長生きの秘訣

現在の趣味は「人生を全うすること」です。長生きすると人生の色いろな疑問が解けてきます。

なぜ給料が上がらないのか 2

2015年12月11日 | 日記

12月8日内閣府発表のGDP速報によると、7~9月の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前年比1.0%であったとは公表され、アベノミクスは失敗だと一部のマスコミが騒いでいます。株価が上昇したり為替が円安ドル高になっているのにどうして経済は成長しないのでしょうか。経済学者がいろいろ分析していますが、難しいことばかりで何が原因かさっぱりわかりません。

輸出企業は利益を出しているのに給料が上がらない。これが最大の原因です。給料を上げるためには9月2日に日銀の役割についてにべましたが、今回は別に視点でなぜ給料が上がらないのかについて考えます。原因は2つあります。一つは正社員優遇の法律、制度、意識があるからです。

正社員を優遇する「労働基準法」に基づいてすべての労働関係法が派生的にできているからです。派遣法は派遣社員を守る法律ではなく正社員を守る法律です。労働組合法も正社員を前提に作られていますし雇用均等法、労働契約法、などすべて正社員が前提になっています。正社員を守る不条理については11月1日にも述べました。

政府が経営者団体に2016年春の賃上げを要請したとニュースになっています。政府が企業に「お願い」とは経済学にはありません。日本の経営者はやさしいのではいはい承知しましたと、応じるところもあるでしょうが社内の事情によっては後ろ向いてベロを出しているかもしれません。

労働組合も首切りには最大のエネルギーを使います。「首を切られるくらいなら給料は下がっても仕方がない」と言って給料は長く低く抑えられてきました。一部リストラはありましたが全体では正社員の雇用は守られています。まだまだ企業は余剰人員を抱えているのです。

二つ目の原因はデフレ経済の後遺症でいまだに安売りの商品やサービスがもてはやされています。100円ショップが大流行。外食産業もいまだに価格競争をしています。これでは給料を上げることはできません。付加価値のある商品サービスを企業が考えないと利益は出せません。たとえば少し売れるとなるとすぐに多店化をする、量産をするこれは売り上げは増えますが、従業員一人当たりの利益は増えません。連日行列ができるようであれば値段を上げるとか、販売数を制限するとかして利益率を上げることに専念するべきです。多店化はそのずっと後に考えるべきです。規模の拡大や売り上げの拡大ではなく、利益の拡大を経営者は最大の目標にするべきと頭では分かっていますが、ついつい規模の拡大、売り上げの増大に走ってしまいます。

付加価値が高く利益が出れば給料も上がるというものです。付加価値とは100円のものを10000円で売る値打ちのことです。有名ブランドのTシャツのようなものです。新聞も付加価値の塊です。新聞は150円しますが新聞紙は2円くらいです。

付加価値経済を目指さないと給料は上がらないということです。


「生きがい」「やりがい」の見つけ方

2015年12月03日 | 日記

経済学の教科書では「賃金は労働の対価である」と教えられます。したかって労働とは苦痛を伴うものであり、ある程度の苦痛は耐え忍ぶ必要があると思っておられる人もあるかもしてません。しかし仕事に「生きがい」を感じやりがいのある仕事を生き生きとされている方もたくさんおられます。ではどうすれば「生きがい」のある仕事ができるのでしょうか。

生きがい、やりがいとはなんでしょうか。人間は生きがいを感じるときは少しの苦痛や、逆境にも耐えることができます。あれがしたい、これしたいという欲求を満たすことがやりがいでしょうか。お金がほしい、恋人がほしい、愛情がほしいなど欲求の追求と生きがいを混同してしまっている人が多くいます。

仕事を通じて生きがいを感じることができればこれほど幸せはありません。少々給料が安くでも、少々残業が多くても、嫌な同僚がいても「やりがい」があれば生き生きと仕事ができるはずです。誰もがこの生き生きと働くことを願っています。どのような心がけで日々仕事に取り組めば毎日生き生きと仕事ができるのでしょうか。

人間は生まれた時から周りの人から評価され、褒められることに最大の喜びを感じます。幼少期に褒められたことは成人しても覚えています。芸術やスポーツなどで名を成す人の多くはこの時期に親だけでなく多くの周りの人から「すごいね」「大きくなったら〇〇になったら・・」とほめられたことがその後の努力と研鑽につながり、ますます実力が付き、評価され名を成すことになります。子供の「ほめ育て」の推奨もこんなところからきているのでしょう。

一つのことを長くコツコツと続けることがまず必要です。その中で人から評価される喜びを見つけその喜びを次の評価につなげ、5年10年と多くの関係者に評価され、褒められ、ますますやる気が生まれ、やがて天職の域に達するのです。そういう意味では職種を変えたり転職はよくありません。

いま与えられた仕事を力いっぱいやることも必要ですがもっと大切なことは、その仕事を喜んですることです。多くの人が先に述べた経済学の影響で、苦痛を耐えて、いやいや不足に思いながら仕事をしています。それではいい結果は生まれません。どんな仕事も社会の中ではなくてはならない人の役にったている仕事です。それを悲しむか、喜ぶかはその人の心がけ次第です。

やりがいのある仕事、生きがいを皆さんも必ず見つけられるはずです。毎日喜んで仕事に取り組んでください。