イカリソウの花です。美登利会の朝に花開いてくれました。花言葉は「旅立ち」っていうんですよね。なんか嬉しかったです。
玄関先の鉢ではタツナミソウが咲いていました。このタツナミソウは初代吉駒と二代目吉駒の稽古場があった千代田町の家の庭からユキ子さんに連れられてきたのです。いつもだと5月に咲くのですが、今年は美登利会にあわせて咲いていてくれました。
第79回の美登利会は、松村悠輔の長唄「富士の雪」で幕開けしました。そして14の番組が上演されました。まだ写真の整理ができていませんので、一部だけ御覧に入れます。
長唄「雨の五郎」、曽我五郎時政は遠山はるな、禿(かむろ)は松永桃佳です。美登利会の子どもたち6人が5月4日と5日に石川県小松市で開かれる「日本こども歌舞伎まつり」に招待出演しますが、二人はこの演目で参加します。華やかな歌舞伎舞踊です。
小菅あおいの長唄「近江のお兼」です。布晒をきれいに振ってたくさんの拍手をいただきました。
日本人形でおなじみの「汐汲み」です。立方は若柳糸侑美です。きれいです。
ガラッと変わって男前の船頭は、若柳糸玖の常磐津「夕月」です。淀川を渡る三十五石舟の船頭を粋に演じてくれました。
若柳糸奏の清元「玉兎」です。月から飛び出してきた兎が、元気に餅つきをし、たぬきの振りをしておどけたり、わらべ歌の「お月さまいくつ」を踊ったり、楽しい舞台でした。
4~5歳から三代目吉駒の稽古場に通って来ていた子どもたちが成長して、美登利会の舞台の主力を務めてくれるようになりました。嬉しいことです。
三代目吉駒リサイタルの司会とお話しは、今回も古典芸能解説者(元NHKアナウンサー)の葛西聖司さんがつとめてくださいました。お話しの中で、4月5日と6日の「日本こども歌舞伎まつり」に招待参加する6人の小中学生を紹介してくださいました。葛西さんよりも背の高い子が多いですけど、みんな小中学生です。
三代目吉駒は義太夫「お園」を踊りました。帰らぬ夫を思いやる妻を演じました。
場内アナウスの有砂順子さんが、「そでから見てても、ユキ子さん色っぽくってゾクッとした…」だって。そういえば、今までこうい役を演じることは少なかったかもしれません。
そして、「来年の美登利会は第80回の記念の会となります。その前祝いとして…」と葛西さんが紹介してくれた「三番叟」です。浄瑠璃は竹本三枡太夫・他、三味線は豊澤岬輔さん他、お囃子は堅田新十郎さん他の見事な演奏でした。
吉駒が軽快に踊りきれたのは、毎週1回トレーニング指導をしてくれているNiiSの鈴木トレーナーのおかげだと思います。
ということで、79回目の美登利会も無事に閉幕できました。何よりもありがたかったのは、たくさんの皆さんにお越しいただき観ていただくことができたということです。吉駒はじめ出演した会員一同、お客様に心から感謝しております。ありがとうございました。
COCOは、ちゃんと留守番をしてくれていました。
ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
昨日は、第79回を迎えます美登利会公演と第4回三代目若柳吉駒リサイタルを併せて開催させていただきましたが、たくさんの皆さまにご観覧いただくことができまして、大変にありがたく心から御礼申し上げます。また、会の開催にあたり様々なご支援をいただきました皆さまに心からの感謝を申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
5月4日と5日に石川県小松市からご招待をいただき、「第24回日本こども歌舞伎まつり」の舞台で美登利会の子どもたち6人が「雨の五郎」と「手習子」の歌舞伎舞踊二題を踊る機会をいただきました。前橋市及び前橋市文化協会のご支援もいただきまして、みんな張り切っております。元気よく行ってまいりたいと存じます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、次回の来春の公演は80回目を迎えます。会員一同精進を重ねてまいりますので、皆様のお力添えをお願い申し上げます。
《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい。
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい。
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます