールとして「先生こっちを向いてよ」と言っているのです。
この子にはこれから先の成功体験の蓄積で「一所懸命のスイッチ」が入ることになります。完成させることが、どんなに平安な心になるのかを知ります。それを待たずに、外から無理やり、やらされる「はみ出さないで」「ぬりえの練習」などの押しつけられては、自分を表現しようとする自発的な要求は生まれないし、不完全燃焼からの逃避になってしまいます。
もうひとつは、
いいかげんは個性であること。突き放した言い方になりますが、いいかげん」な描き方をどれだけ指導しても個性が変わることはありません。つまり、先述のように、押しつけ訓練では何も変わりません。(私も道を間違えたことも過去にありました)どうしたらよいか。声なき声を聴き上げることでしか、方法はないと考えます。結論です。繰り返し、対話を心がける中から引き出します。筆使いの指導の前にしなければ意味がありません。
またある子の例です。完全に手も思考も対話も止まってしまった子を前に、その子の うなづきから推測して、下絵のための線を薄く描いて見せました。この線をおおよその大きさだと思って描くように丁寧に伝えたつもりでしたが、しばらくしてみると、私の線に忠実に上からなぞっていました。多くの場合、経験が少なく興味がわかないため、表現する意欲が乏しい。何をして良いのか自分で見つけられない。これは「ぬりえ」訓練をしてきた子に多い行動です。先生の描いた線を塗りつぶす作業に満足するはずがないことはもちろんのこと、依存心の強い、柔軟性に欠けた活動になってしまいます。
これらの事柄は小中学年生に限りません。5.6年生になると成長過程(メンタルとテクニックの不均衡)の中で、創作活動に一時的なスランプがあるといわれています。そのような時にも
声なき声を聴き上げることは有効です。ダ・ヴィンチでは意欲のある子にはスケッチブックを渡します。(もちろん全年齢・生徒が対象です)その絵の中から理解し合えるヒントを見つけたいと考えています。お声をかけて頂ければ、本人に使い方を伝え渡します。「ひげ先生と交換スケッチブックしたい人、この指と~まれ」