最近は転職する場合「資格」がないと門前払いになります。大型書店の入り口付近には資格の専門学校のパンフレットがありますし、書籍も山のようにあります。上場している専門学校も多くあります。厚生労働省をはじめ各省庁の外郭団体が実施している職業資格は国家資格だけでも４００以上あります。クリーニング師、足場組み立て師などパートでアルバイトの経験を数年すれば付く知識も資格化されています。
では専門学校で資格をとれば就職できるかというと必ずしもそうではないことに資格を取ってから気づく人が多いことも事実です。資格は実務経験とセットになっていることを理解するべきです。パートアルバイト契約社員などで数年経験を積みその間に資格を取得する。これが理想的です。しかし３５歳を超えて家族を支えながらパートアルバイトは出来ません。
昔の丁稚制度はそういう意味では理にかなっていました。若い人はいきなり資格を生かすのではなく、下積みの経験を積みながら資格も取ってゆくことが必要な時代でしょう。
やはり資格は必要なので取得努力は必要ですが、資格が万能ではないことも理解するべきでしょう。同時に実務経験も必要で、むしろ実務のほうが優先される場合もあることをも理解しましょう。
資格や実務経験よりも「人柄」を優先する企業も多くあります。