猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

県立高崎高等特別支援学校に野村たかあきさんの「風神の袋もちだし遊ぶ子ら雷神の子がおどけて太鼓打つ」に会いに行ってきました

2023-10-04 07:22:04 | なっからさくい生活

野村たかあきさんの風神の子らと雷神の子らに会いに行ってきました。太鼓を打っているのは雷神の子です。

 
訪ねたのは高崎市柴崎町にある群馬県立高崎高等特別支援学校です。この学校は1997年4月に新たに開校した学校、校舎も開設に合わせてつくられました。群馬県産の木材をふんだんに使った純木造建築の建物です。この学校の事務棟と特別教室棟を繋ぐ吹き抜けの生徒用玄関の2階部分の梁の上に、野村たかあきさんが制作した6体の風神の子と雷神の子が暮らしています。事務室で許可をいただいて写真を撮らせてもらいました。

 

    
生徒たちが使う玄関を入ると、たかあきさんの書き文字が目に飛び込んできます。「風神の袋もちだし遊ぶ子ら 雷神の子らがおどけて太鼓打つ」、平成9年3月とありますから、開校の年の3月に風神の子と雷神の子はここに居ついたんです。

 
下から見上げると、梁上に据えられた大きな風袋に乗った二人の風神の子がいます。その左手の方に、もう一人梁に座って遊ぶ子がいます。

 
反対側の梁には、小太鼓を打つ雷神の子と、二人がかりで大太鼓を打つ二人の雷神の子がいます。太鼓の音が聞こえてくるような気がします。吹き抜けの二階部にあるブリッジ状の渡り廊下から見ると、表情が良く見えます。上ってみます。

 

 
渡り廊下からはすぐ目の前に風神の子と雷神の子がいます。風袋を持ち出して遊ぶ風神の子です。この彫刻は、大きなものなので野村さんの自宅にある「でくの坊」では制作できなかったようです。赤城山麓の二の沢にある友人の彫刻家の工房を借りて制作したって聞いています。

 
その先で、ひとりで遊んでいる風神の子です。手拍子しながらなんか唄っているみたいです。「赤城山から 鬼がケツ出してぇ~♪ 鉈でぶった切るよな 屁をこいたぁ~♪」、違うかな…。

 
大太鼓を打つ雷神の子二人です。一番最初の写真は、太鼓にまたがっている雷神の子です。「おどけて」ってたかあきさんは言ってますけど、結構真剣にたたいてますよね。二の沢の工房で彫り上げた彫刻は工事現場に運び込まれ、この工区を担当していた研屋の専門技術者の手で梁の上に据え付けられたんだそうです。

 
小太鼓を打つ雷神の子です。私もこの学校建築のスタッフの一人でしたから、竣工前の据え付け終了時に初めてこの子らに会いました。その後も何度か会いに来ているのですが、この10年ほどはご無沙汰しちゃっていました。でも、みんな元気でいてくれました。嬉しいですね。

    
たかあきさんが取り組んだ大作です。半年近くをこの制作に費やしていた気がします。そいで、ほかの仕事ができなくてぼやいてたんです。でも、いい顔してらいね。

    
そういえば、1997年の「鬼の版画暦」はこの仕事の犠牲となって刊行されませんでした。「お前せいで、来年は暦なしかい…」と私にボヤく人もいました。でもね、この学校を訪ねるとたかあきさんの風神の子と雷神の子に会えます。お会いになりたい方は、電話(027-353-3155)で高崎高等特別支援学校に希望を伝え、学校の都合に合わせて見せてもらってくださいな。

 

 昨日の朝、9時40分ごろクロスバイクのペダルを踏んで出かけました。COCOは食堂のガラス戸のところで日光浴をしていました。涼しい朝だったんです。3日ですから、大蓮寺の弁天さまの月例日、そちらはユキ子さんにお参りしてもらいます。

 
抜けるような青空でした。いっぺんに秋になりました。利根川を南部大橋で渡って、旧前橋長瀞線で高崎の京目に出て、そこから高崎健康福祉大学の前を通って、柴崎町まで走りました。12kmほどです。利根川の上に見える榛名山がすごくきれいでした。

 
稲刈りの終わった田んぼにも出会いました。脱穀した稲わらを束ねて三角に立てて干しています。「積みわら」って呼んだっけな、なんて言ったけな…。井野川を渡ると、もうじきだなって思いました。

    
たかあきさんの作品を見せてもらってから、学校の外周を一巡りしてから、高崎市街地へ向かいました。高崎駅の脇を抜けて、中心市街地を通り抜けて、台町まで走ったんです。

 
台町のアトリエ・シュシュによって、焼き菓子を買いました。販売員さんが、「また来たなチャリじいさん…」てな感じで笑顔で迎えてくれました。後はまっすぐ家まで飛ばして、ちょうど30kmほどの走行となりました。ほどほどの運動になりました。

 

 家に戻って休息しながら、COCOに風神の子と雷神の子に会ってきたことを話したら、<野村さんが彫刻を彫るのは分かるけど、ヒゲは何してたんだい?>だって。「オレはさ、そのころ学校の建物やなんかの営繕のヘッドワークも仕事の一つだったんだいね>、「なんだい、その営繕のヘッドワークちゅうのは?>

 当時、文部省が丸善から出版(1999年)した木造の学校建築の手引書です。この本を作るために日本建築学会が「木材を活用した学校施設に関する小委員会」を組織したのですが、何故か私もメンバーに委嘱されました。私が執筆したのは計画の章の「予算計画」、資材調達の章の「地場産材の調達に関する留意点」と「労務調達と工期設定の留意点」です。営繕のヘッドワークってのはさ、計画達成のための予算や人手を確保して、資材調達や工期なんかの調整をする仕事です。

 <念のために補足しとくけど、ヒゲも手伝った「木の学校づくり」は20年を経過して2019年に全面的に改訂されました。改訂版は文科省のHPのこちらで見ることができます。ヒゲの知識や経験は20年経って役立たずになったんです。残っているのは、いくつかの木造校舎とたかあきさんなんかとの大事な思い出みたいです>

 

  
夕食は豚ヒレ肉と野菜のクリーム煮、野菜は人参、じゃが芋、玉ねぎ、マッシュルーム、ほうれん草です。サラダはリンゴとキュウリとミニトマトとレタスにハニーマスタードソースです。ご飯は、十六穀米を使ったガーリックバターライスです。前日と違って皿数が少ないです。

 先に夕食を済ませたCOCOは椅子の上で寝ていました。風神の子の夢でも見ているのかな。わが家にも「風神の子 雷神の子」がいますんで、そのうち見ていただきます。今朝は雨、秋の空は変わりやすいです。

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい


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