『モダン・タイムス』 Modern Times (米) 1936年制作
監督 チャールズ・チャップリン
音楽 チャールズ・チャップリン、アルフレッド・ニューマン
主演 工員 … チャールズ・チャップリン
少女 … ポーレット・ゴダード
工場技師 … チェスター・コクリン
社長 … アラン・ガルシア
主題歌 『スマイル』 ( Smile ) 演奏・サウンド・トラック
挿入歌 『ティティナ』 ( Titina ) 唄・チャールズ・チャップリン
文明社会で人間が機械に奴隷化されるなど世の中の矛盾や不正義に打ち勝って人間らしく明日を生き抜こうという風刺喜劇作品。
ルネ・クレールの『自由を我等に』の盗作疑惑で仏・トピス社から提訴されて話題にもなりました。
チャーリーはオートメーション化された工場の工員として毎日機械的な作業をしているうちに精神を病む。やっと回復したと思ったら
ストライキのリーダーと間違われて投獄される。嫌疑が晴れて出所した時、食料を盗んでいる浮浪者の少女に出会う。あばら家で
彼女と一時の安らぎを得て、百貨店の警備員の仕事にありついたものの泥棒の仲間に間違えられて再び刑務所に入れられる。
ようやく出所してみると少女はキャバレーで働いていてチャーリーもそこの給仕となったが、官憲が少女を浮浪者として感化院に
入れるために捕えようとする。二人は追手から逃れ愛と自由を求めて浮浪の旅に出る。
主題歌の『スマイル』はチャップリンの作曲によるもので、サウンドトラックは編曲を担当したデヴィッド・ラクシン指揮の演奏です。
後日に英詩がつけられてナット・キング・コールによる歌唱などがヒットしていました。 この曲は"Eternally"という別名のタイトル
でも有名です。
↓は『モダン・タイムス』のラスト・シーンに流れた『スマイル』 YOUTUBEより
また、この映画は頑なにサイレント・スタイルを押し通していて、全編はサウンド版形式となっていますが、挿入歌の『ティティナ』
を唄うシーンだけはトーキー仕様でした。この歌の歌詞は世界のどこの国にもない即席珍語で、ここでも彼のトーキーに対する
強い反発が見て取れます。もちろん、この曲の作詞(?)・作曲はチャップリン自身です。
Se bella ciu satore si notre cafore
Si notre cavore si la tu la ti la tua
La spinash o la buso cigaretto porta bello
Ce rakish spagaletto si la tu la ti la tua
( という Lyricks があるようですが、どうやら眉唾もののようです )
↓はチャールズ・チャップリンの『ティティナ』 YOUTUBEより
↑のシーンに、売り出し前のジーン・ハーローがエキストラとして出演しているという噂ですがどうしても確認できません。