港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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映画音楽史(185) 『タミーとドクター』 1963年公開

2014-07-21 08:13:45 | 映画音楽



『タミーとドクター』 Tammy and doctor (米) 1963年制作
監督 ハリー・ケラー
音楽 フランク・スキナー
主演 タミー … サンドラ・ディー
    マーク・チェスウィック … ピーター・フォンダ
    コールマン … マーガレット・リンゼイ
    ベントリー … マクドナルド・ケイリー
主題歌 『タミー』 ( Tammy ) 唄・サンドラ・ディー

デビー・レイノルズの『タミーと独身者』に始まるタミー・シリーズの第三作。『タミーと独身者』と第二作目の
サンドラ・ディー主演『タミーよ真実を語れ』は日本で公開されず『タミーとドクター』が初公開となった。
ミシシッピー川のリヴァー・ボートに住むタミーは、富豪のコール夫人の付添い看護婦としてロスアンゼルスの
病院に勤めることとなった。そこで若い医師マークと知り合いお互いに恋心を抱く。しかし院長のベントリーは
二人の仲に反対である。また看護婦長のコールマンはどうやら院長に気があるらしい。天衣無縫のタミーは
病院中で騒動を起こしながらも院長と看護婦長を結び付け、タミーもマークと結ばれる。

主題歌の『タミー』はジェイ・リヴィングストンとレイ・エヴァンスの共作で、タミー・シリーズの第一作である
『タミーと独身者』の主題歌としてデビー・レイノルズが唄って全米No.1に輝いた楽曲です。
第二作と第三作は劇中でサンドラ・ディーが唄っていますがレコードはリリースされていないようです。

I hear the cottonwoods whisperin’ above,
Tammy … Tammy … Tammy’s in love
The ole hooty-owl hooty-hoos to the dove,
Tammy … Tammy … Tammy’s in love

↓はサンドラ・ディーの『タミー』 YOUTUBEより



ちなみに、第一作の『タミーと独身者』(1957)は、原題'Tammy And The Bachelor'

監督・ジョゼフ・ヘヴニー、主演・テビー・レイノルズ、レスリー・ニールセン、ウォルター・ブレナン。
主題歌 『タミー』 ( Tammy ) 唄・テビー・レイノルズ
事故で傷ついたパイロットとそれを看護するタミーの恋物語。

↓はテビー・レイノルズの『タミー』 YOUTUBEより



映画音楽史(184) 『シャレード』 1963年公開

2014-07-20 08:27:36 | 映画音楽



『シャレード』 Charade (米) 1963年制作
監督 スタンリー・ドーネン
音楽 ヘンリー・マンシーニ
主演 ピーター・ジョシュア(ブライアン・クラクシャンク) … ゲイリー・グラント
    レジーナ・ランバート … オードリー・ヘップバーン
    ハミルトン・バーソロミュー … ウォルター・マッソー
    ハーマン・スコビー … ジョージ・ケネデイ
    テックス・ぺンソロー … ジェームズ・コバーン
主題歌 『シャレード』 ( Charade ) 演奏・サウンドトラック

ピーター・ストーンの書き下ろし脚本によるヘップバーン主演の謎解きサスペンス作品。
レジーナは息子や友人とフランスの観光地を楽しんでいた時にピーターに出会い心が揺れる。しかし、レジーナが
パリに戻ると夫が何者かに殺害されていた。やがて、レジーナに三人の男がつきまとい彼女を脅迫する。どうやら
戦時中に亡夫が米戦略局から横領した25万ドルを狙っているらしい。その事件を巡ってピーターやバーソロミューが
レジーナに接近し、つきまとっていた三人の男は次々と殺されてしまう。犯人は誰なのか、レジーナはいったい誰を
信じていいのか解からなくなる。そしてバーソロミューに呼び出されたレジーナはパレ・ロワイヤル劇場で真相を知る。

主題歌の『シャレード』はヘンリー・マンシーニ作曲、ジョニー・マーサー作詞の名コンビによるものです。
映画ではタイトルバックにインストゥルメンタルが、エンディングにはコーラスが使われていました。
サントラ盤はヘンリー・マンシーニ楽団によるもので、アンディ・ウィリアムスのレコードもリリースされています。

↓はヘンリー・マンシーニ楽団の『シャレード』 YOUTUBEより



When we played our charade
We were like children posing
Playing at games, acting our names
Guessing the parts we played

↓はヘンリー・マンシーニ楽団の『シャレード』コーラス YOUTUBEより



ポップス・ベストテン 1962年7月 その3

2014-07-19 00:35:41 | ポップス

『今週のベストテン』1962年7月21日
①ブルー・ハワイ エルヴィス・プレスリー
②ヤング・ワールド リッキー・ネルソン
③可愛いベイビー コニー・フランシス
④霧の中のジョニー ジョン・レイトン
⑤禁じられた遊び ナルシソ・イエペス
⑥モスコーの夜は更けて ケニー・ボール楽団
⑦グッド・ラック・チャーム エルヴィス・プレスリー
⑧ジョニー・エンジェル シェリー・フェブレー
⑨涙の日記 バリー・ダーベル
⑩ラバー・ボール ボビー・ヴィー
⑪シェーンのテーマ ポール・ウエストン楽団
⑫悲しき女学生 パット・ブーン
⑬夕焼のトランペット ニニ・ロッソ
⑭トゥナイト サウンド・トラック
⑮アフリカンビート ベルト・ケムプフェルト楽団
⑯黄色いリボン ジョニー・ハート楽団
⑰ワン・モア・チャンス テディ・ランダッツォ
⑱悲しきクラウン ニール・セダカ
⑲白い渚のブルース アッカー・ビルク
⑳レッツ・ゲット・トゥゲザー ヘイリー・ミルズ


『今週のヒットレコード』1962年7月22日

①ジョニーの真心 パット・ブーン
②夕焼のトランペット ニニ・ロッソ
③愛してほしいの ポール・アンカ
④ブルー・ハワイ エルヴィス・プレスリー
⑤グッド・ラック・チャーム エルヴィス・プレスリー
⑥可愛いベイビー コニー・フランシス
⑦ジョニー・エンジェル シェリー・フェブレー
⑧大人になりたい コニー・フランシス
⑨かえるのルンバ ウーゴー・ブランコ楽団
⑩戦場に陽は落ちて リトル・リチャード
⑪モスコーの夜は更けて ケニー・ボール楽団
⑫恋のスーパー伯爵 ジーン・チャンドラー
⑬ソルジャーボーイ ザ・シャイアルズ
⑭白い渚のブルース アッカー・ビルク
⑮アフリカンビート ベルト・ケムプフェルト楽団

『今週のベストテン』は上位に大な動きはありませんでしたが、『シェーンのテーマ』がベストテン
から陥落して、ボビー・ヴィーの『ラバー・ボール』か゜10位に入ってきました。
下位も大きな動きはなく『ロッカフラ・ベイビー』が圏外に消え、ニール・セダカの『悲しきクラウン』 
が18位に初登場しました。

『今週のヒットレコード』ですが、『ジョニーの真心』が先週に続いてベストワンです。
これではベストテン番組としての存在価値が問われます。
当時、ランキングをメモしていた万年筆を投げ捨てて 「そんな馬鹿な…」とつぶやいたのを
今でも鮮明に覚えています。この瞬間に、この番組のメモを取る気が萎えてしまいました。

↓はニール・セダカの『悲しきクラウン』 YOUTUBEより




映画音楽史(183) 『ガール!ガール!ガール!』 1963年公開

2014-07-18 02:04:03 | 映画音楽



『ガール!ガール!ガール!』 Girls! Girls! Girls! (米) 1962年制作
監督 ノーマン・タウログ
音楽 ジョセフ・J・リリー
主演 ロス・カーペンター … エルヴィス・プレスリー
    ロビン・ガントナー … ステラ・スティーヴンス
    ローレル・ロッジ … ローレル・グッドウィン
主題歌 『ガール!ガール!ガール!』 ( Girls! Girls! Girls! ) 唄・エルヴィス・プレスリー
挿入歌 『心の届かぬラブレター』 ( Return To Sender ) 唄・エルヴィス・プレスリー

ハワイを舞台にしたアラン・ワイスの小説の映画化で、これまたプレスリーファンのための音楽映画。
死んだ父親と一緒に作ったヨットを買い戻すために、ロスは昼間は釣り船の船長、夜はナイトクラブの歌手を
しながら資金を貯めていた。ある夜、酔っ払いに絡まれていたローレルを助けていつしか愛し合うようになる。
ロスは二人で新しい船を作ろうと言ってローレルに結婚を申し込む。

主題歌の『ガール!ガール!ガール!』の作詞・作曲はジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの共作で、
映画のタイトルバックに流れます。

Girls, goin' swimming, girl, in bikinis
A walkin' and wigglin' by, yay, yay, yay
Girls, on the beaches, girls, oh, what a peaches
Girls, so pretty, Lord I could cry,

↓はエルヴィス・プレスリーの『ガール!ガール!ガール!』 YOUTUBEより



主題歌よりもヒットしたのが挿入歌の『心の届かぬラブレター』で、シングル盤は全米2位にまで登りつめました。
この曲の作詞・作曲はオーティス・ブラックウェルとウィンフィールド・スコットの共作によるものです。
映画ではプレスリーがナイトクラブのステージで唄っていました。

Return to sender Return to sender
I gave a letter to the postman,
he put it his sack.
Bright in early next morning,
he brought my letter back.

↓はエルヴィス・プレスリーの『心の届かぬラブレター』 YOUTUBEより


映画音楽史(182) 『恋のKOパンチ』 1963年公開

2014-07-17 04:09:03 | 映画音楽



『恋のKOパンチ』 Kid Galahad (米) 1962年制作
監督 フィル・カールソン
音楽 ジェフ・アレクサンダー
主演 ウォルター・グリック … エルヴィス・プレスリー
    ローズ・グローガン … ジョーン・ブラックマン
    ウィリー・グローガン … ギグ・ヤング
主題歌 『広い世界のチャンピオン』 ( King Of The Whole Wide World ) 唄・エルヴィス・プレスリー

フランシス・ウォーレスの小説の映画化で、プレスリーのプレスリーによるプレスリーファンのための映画。
陸軍を除隊したウォルターは生まれ故郷のクリームヴィレッジに戻って来てボクシングジムを訪れる。オーナーの
ウィリーはウォルターの天才的な素質を見てプロボクサーに仕立て上げる。ウォルターはキッド・ギャラハッドという
リングネームで連戦連勝する。裏筋のボスが八百長を持ちかけてきたのもきっぱりと断って相手をノックアウトし、
ウォルターはウィリーの娘のローズと結ばれる。

主題歌の『広い世界のチャンピオン』はルース・バチェラーとボブ・ロバーツの共作による軽快なロックンロール
ナンバーです。映画ではタイトルバックでトラックの荷台の後部に揺られながら唄っています。

A poor man wants the oyster
A rich man wants the pearl
But the man who can sing when he hasn't got a thing
He's the king of the whole wide world

↓はエルヴィス・プレスリーの『広い世界のチャンピオン』 YOUTUBEより