3・1運動百周年で混沌とする韓国、須田さんの解説でどうぞ
CozyUp 3月4日放送分より
https://youtu.be/7uRF9tpsaBo
韓国文大統領3・1運動百周年の演説を読み解く 韓国の文在寅大統領は、1日に行った三・一独立運動の100周年記念式典での演説で、現在の日本を直接批判せず、協力強化の方針を明言した。ただし、日本統治時代の被害者らの苦痛をいやしたとき韓日は真の友人となると、日本に協力を暗に求めている。直接的な言葉による日本批判は無かったけれども、ということですが。
その前段として、文大統領は「親日を清算するのだ」と言っています。「親日の残滓(ざんし)清算はあまりにも長く先延ばしにされてきた課題だ」という表現のなかで、親日清算…別にこれは日本と親しい人たち、或いは親しい政治家を追放するとか止めさせるということではなくて、戦後の韓国の独裁政治時代に日本との関係を深めた、韓国のなかのそういう人たちを変えて行くということだろうと思います。
それは何を意味するかと言うと、独裁政権下時代に親日の人たちがやっていたことについては、全否定に入って来ているわけですね。
ですから戦後賠償も含めてそういったものが否定されているのもそこにあるし、或いはいわゆる徴用工問題、従軍慰安婦の問題、過去に決着のついた問題であるにもかかわらずもう1回蒸し返しているのは、かつてそういった韓国内の親日の人たちが、日本とやり取りして来たからだという背景があるのですよ。
でもそうなってくると、日本批判はしていないから少しは日本との関係改善に入るのかと言うと、どうもそうではない。もう一方の演説を見ると、過去日本との間に結ばれた条約や約束事、決め事はもう1回検証する、過去に遡るということになるワケですから、ここはどうなるのかという話です。
むしろ逆の宣言みたいなものですね。でも、須田さんが指摘された軍事政権時代のモノの否定に入るという事ですが、さはさりながら、軍事政権は80年代の終わり迄続いて来たじゃないですか。と言うことは、過去30年は良いとして、それよりも前のことは全部否定するという事になってしまいますよね。
これは対日問題だけでは無くて、韓国の国内問題に関しても軍事政権独裁時代に決めた事についてはは、もう1回チェックし直しているのです。当時、法的に大法院で決着のついた問題も軍事政権時代に決着がついたモノなら、もう1回検証し直して逆転判決が出ているという、とんでもない価値の転換が相次いでいるんです。
そうなんですか。
そうなんです。日本だけでは無いんですよ。
対外では無く、むしろ国内の方。でもそうなると、法の安定性と言うか、国の繋がり、安定性みたいなものが無くなってしまいますよね。
だからある意味で、革命と言われるモノがそこに有るワケですよね。
価値観から何からひっくり返してしまおうと。
過去の全否定ですから。
ドラスティックですね、それは。と言うか、急進的過ぎませんか?
滅茶苦茶です。国内でそれをやるなら良いですが、外国に迄求めるのは国際法上どうなのか、その整合性をどう取って行くのか、その矛盾をね。それについては、文大統領もキチンと自分の考えを表明しなくてはいけないと思いますけどね。
その延長戦上で行くと、米韓の軍事同盟も軍事政権下に結ばれたモノで、それは朝鮮戦争を共に戦ったというように建前上なっている事があるからそうなるのだろうけれど、これすらも吹っ飛ばすという事ですか。
そうですね。そういった点で言うと、軍部の中の保守派、これがイコール親日派になるんですけれど、こういった人たちもどんどんパージされてますよね。或いは自ら辞表を叩きつけて辞めてってると。ですから今は韓国の軍隊の中にも、文大統領に忠誠を誓う人たちがドンドン増えて来ていると。加えて韓国の国家諜報員、悪名高き旧KCIAですねぇ。これも4年以内に清算、解散という方針を示していますから。そういった点で言うと、文以前の体制の全否定に掛かっていると考えて良いと思います。当然、米韓の軍事同盟も見直しという事になるんじゃないかなと思いますね。
昔から韓国は民主的な選挙が行われるようになってからも、保守と革新がすごくぶつかり合う所がありましたけど、例えば盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権もここまで急進的な事はやらなかったんではないですか? やろうとはしていたんですかね。
そういうトレンドや方向感はあったでしょうけども、それをやってしまうと嘗てのようにクーデターが起こりかねない。政権基盤の問題から考えて、それは出来ないという事だったんだろうと思います。
まずは親日清算という事を掲げながら軍に手を付ける。そこから始めるのは、権力基盤を固める為でもあるんですか?
そうですね。そういった点で言いますと、今の韓国の国防部は殆ど「親文」と言っても良いと思いますけどねぇ。
レーダー照射の一件のあの日本への当たり方を考えても、結局ああしないと自分たちも生き残れない部分が韓国軍にもあるんですかね。
ええ。やむにやまれぬと言うよりむしろ積極的に、出世を望むのであれば積極的にそう動いた方が、自分たちにとって得ではないかと考え始めている部分もありますよね。
でもそれは危ないと言うか。
危ないですね。
では日本が日本を守る事を考えると、チョッと環境が変わって来ますよね。
ですからこれは一過性では無くて、価値の大転換が起こっているという風に考えるのがいいんだろうと思いますねぇ。
文在寅さんもそうですけど、70年代、80年代に学生運動をして来た人たちが今、国の中枢に入って来ていると。かつて韓国に駐在していた人たちが、彼らが韓国を牛耳るようになったら日韓関係は大変な事になるぞと予言をしていたと本で読んだんですけれど、正にそうなって来ている。
そうなってきてますし、若い人たちも例の蝋燭デモを見てみますと、そういうところにグッとシフトし始めているんですよ。発想も思考形態も。ただ唯一言えるのは、ある種の理想主義ですから、経済はグチャグチャです今。
今、ホントそうですよねぇ。
国民生活がグジャグジャになってる。そこにある種「矛盾」に気付くきっかけになる可能性もありますね。
CozyUp 3月4日放送分より
https://youtu.be/7uRF9tpsaBo
韓国文大統領3・1運動百周年の演説を読み解く 韓国の文在寅大統領は、1日に行った三・一独立運動の100周年記念式典での演説で、現在の日本を直接批判せず、協力強化の方針を明言した。ただし、日本統治時代の被害者らの苦痛をいやしたとき韓日は真の友人となると、日本に協力を暗に求めている。直接的な言葉による日本批判は無かったけれども、ということですが。
その前段として、文大統領は「親日を清算するのだ」と言っています。「親日の残滓(ざんし)清算はあまりにも長く先延ばしにされてきた課題だ」という表現のなかで、親日清算…別にこれは日本と親しい人たち、或いは親しい政治家を追放するとか止めさせるということではなくて、戦後の韓国の独裁政治時代に日本との関係を深めた、韓国のなかのそういう人たちを変えて行くということだろうと思います。
それは何を意味するかと言うと、独裁政権下時代に親日の人たちがやっていたことについては、全否定に入って来ているわけですね。
ですから戦後賠償も含めてそういったものが否定されているのもそこにあるし、或いはいわゆる徴用工問題、従軍慰安婦の問題、過去に決着のついた問題であるにもかかわらずもう1回蒸し返しているのは、かつてそういった韓国内の親日の人たちが、日本とやり取りして来たからだという背景があるのですよ。
でもそうなってくると、日本批判はしていないから少しは日本との関係改善に入るのかと言うと、どうもそうではない。もう一方の演説を見ると、過去日本との間に結ばれた条約や約束事、決め事はもう1回検証する、過去に遡るということになるワケですから、ここはどうなるのかという話です。
むしろ逆の宣言みたいなものですね。でも、須田さんが指摘された軍事政権時代のモノの否定に入るという事ですが、さはさりながら、軍事政権は80年代の終わり迄続いて来たじゃないですか。と言うことは、過去30年は良いとして、それよりも前のことは全部否定するという事になってしまいますよね。
これは対日問題だけでは無くて、韓国の国内問題に関しても軍事政権独裁時代に決めた事についてはは、もう1回チェックし直しているのです。当時、法的に大法院で決着のついた問題も軍事政権時代に決着がついたモノなら、もう1回検証し直して逆転判決が出ているという、とんでもない価値の転換が相次いでいるんです。
そうなんですか。
そうなんです。日本だけでは無いんですよ。
対外では無く、むしろ国内の方。でもそうなると、法の安定性と言うか、国の繋がり、安定性みたいなものが無くなってしまいますよね。
だからある意味で、革命と言われるモノがそこに有るワケですよね。
価値観から何からひっくり返してしまおうと。
過去の全否定ですから。
ドラスティックですね、それは。と言うか、急進的過ぎませんか?
滅茶苦茶です。国内でそれをやるなら良いですが、外国に迄求めるのは国際法上どうなのか、その整合性をどう取って行くのか、その矛盾をね。それについては、文大統領もキチンと自分の考えを表明しなくてはいけないと思いますけどね。
その延長戦上で行くと、米韓の軍事同盟も軍事政権下に結ばれたモノで、それは朝鮮戦争を共に戦ったというように建前上なっている事があるからそうなるのだろうけれど、これすらも吹っ飛ばすという事ですか。
そうですね。そういった点で言うと、軍部の中の保守派、これがイコール親日派になるんですけれど、こういった人たちもどんどんパージされてますよね。或いは自ら辞表を叩きつけて辞めてってると。ですから今は韓国の軍隊の中にも、文大統領に忠誠を誓う人たちがドンドン増えて来ていると。加えて韓国の国家諜報員、悪名高き旧KCIAですねぇ。これも4年以内に清算、解散という方針を示していますから。そういった点で言うと、文以前の体制の全否定に掛かっていると考えて良いと思います。当然、米韓の軍事同盟も見直しという事になるんじゃないかなと思いますね。
昔から韓国は民主的な選挙が行われるようになってからも、保守と革新がすごくぶつかり合う所がありましたけど、例えば盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権もここまで急進的な事はやらなかったんではないですか? やろうとはしていたんですかね。
そういうトレンドや方向感はあったでしょうけども、それをやってしまうと嘗てのようにクーデターが起こりかねない。政権基盤の問題から考えて、それは出来ないという事だったんだろうと思います。
まずは親日清算という事を掲げながら軍に手を付ける。そこから始めるのは、権力基盤を固める為でもあるんですか?
そうですね。そういった点で言いますと、今の韓国の国防部は殆ど「親文」と言っても良いと思いますけどねぇ。
レーダー照射の一件のあの日本への当たり方を考えても、結局ああしないと自分たちも生き残れない部分が韓国軍にもあるんですかね。
ええ。やむにやまれぬと言うよりむしろ積極的に、出世を望むのであれば積極的にそう動いた方が、自分たちにとって得ではないかと考え始めている部分もありますよね。
でもそれは危ないと言うか。
危ないですね。
では日本が日本を守る事を考えると、チョッと環境が変わって来ますよね。
ですからこれは一過性では無くて、価値の大転換が起こっているという風に考えるのがいいんだろうと思いますねぇ。
文在寅さんもそうですけど、70年代、80年代に学生運動をして来た人たちが今、国の中枢に入って来ていると。かつて韓国に駐在していた人たちが、彼らが韓国を牛耳るようになったら日韓関係は大変な事になるぞと予言をしていたと本で読んだんですけれど、正にそうなって来ている。
そうなってきてますし、若い人たちも例の蝋燭デモを見てみますと、そういうところにグッとシフトし始めているんですよ。発想も思考形態も。ただ唯一言えるのは、ある種の理想主義ですから、経済はグチャグチャです今。
今、ホントそうですよねぇ。
国民生活がグジャグジャになってる。そこにある種「矛盾」に気付くきっかけになる可能性もありますね。