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『風に吹かれて』 ピーター、ポール&マリー

2016-12-10 06:57:18 | 名曲セレクション

”blowing in the wind” Peter、Paul & Mary



この曲は1962年にボブ・ディランが作詞・作曲し彼のアルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』で発表された楽曲です。
ディランは、奴隷解放時代に唄われていた”No More Auction Block”(競売台はもういらない)の歌詞やメロディーに
誘発されてこの曲を作ったといわれています。
「人はどれ位の道を歩めば人として認められるのか (人種差別問題)」に始まり、社会悪に対するいくつもの疑問を
抽象的な言葉で問いかけ、その答えは風に吹かれているとして結論付けずに人々にその答えを委ねています。
これを1963年にピーター、ポール&マリーがカヴァー、全米2位の大ヒットになりました。
日本でも1963年末あたりからヒットの兆しはありましたが、【今週のベストテン】で聞くことはありませんでした。
『風に吹かれて』はボブ・デュランが日の目を見た初めての作品ですが、当時の日本のポップスファンには彼の
存在すら認知されていないのが現実でした。

How many roads must a man walk down
Before you call him a man ?
How many seas must a white dove sail
Before she sleeps in the sand ?
How many times must the cannon balls fly
Before they're forever banned ?
The answer my friend is blowin' in the wind
The answer is blowin' in the wind.

↓はピーター、ポール&マリーの『風に吹かれて』 YOUTUBEより





この曲はボブ・ディランやP.P.M.の他にも多数のカヴァーが出ているようですが、中でもマリー・ラフォレがお奨めです。

”blowing in the wind” Marie Laforêt



↓はマリー・ラフォレの『風に吹かれて』 YOUTUBEより





また、この曲を作詞したボブ・ディランが今年のノーベル文学賞に選ばれたことで賛否が極端に分かれているようです。
世界各国の文壇では、文学をそして作家をも愚弄する暴挙だとする意見が大勢のようです。
さらに、プロテスト・ソングを作詞したディランが、「死の商人」として武器商売で巨万の蓄財をなしたノーベル(財団)
からの授与を光栄だとして受賞すれば、彼にとって生涯の汚名となるのではないかとも囁かれているようです。

How many times must the cannon balls fly  
Before they're forever banned ?  どれ位の砲弾が飛び交えば永久に禁止されるのか
How many deaths will it take till he knows  
That too many people have died?  どれ位の人が死んだらあまりにも多くの人が亡くなったと気づくのか
 と歌詞で唄われた問の答えが
The answer is ⇒ 「死の商人」ノーベルからのノーベル賞を受賞して光栄
 となればこの歌詞は一体何だったのでしょうか。

私たちは小さい頃から『ノーベル賞』とは、偉人・ノーベルが私財を提供し、各分野において人類のために最大たる
貢献をした人物にに与えられる世界で最高の権威のある賞だと教えられ、擦り込まれてきました。
このことは一般常識として殆どの人々がそのように認識されており異論を唱える人はいないでしょう。
しかしながら、その設立に関する裏側の暗い影の部分は殆ど教えられていません。
 ノーベル賞を支えている莫大な資金はどのようにして形成されたのか。
 ノーベルがノーベル賞を設立しようとした動機とは。
これらを思うと改めてノーベル及び『ノーベル賞』の価値観を見直す良い機会になったと思っています。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (オンリー・ザ・ロンリー)
2016-12-10 10:27:08
ノーベル賞のくだり、さすがCHOCHINさん!!。
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オンリー・ザ・ロンリーさんへ (CHOCHIN)
2016-12-11 01:45:01
こんばんは
ノーベル賞設立の動機があまりにも不純だと
思いますので…
こんなことを言うのは私だけかもしれません。



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