長生きの秘訣

現在の趣味は「人生を全うすること」です。長生きすると人生の色いろな疑問が解けてきます。

大阪万博の前にすることがある

2017年12月20日 | 日記

1970年の大阪万博開催から50年近くが経ち東京オリンピックと同じように、2回目の大阪万博を誘致することになりその準備活動が大阪府や関係機関で進められています。大阪をもう一度世界に発信しようという試みであり大阪生まれ大阪育ちの私にとっては大賛成であります。しかし近隣府県や世界に感動を与えるためにはもっと大切なことがあるように思います。

大阪のイメージは?と聞かれてまず浮かぶのは「たこ焼き」「串かつ」「ブタマン」などのB級グルメ。次に大阪城、通天閣、海遊館、ヨシモト、やくざ、阪神タイガース、豹柄。どれもあまり上品とはいえません。良く言えば大衆的、親しみのあるものばかりです。


ひったくり、などの軽犯罪だけでなく殺人、強盗などの犯罪率は全国都道府県で福岡、愛知お押さえて全国1位、生活保護受給率全国1位、在日韓国人比率全国1位などいいイメージには程遠くなっています。

ミナミといわれれる難波駅周辺は最近は中国人観光客に占拠され、キタの梅田周辺も東阪急商店街は怪しげな風俗店に占拠され新興の茶屋町も無計画な雑踏になっています。グランフロントの開業で何とか近代化の雰囲気はできましたが、その西側の再開発用地も10年以上事業主体が決まらず、民間ではどこも手を上げないので、公的機関であるUR都市機構が事業主体になることが最近決まりました。民間が手を引いたとなると将来性がないということです。

大阪はなぜこうも発展が遅れているのでしょうか。大阪発の銀行、商社が相次いで東京に本社を移したのは20年以上も前のことです。それから製薬会社、繊維会社、各種製造メーカーの本社まで東京に行ってしまいました。最近は小売、サービス業も逃げ出しています。京都、神戸では多くの世界企業が活躍しています。

リニア新幹線も28年後の2045年開通です。北陸新幹線の金沢ー敦賀も18年後の2035年、大阪まではその先になります。北陸三県は大阪の商圏でしたが、現在は完全に東京の商圏に移ってしまいました。首都補完都市として埼玉、神奈川、千葉に加えて名古屋になり、大阪は置き去りになることが明白になりました。

いろいろな人が大阪の地盤沈下について語っていますがどれも的を射ていません。その証拠に20年以上言われ続けていてもいまだに大阪のイメージ下がり続けています。なぜでしょうか。東京から見れば他の地方都市、札幌、仙台、大阪、広島、福岡と同列になってしまいました。経済二眼レフ論やアメリカのワシントンとニューヨークのようなイメージはどこに行ってしまったのか。

その答えはいまだにだれも正解を示していません。歴史や経済を動かしているのは人間であることが語られないから答えは出ないのです。その答えは「見せかけでない心からの」「品性、品格、上品」がないからです。またそれらを尊重しない風土があるからです。

品性品格を馬鹿にし、品のないこと、下品なことを自慢し、又周囲もそれを評価する風潮が個人個人の大阪人にはあります。敬語、謙譲語を正確に使えないのも大阪人です。最近の吉本の漫才を見るとすぐにわかるでしょう。

品格品性のない人はいくら能力があってもどこかで行き詰まります。品性品格は後天的なものです。親の教育が大事ですが本人の自覚と努力でかもし出されるものです。誰も「あなたは下品ですね」とは言ってくれません。そうゆう人からは自然に離れてゆくのです。「氏より育ち」です。それが今の大阪なのです。

大阪人にはやはりB級グルメが似合っているのでしょうね・・・。