20190313 誰でもわかる!ブレグジット【及川幸久】後半
https://youtu.be/Cg9yIey0zfk
前半からのつづき
前半はこちら誰でもわかる!ブレグジット【及川幸久】前半
そこでブレグジットの後に、イギリスとEUとの離脱の移行期間が設けられているんです。3月の29日が実際のブレグジットの日ですが、3月29日以降、翌年の12月末迄。2年弱ですね。22ヶ月。この期間が移行期間なんです。この移行期間の間に、イギリスとEUの新たな正式な案を作りましょう。これが決まっているんですが、しかし現実的な見通しでいくと、こんな2年弱の間に具体的な案が出来るとは思えない訳です。
そうするとどうなるか?この移行期間が終ってしまいます。そうなると、やっぱりこの北アイルランドとアイルランドとの間に国境が出来てしまう。そうするとやっぱりテロが起きるのかという事が心配されているので、そこで出てきたのが、Back Stopという、言うなれば緊急一時避難策です。
仮に2020年末迄の移行期間を過ぎても、イギリスとEUの間に新たな協定案が出来てなかったとしても、北アイルランドとアイルランドの国境は自由に行き来出来る様にしましょう…これをBack Stopというんですね。説明が随分長くなってしまいましたが、、このBack Stopが問題なんです。
このBack Stopはイイんですが、こうすれば爆弾テロは起きないんで、Back Stopは有った方がイイと思えるんですが、その代わり、Back Stopをやっている間は、イギリスはそのまま、事実上EUに残る事になります。EUに残ってEUのルールに従えというのがメイ首相とEUが取り決めた離脱案なんです。
これにイギリスの下院議員の多くが反対しているんですね。特にEU離脱派の保守系の議員が反対しています。
何故かというとこのBack Stop、確かにイギリスとEUとの間に具体的な協定が決まる迄はイイかもしれないけれども、EUはイギリスと本当はそんな協定を結ぶ気は無いんんじゃないかと、なんだかんだ文句をつけて、具体的な合意をしない。それで何年も何年も続いていく。そしたらどうなるか?イギリスは永遠にEUの中に留まらなければならない。つまりブレグジットといっても、実際、ブレグジットは実現しないんです。
そういう内容が、そういう懸念が、メイ首相の合意案には含まれているという風に思われているんですね。メイ首相は勿論、そんな事は無いと言っています。あくまでもこのBack Stopは一時的なモノであって、もし何年掛かっても合意案が出来なければ、イギリスがこのBack Stopを止めたいと言ったら止められるという風に言っているんですが、そんな保証は無いじゃないかという風に議会は思っているワケです。
まぁ複雑な話で、何とも言えないんですけど、もう、複雑な処は置いといて、ここで大きな問題は、先ほどの国家主権です。イギリスが一度失ってしまった国家主権、これを取り戻そうとしているブレグジット。そのブレグジットを本当に実現する為には、これ程大変なんですね。ですので、国家主権というのは如何に大切であるのかという教訓を国際社会に教えてくれています。
実はEUの他の国々でもイギリスと同じ様に、もう一度国家主権を取り戻したいと思って居る国が沢山有るんですね。そう思っている政党が沢山有る訳です。ですから、このブレグジットが本当に成就したら、その後、多くの国がEUから抜けていくでしょう。そして最終的にはEUは解体されると私は思っているんですが、この国家主権の大切さというのを我々日本人は、このEUで起きてる事、イギリスで起きてる事から学んだ方がイイですねぇ。
今、日本もこのグローバリズムの方向に行っています。周回遅れで行っています。外国人の労働者が何十万人も…これから沢山入ってくるワケですね。それで確実に起きる事は日本人の賃金が下がります。これがグローバリズムの問題なんです。今、必要なのは、矢張り賃金を上げる事なんですね。
トランプ大統領は何に成功しているか?それは外国から入ってくる労働者を制限する事によって、アメリカ人の賃金を上げる事にしているワケです。ここがトランプの最大の成功のポイントなんですね。これと全く同じ事を、イギリスが今やろうとしている。しかし、その逆の事を日本がやろうとしている。この事を私たち日本人は気付いておくべきだと思います。
↓
この後、イギリス時間の3月13日、イギリスの下院議会によって、又、否決されました。皆、合意なき離脱が良いとは思っていません。現地時間3月14日、その次の採決があります。それは、離脱を延期するのかどうか採決が行われます。又、その延期が半年なのか、1年なのか、それとも2年なのかこれは未だ分かりません。多分延期せざるを得ないのではないでしょうか。それが多分承認されるでしょう。
もしかしたら、メイ首相の解任だとか、メイ首相の辞任だとか、それとも解散総選挙なのか、今色んな噂が出ていて混乱しています。しかしこの後どうなるかを私たち日本人もシッカリと見ておいた方が良いと思いますので、又、このチャンネルでご報告したいと思います。
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誰でもわかる!ブレグジット【及川幸久】前半
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そこでブレグジットの後に、イギリスとEUとの離脱の移行期間が設けられているんです。3月の29日が実際のブレグジットの日ですが、3月29日以降、翌年の12月末迄。2年弱ですね。22ヶ月。この期間が移行期間なんです。この移行期間の間に、イギリスとEUの新たな正式な案を作りましょう。これが決まっているんですが、しかし現実的な見通しでいくと、こんな2年弱の間に具体的な案が出来るとは思えない訳です。
そうするとどうなるか?この移行期間が終ってしまいます。そうなると、やっぱりこの北アイルランドとアイルランドとの間に国境が出来てしまう。そうするとやっぱりテロが起きるのかという事が心配されているので、そこで出てきたのが、Back Stopという、言うなれば緊急一時避難策です。
仮に2020年末迄の移行期間を過ぎても、イギリスとEUの間に新たな協定案が出来てなかったとしても、北アイルランドとアイルランドの国境は自由に行き来出来る様にしましょう…これをBack Stopというんですね。説明が随分長くなってしまいましたが、、このBack Stopが問題なんです。
このBack Stopはイイんですが、こうすれば爆弾テロは起きないんで、Back Stopは有った方がイイと思えるんですが、その代わり、Back Stopをやっている間は、イギリスはそのまま、事実上EUに残る事になります。EUに残ってEUのルールに従えというのがメイ首相とEUが取り決めた離脱案なんです。
これにイギリスの下院議員の多くが反対しているんですね。特にEU離脱派の保守系の議員が反対しています。
何故かというとこのBack Stop、確かにイギリスとEUとの間に具体的な協定が決まる迄はイイかもしれないけれども、EUはイギリスと本当はそんな協定を結ぶ気は無いんんじゃないかと、なんだかんだ文句をつけて、具体的な合意をしない。それで何年も何年も続いていく。そしたらどうなるか?イギリスは永遠にEUの中に留まらなければならない。つまりブレグジットといっても、実際、ブレグジットは実現しないんです。
そういう内容が、そういう懸念が、メイ首相の合意案には含まれているという風に思われているんですね。メイ首相は勿論、そんな事は無いと言っています。あくまでもこのBack Stopは一時的なモノであって、もし何年掛かっても合意案が出来なければ、イギリスがこのBack Stopを止めたいと言ったら止められるという風に言っているんですが、そんな保証は無いじゃないかという風に議会は思っているワケです。
まぁ複雑な話で、何とも言えないんですけど、もう、複雑な処は置いといて、ここで大きな問題は、先ほどの国家主権です。イギリスが一度失ってしまった国家主権、これを取り戻そうとしているブレグジット。そのブレグジットを本当に実現する為には、これ程大変なんですね。ですので、国家主権というのは如何に大切であるのかという教訓を国際社会に教えてくれています。
実はEUの他の国々でもイギリスと同じ様に、もう一度国家主権を取り戻したいと思って居る国が沢山有るんですね。そう思っている政党が沢山有る訳です。ですから、このブレグジットが本当に成就したら、その後、多くの国がEUから抜けていくでしょう。そして最終的にはEUは解体されると私は思っているんですが、この国家主権の大切さというのを我々日本人は、このEUで起きてる事、イギリスで起きてる事から学んだ方がイイですねぇ。
今、日本もこのグローバリズムの方向に行っています。周回遅れで行っています。外国人の労働者が何十万人も…これから沢山入ってくるワケですね。それで確実に起きる事は日本人の賃金が下がります。これがグローバリズムの問題なんです。今、必要なのは、矢張り賃金を上げる事なんですね。
トランプ大統領は何に成功しているか?それは外国から入ってくる労働者を制限する事によって、アメリカ人の賃金を上げる事にしているワケです。ここがトランプの最大の成功のポイントなんですね。これと全く同じ事を、イギリスが今やろうとしている。しかし、その逆の事を日本がやろうとしている。この事を私たち日本人は気付いておくべきだと思います。
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この後、イギリス時間の3月13日、イギリスの下院議会によって、又、否決されました。皆、合意なき離脱が良いとは思っていません。現地時間3月14日、その次の採決があります。それは、離脱を延期するのかどうか採決が行われます。又、その延期が半年なのか、1年なのか、それとも2年なのかこれは未だ分かりません。多分延期せざるを得ないのではないでしょうか。それが多分承認されるでしょう。
もしかしたら、メイ首相の解任だとか、メイ首相の辞任だとか、それとも解散総選挙なのか、今色んな噂が出ていて混乱しています。しかしこの後どうなるかを私たち日本人もシッカリと見ておいた方が良いと思いますので、又、このチャンネルでご報告したいと思います。
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