長生きの秘訣

現在の趣味は「人生を全うすること」です。長生きすると人生の色いろな疑問が解けてきます。

古代文明国家はどこに行ったのか

2019年11月09日 | 日記

最近、世界のニュースに出てくる古代文明国は本当にその地で後世に残る文明を作っていたのか疑問に思うニュースが多くあります。

まず、エジプト。約7000年も前から数千年栄えたエジプト文明はペルシャ文明と並ぶ世界文明の発祥地とも言われています。ギリシャ文明や中華文明は4000年前ですから、エジプト文明3000年も前に栄えていたということです。

2010年から起こったチュニジアのジャスミン革命に触発されて、現代のエジプトでも政変が起こりました。その後アラブの春と称してその後リビアやシリアに飛び火し、現在のシリアの混乱につながっています。どうして世界に歴史的影響を与えたエジプト文明は何処に行ってしまったのでしょうか。

1980年代にはじまったイランイラク戦争は、その後の湾岸戦争、アフガン戦争のきっかけとなりました。ここも7000年前から続くチグリスユーフラテス流域、ペルシャ文明の発祥の地です。現在は文明どころか争いの地です。

EUの金融システムを揺るがせているギリシャも元文明国とは言えないその国民性に世界が驚いています。4000年の歴史のある中華文明発祥の中国人民共和国の現在の世界に与える影響はとても世界の文明国の振る舞いには見えません。

どうして元文明国が世界のお荷物になったのでしょうか。答えはシリアからドイツの難民問題を見ると世界の文明史が明らかになります。

シリアの人口2200万人のうちすでに400万人から500万人が国外に難民となって流失しています。数字上は5分の1ですが、その人たちはどのような人達でしょうか。まずお金のある人、情報が手に入りやすい人です。その人たちは知識人であり、文化人であり指導的立場の人です。酷な言い方ですが残された人たちは争いの好きな知識のない人たちです。

国外に出た人たちの一部はそれなりの苦労はするでしょうが、またそれぞれの国や民族に溶け込み実力を発揮することになるでしょう。100年もするとドイツの首相はシリア人かもしれません。

これで古代文明国を作った人たちがどこに行ったかはっきりしたと思います。古代文明国はある時期栄えましたが、内紛や外部からの攻撃によりその文明が破壊されそれらを作った人たちは遠く離れた異郷の地に行ってしまい、残された多くの人は争い好きの非文明人のみが残されたのです。

はたしてその文明人たちは何処に行ってしまったのでしょうか。   
その子孫は今どこにいるのでしょうか。