猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

COCOからは三輪途道さんの展覧会のご案内、ヒゲからは奈良・平安の人々の心を捉えられなかった紫陽花の不思議…

2023-06-12 07:03:30 | なっからさくい生活

朝から弱い雨が降り続いていました。朝食後にこども公園に行って見ると広場には傘を差して草地を覗き込んでいる人が一人いるだけでした。静かでした。


暇つぶしにCOCOをブラッシングしてあげました。きれいになってご機嫌なCOCOからお知らせがあるそうです。聞いてあげてください。


<三輪途道さんからお便りが届きました。写真は、三輪さんの作品「けんぞく家族ー泥団子少女、八咫のトリ助、観観音音、リュウ吉」です。「けんぞく」ってのは仏教で使われる「眷属」って言葉だと思うのね、三輪さんと一緒に旅する仲間ってな感じでいいのかな…>


<いただいたのは6月15日から東京の祖師谷にあるGALLERY TAGA2で開催される「三輪途道 けんぞく家族」って展覧会のご案内なんです。COCOもヒゲも行けないのですが、お出かけになれる方はぜひどうぞ。COCOからのお知らせです>

 

 雨はすごく弱い雨なので、ヤギカフェへお昼を食べに行くことにしました。広瀬川沿いの道を辿ると、アジサイの花が今が盛りと咲いています。「紫陽花が出てくる名が唄って聴いたことがないのよ、どうしてかな」、ユキ子さんから尋ねられたことを考えていました。

 アジサイは日本原産のガクアジサイとヤマアジサイが原種です。18世紀にヨーロッパに持ち出され、品種改良が進められ「てまり咲き」の紫陽花が誕生し、大人気になったんだそうです。それが日本に逆輸入され、園芸種がたくさん誕生したって聞いています。アジサイが日本の庭に植えられるようになったのは最近のことみたいです。

 わが家の庭で咲いているアマチャ(甘茶)です。ヤマアジサイの変種の一つで、昔から日本の山野で咲いていたアジサイの一つです。どうやらこれも人気のない花だったみたいです。

 

 万葉集にはアジサイを詠んだ歌は2首しかないです。

 言(こと)問わぬ 木すら紫陽花 
   諸弟(もろえ)らが、練(ねり)の村戸(むらと)に あざむかえけり

大伴家持の作です。「諸弟」も「練の村戸」も解釈が確定していない言葉だそうです。どうやら「紫陽花のように移り変わりやすいものに騙されちまった」と嘆いている歌です。

 
 紫陽花の 八重咲く如く 弥(や)つ代にを 

       いませわが背子 見つつ思(しの)はぬ

川原虫麻呂(かはらのむしまろ)の歌です。お慕いしているあなたが紫陽花が咲くようにいつまでも栄え続けて欲しいです、平凡な歌です。

 

 昼食はアジアンレッドカレー、サラダには私の小梅漬けが1個乗ってます。ヤギカフェ日記でも取り上げられているのに気づいたものですので、昨日800g(約100個)追加を届けました。ヤギカフェのお客さんに楽しんでいただけるのはうれしいです。


まえばしガレリアの植え込みでもアジサイが咲いていました。アジサイの花越しに作品が眺められます。
紫陽花を詠った歌は万葉集に2首しかないってのは意外なことです。さらに、古今和歌集から新古今和歌集のまでの八代集には紫陽花を詠んだ歌は全くありません。源氏物語にも枕草子にも、紫陽花は登場しません。奈良時代から平安時代にかけては、どうやらまったく不人気な花だったようです。


紫陽花が和歌の素材として登場してくるのは平安時代末期からのようです。俳句の世界ではたくさん詠まれています。奈良・平安の人々の心をとらえることができなかったことが、長唄の世界にも影響しているのかもしれません。不思議な花です。

 

 
ユキ子さんの両親へ届けた夕食のおかずです。昆布締めしておいたシロダイのカルバッチョ(写真は2人前)と黒豚のロース肉のピカタ(写真は1人前)でした。


吉駒の稽古場の内玄関の暖簾が麻の夏のれんに替わっていました。暖簾の下にはわが家の庭で咲いている紫陽花の花が壺に挿されて置いてありました。

 

 
わが家の夕食もシロダイのカルバッチョと黒豚のロース肉のピカタでした。カルバッチョには、新タマネギ、レタス、青じそ、トマト、ケッパーを使いました。ピカタにはカオルさんの作ったアスパラガス、これで全部食べ切りました。とてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

 それから、Tさんが菜園で作ったメークイーンをいただいたので、単純に加熱してバターでいただきました。おいしかったです、ごちそうさまでした。

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。           

1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。そして、7月24日には浴衣ざらい(会場:昌賢学園前橋ホール)を開催いたします。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、あい変わりませず宜しくお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください

第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい