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映画音楽史(174) 『私生活』 1962年公開

2014-07-07 00:48:05 | 映画音楽



『私生活』 Vie Privee (仏) 1962年制作
監督 ルイ・マル
音楽 フランソワ・カルピ
主演 ジル … ブリジット・バルドー
    ファビオ … マルチェロ・マストロヤンニ
    セシール … エレオノラ・イル
主題歌 『シドニー』 ( Sidonie ) 唄・ブリジット・バルドー

世間から華々しく騒がれてマスコミから追われ続けている人気女優の孤独を描いたヌーヴェルヴァーク作品。
ジルはコーラスガールからファッション・モデルを経て人気女優になったが、ファンやマスコミから追いかけ回される
華やかな毎日に嫌気がさし、静かなレマン湖畔の別荘に逃避する。そこで昔の恋人ファビオと再会し彼のアパート
に同居する。演劇演出家のファビオは野外劇場での芝居を計画していてジルもその芝居に出演するつもりであった。
しかし、その町に失踪中のジルが出没するというニュースが流れマスコミや群衆が押し寄せてきた。ジルは野外
劇場の様子を見ようとしてバルコニーから身を乗り出した瞬間、待ち構えていた記者たちのカメラのフラッシュを
浴び、驚いたジルは足を滑らせ美しく舞うように落下して命を落とす。

本来の主題歌はカルピの軽快なワルツ『私生活のテーマ』ですが、バルドー自身が唄ったことで話題になった
『シドニー』の方が有名です。『シドニー』はシャルル・クロスの作詞をジャン・マックス・リヴィエールが補作して
マニ・スパースが作曲したもので、映画ではバルドーがベッドの上でギターをつま弾きながら唄っていました。

Sidonie a plus d'un amant
C'est une chose bien connue
Qu'elle avoue elle fièrement
Sidonie a plus d'un amant

↓はブリジット・バルドーの『シドニー』 YOUTUBEより