【誕生日】
☆ウーゴ・トニャッツィ Ugo Tognazzi (1922.3.23~1990.10.27)

中年男の悲哀をコミックに演じて人気を博したイタリアの俳優です。
クレモナに生まれ、14歳の時にソーセージ工場の経理を担当しながらその余興で人気者になったことで、これを契機に、
役者を目指し軽演劇の世界に入って自らの劇団を設立しました。何度も挫折しながらも1950年に マリオ・マトーリ 監督に
見出されて映画 "I cadetti di Guascogna"(ガスコーニュの士官候補生)で映画デビュー、その後1950年代に30本を超える
映画に出演しています(いずれも日本未公開)。日本ではルチアーノ・サルチェが監督しカトリーヌ・スパークと共演した
『狂ったバカンス』(別名=遊んだだけよ)で虚しい中年男を演じて注目を集め、1963年のマルコ・フェレーリが監督し
マリナ・ヴラディと共演した『女王蜂』で一躍人気者になりました。
その後も映画出演を続け、作品数は1990年ごろまでに生涯150本を超えましたが、晩年は痴呆症に悩んでいたそうです。
【主要出演作品】
1960年『生きる歓び』Quelle Joie de Vivre
1961年『狂ったバカンス』 La Voglia matta

1963年『女王蜂』 L' Ape regina
1965年『気ままな情事』 Il Magnifico cornuto

1965年『歓びのテクニック』 Marcia nuziale
1965年『甘い大陸』 Una Moglie Americana
1967年『ヨーロッパ式クライマックス』 L'Immorale
1968年『バーバレラ』 Barbarella
1969年『豚小屋』Portile
☆ジョーン・クロフォード Joan Crawford (1905.3.23~1977.5.10)

映画がサイレントであった頃に、俗にいうフラッパー女優として一時代を築いたハリウッド女優です。
両親の離婚後カンサス・シティで自活していた19歳の時に、地元のチャールストン・ダンス・コンテストで入賞、これを
きっかけにダンサーを目指してブロードウェイのレヴュー団で経験を積みました。ここでMGMのスカウトの目にとまり
この時の芸名ルシル・ル・スールで映画界入り、当初は人気女優のロング・ショットの影武者などのエキストラでしたが
『古着屋クーガン』が高評価を得、芸名もジョーン・クロフォードと改名してMGMの強い宣伝力のおかげで近代的な
ファッションの新星としてスターの道を歩み出し、1932年の『グランド・ホテル』では主演のグレタ・ガルボと肩を
並べるほどの人気者になりました。しかし、その後は作品に恵まれず、人気も急降下し客を呼べない女優と酷評されて
しまい、『大砂塵』や『何がジェーンに起ったか?』で注目を集めましたが1970年に映画界を引退しています。
【主要出演作品】
1925年『美人帝国』Pretty Ladies
1925年『古着屋クーガン』Old Clothes

1925年『三人の踊子』Sally, Irene and Mary
1928年『ローズ・マリー』Rose-Marie
1932年『グランド・ホテル』Grand Hotel
1932年『雨』Rain

1954年『大砂塵』Johnny Guitar
1962年『何がジェーンに起ったか?』What Ever Happened to Baby Jane?

☆ララ・アンデルセン Lale Andersen (1905.3.23~1972.8.29)

第二次世界大戦中、敵と味方の双方で歌われた「リリー・マルレーン」のヒットで知られるドイツ人歌手です。
北ドイツの港町ブレーマーハーフェンで生まれ、17歳で結婚したものの1931年に離婚、三人の子供を家族に預けて単身
ベルリンのドイツ劇場俳優養成学校に入って修業した後、ミュンヘンのキャバレーや小劇場で唄っていた1939年ころに
『リリー・マルレーン』をレコーディングしたのですが当時は殆ど見向きもされませんでした。そして第二次大戦が勃発
したころに、戦地のドイツ軍の慰安目的でこの曲が流れたのを機にドイツ兵の間で瞬く間に大流行しました。さらには
連合軍側でもマレーネ・ディートリヒの唄が流れ、ヨーロッパの各地の戦場で敵も味方もこの曲が口ずさまれるように
なりました。戦争が終わり、ララは1952年に歌手として復活してその後ヨーロッパやアメリカの広域を興行してまわり、
1972年に自伝書を出版したのですがその直後に帰らぬ人となってしまいました。
また、1981年には彼女の自伝をもとにして西ドイツ映画『リリー・マルレーン』が制作されています。
↓はララ・アンデルセンの『リリー・マルレーン』 【YOUTUBEより】
【ご命日】
★エリザベス・テイラー Elizabeth Taylor (1932.2.27~2011.3.23)

世紀の美女と呼ばれながらもその激しい恋愛・結婚遍歴でスキャンダラスなハリウッド女優。
主な出演作品として『若草物語』『陽のあたる場所』『ジャイアンツ』『いそしぎ』などがある。
★ジュリエッタ・マシーナ Giulietta Masina (1921.2.22~1994.3.23)

小柄で愛嬌のある顔立ちと天使の心を持つ役柄で脚光を浴びたイタリアの女優です。
主な出演作品として『寄席の脚光』『道』『カビリアの夜』『魂のジュリエッタ』などがある。
★ペーター・ローレ Peter Lorre (1904.6.26~1964.3.23)

ハンガリー生まれのユダヤ人のでドイツ映画の俳優、戦前に英・米に渡って活躍した国際的な性格俳優。
主な出演作品として『M』『狂乱のモンテカルロ』『暗殺者の家』『カサブランカ』『毒薬と老嬢』などがある。