台湾与党 頼清徳氏が総統選出馬を表明 後半
有本氏、石平氏の見解に注目 虎ノ門ニュース3月21日
https://youtu.be/8wETG0kisU4
台湾与党 頼清徳氏が総統選出馬を表明 前半
呼びかけたりね。日本に対しても安全保障を一緒にしようと呼びかけたり。随分彼女が内面に持っている強い部分が漸く出てきているんですけれども、今までは、やっぱり、どうしても中国と台湾との関係は現状維持だと言ったりね。
只、この頼清徳が出てきて、日本ではポスト安倍が誰だとか言ってるけれども、これは羨ましい限りですよ。だってね、これは産経新聞も報じているんですけれども、今年の1月に習近平国家主席が、例の1国2制度を迫る発言があったでしょ。
その時にね、この頼さん何て言ってるかというと、「台湾は第2の香港、チベットにならない。台湾を守り、責任を負う勇気持つべきだと確信した」と言ってるんですよ。つまり、習近平のあの台詞で、自分は今立つべきだと思ったって言ってる訳ですね。
この人は行政委員長だった時に、私は台湾独立を主張する政治家だって事を台湾の国会で明言して、それで中国が大反発したっていう、そういう人でもあるんですよ。
やっぱり羨ましいと思うのは、こういうね、キャリアも充分に有り、民衆の気持ちを捉えるスピーチが出来る政治家であり、尚且つ、やっぱり愛国心をキッチリ持ったね政治家が出てくるというのは、そういう意味では台湾の方が日本より優れた面があるなといつも思います。
李登輝さんが出てきたりね、或いは蔡英文だって優秀な政治家ですよ。だけど私はやっぱりこの蔡さんと頼さんの予備選とは言うものの勝負というのは、非常に見所が沢山あると期待していますねぇ。
もう1つ蔡英文さんはね、今月ですか産経新聞とのインタピューで日本に対して安全保障の対話…それは日本は大事にしなければねぇ。台湾はそこ迄の危機感があってね、日本に助けて欲しいと。
台湾の安全保障を助けるという事は日本自身の安全保障にもなるんであって、もし台湾の安全保障が崩れたら、台湾が併合されたら、日本は大変な事になりますので、日本は積極的に応じるべきだと。勿論、中国は反発するよ。いつも反発してますから、反発すればイイですよ。大局から台湾との安全保障を協力をやるべきだと思いますよ。
私、ここのところ日本の政治を20年、30年と振り返っているんですけれども、2000年代に入って、チョッと印象に残った事象があって、この台湾に関する事で。
マスメディアに相当叩かれて評判の悪かった森政権の時に、森喜朗さんが、当時もう政権を引退していた李登輝さんに入国の許可を出す訳ですよ。ビザを出した一件がありましたよね。
あの時も元総統ですから、李登輝さんは民間人になっていたんですが、病気治療という名目で日本に来ようとするんですね。で、病気治療が理由だから、じゃあどうぞって事で、ビザを出す。これに対して中国が大反発したんですよね。
その時に、やっぱり日本のメディアの論調もですね、「李登輝さんをそういう形で日本に入れるなんて、中国を反発させる為にやってるみたいなモノじゃないか」っていうんだけれども、何を考えてるんだって話ですよね。
流石、李登輝さんだけあって、最初は治療するんですけれども、その後は母校で講演するとかですね、色んな理由をつけて、普通に来る様になった。そしたら中国、もう何も言わなくなっちゃった。
最初は政治的な発言とか行動は控えていらっしゃったんだけれども、確か1~2年前には石垣島にお越しになって、そこで演説されて、石垣と台湾の昔からの交流のお話をされて、日本と台湾、ひいては石垣を含む南西の島々と台湾の関係をこれから新たに作っていかなきゃいけないという事を仰って、益々お元気なんですけど、やっぱり最初の切欠を得たらば、ドンドン交流すればイイんです。そうすると中国はもう、何も言わなくなる訳ですよ。
最初の時に反発を恐れてしまって、腰を引いてしまうから、逆に向こうはドンドンつけ込んでくるんですね。
その当時にねぇ、同じ様な事柄で、小泉政権になってからだと思いますけれども、当時の政務官、今で言う政務三役ですね。大臣、副大臣、政務官。ナンバー3ですね。この時確か水野さんていう政務官が台湾に出張すると言って、これ又、中国に大反発されて、結果として水野さんは政務官を辞めるんですよ。
この時に、政権周りで、この水野さんを唯一擁護したのが安倍晋三さんだったんです。「なんで台湾に行くのが悪いんだ」と。
でね、漸く年月が過ぎてね、第2次安倍政権になったからだと思います。とにかく現政権で、台湾とは政務官レベルでは交流可能という事にしたんです。
嘗ては政務官が出張するというだけで大反発して、邪魔されて、辞めなければならなかったのが、今は政務官レベルでは交流出来る様になっているんですよ。
時間掛けて、徐々にステップアップしていってるんですね。
ステップアップはしていますね。
特に今はね、中国は日本と徹底的に喧嘩する事も出来ないですわ。アメリカと大喧嘩やってる最中ですから。今、チャンスですよ。今、日本がどんな事をしても、習近平は怒った振りはするけど、3日間経ったら忘れるんですよ。
一応、怒ってみせないといけないから。
そうそう。
アメリカがトランプ政権になって、台湾旅行法という法律を作ったじゃないですか。大統領と台湾総統も含めたハイレベルでの行き来を可能にするという事を確かにしたワケですけれども、私、日本も日本版台湾旅行法を作るべきだと思いますね。
それで蔡英文総統の間にでも、先ず日本に来てもらって交流するという事でイイんじゃないかなぁ。
安全保障対話、政府が最初に出るのはさすがにね…。先ず、与党が出ればイイんです。自民党と民進党が交流すればいい。自民党の安全保障委員会で、先ずやればイイんです。
議員の間は、今の政権になって、台湾と日本の間は濃くなってますね。蔡英文さんが総統になった時に、日本から24人の議員団がお祝いに駆けつけているんですよ。その時にも、蔡さんが就任式を終えて真っ先に会ったのは日本の議員団です。
で、総理の弟さんもいらしてますしね。岸信夫さんですね。それと、これ政治家ではないですけれども、総理のお母様が向こうに行った時に、台湾のメディアが大きく取り上げたりしてるんですよ。
ですから一足飛びに総理が行くという事は無いにしても、あちらの総統がお越しになる事や、或いは仰る様に単に議員の議連じゃなくて、安全保障の役を持っている人が行くというのが、私は非常に意味があると思います。
僕は台湾とは何の関係も無いですけれども、日本の為に言うならば、台湾と日本は運命共同体ですよ。安全保障の意味に於いては。
そういうのを言うと、昔から茶化す人が居るんですよ。
台湾は国民レベルでも非常に親日的な国としてもそうだけれども、それでいて、一方で、台湾は日本の生命線だという様な事を言うと、要するに台湾を利用しようとしているんじゃないかと。
それは本当の意味での友好ではないんじゃないかみたいな事を言って茶化す人が居るんだけれども、皆、自分達の生存を賭けて、友好関係を作るのが国と国との関係ですよ。当たり前じゃないですか。
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