猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

高崎の烏川に架かる「流れ橋」の佐野橋を訪ね、北斎も描いた佐野の船橋に思いをはせてきました。

2024-01-14 07:52:20 | なっからさくい生活

高崎の上佐野町の烏川に架かる佐野橋です。京都からちょいとだけ戻って来たコウが10時の新幹線で帰るというので、高崎駅まで送ったついでに、久しぶりに立ち寄ってみました。橋長113 m、幅員2.3 m、橋桁は木製、橋脚はH鋼製で、洪水時にはに木製の橋桁部分が流失することを前提とする流れ橋です。群馬県内ではとても珍しい橋です。2019年の台風19号では橋桁と橋脚4基が流失しましたが、翌年元通りに原形復旧しました。

     
橋は対岸に届いていません。烏川の河原の中の細い道につながっています。この橋は、「人道橋」、歩行者、自転車、原付自転車、農耕車だけが渡ることのできる橋です。いつからこのような橋があるのか記録がなくて分からないそうです。隣に見えている鉄橋は、上信電鉄下仁田線の鉄道橋です。

 

 橋は上佐野町の方からだと住宅地からすぐに橋の東詰めです。土曜日なので散歩の皆さんの姿がありました。

     
橋の上から烏川の下流を眺めています。昔の人からは、このあたりで遡上してきた鮭が産卵していたんだって聞いたことがあります。

     
上流側には上信電鉄の鉄道橋、すぐ近くに「佐野のわたし駅」があります。ここには、昔、「佐野の渡し」があったと伝えられているのです。

 
上信電鉄の鉄道橋の向こうには白衣大観音像の姿が見えています。下の流れの中では、ダイサギがしきりと採餌をしていました。烏川は魚影の濃い川です。

 
橋の上から見ても淀みには大きな野鯉の姿がたくさん見られます。浅瀬には、小さな魚が群れているのが見えます。橋の下で、釣りをしている人の姿もありました。

    かみつけの佐野の船はしとりはなし
       親はさくれどわはさかるがへ  (万葉集巻十四 東歌)

     
万葉集の歌の背景にはこの地にあったとされる「佐野の船橋」にまつわる悲しい物語があります。
烏川をはさんで2つの村があって、朝日の長者と夕日の長者が住んでいたそうな。 村人たちは村の間を流れる烏川に船を並べ板を渡して船橋を作って行き来をしていたのです。朝日の長者にはナミという娘が、夕日の長者には小治朗という息子がおったのですが、いつの間にか二人は恋仲となり、船橋を渡って逢引きを重ねていたのです。この二人の仲を快く思わなかった親たちが二人を引き離そうと船橋のまん中の橋板をはずしたのです。それを知らない二人は、川の流れに落ちて死んでしまったという悲しい物語です。

     
世阿弥が作った能楽『船橋』は、この悲しい伝説をもとにした田楽能を改作したものと言われています。悲恋の物語の遺る橋をヒゲじいさんが渡っています。かなりのミスマッチですけど、我慢してくださいな。

     
これは、葛飾北斎が描いた『諸国名橋奇覧』にある『かうづけ佐野のふなはしの古づ』です。こんな船橋の風景があったところなんですね。

 

 帰りに京目町あたりで車中から見た赤城山です。もう雲がかかってきていました。風もだいぶ強くなってきていました。天気が崩れそうでした。

 家に戻って、前夜の残りの吾作のひもかわうどんを茹でて、煮込みうどんにしていただきました。おいしいですね、吾作が近所にあるとよいのですが、高崎市中泉町ですから、JAファーマーズ朝日町店で麵だけ買って自分で煮るっきゃないです。

 

 
それから、岩神町の養田鮮魚店へ魚を買いに出かけました。土曜日は刺身の日です。中央前橋駅の西の空にはもう雪雲が届いていました。冷たいものが落ち始めてきていました。岩神町のアジアパンの前まで行くと、いつもは見える榛名山が見えません。すっかり雲に包まれちまってました。

 マトダイがいました。品の良い、おいしい白身魚です。もちろん買いです。あと、鰆を半身、小さい蒸し鮑1個、マグロの中トロ少々を買いました。マトダイは期待です。

 
買い物をしている間、店の前に停めておいた自転車のサドルがちょっぴり濡れていました。帰り道、赤城山の方角を見ると、山の姿は全く見えません、雲が覆い尽くしていました。冷たく強い風が吹き抜けていました。

     
夕方の4時前です。ちょいと出て見たら、赤城山の鍋割が見えていました。荒山には薄く雲がかかっています。雪が降っているみたいです。気温は4℃、寒かったです。

 

 ユキ子さんの両親へ刺身の盛り合わせと野菜いっぱいの豚汁を届けました。温かい汁ものの方がきっと喜んでいただけると思ったものですから。

 お天道さんは遊んでくれませんし、コウも帰っちまって、COCOは元気がありません。ペット用暖房マットの上で一日を過ごしたみたいです。

 

 
わが家の夕食、刺身の盛り合わ(2人前)です。マトダイの半分は昆布締めにして保存、盛ってある左半分は梅肉を中に仕込みました。おいしい魚です。豚汁は、大根、人参、下仁田ネギ、椎茸、シメジ、ホウレンソウ、豆腐、それに豚肉が入っています。

 それと、納豆があったんで、焼き納豆を少し作りました。そして、ホウレンソウの胡麻和えと花豆の含め煮も少し…。

明日15日は小正月ですから小豆粥の日です。それなので、今日は小豆を茹でます。

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい

 


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