生活管理・日用品ブログ

増田カイロの臨床における生活指導内容。NAET施術と併用して弱アルカリ体質を維持しましょう。

花粉?黄砂?カビ?それとも・・・

2023-03-01 | 体調管理

いつもクリニックの一番奥にいる私も、そしてスタッフ控え室に軟禁状態の増田院長も、たまには外に出かけて、太陽を浴びておくことも大事だと思い、満開の河津桜並木(美和桜)に行ってきました。ベビーカーも見かけましたが、石がゴロゴロした土手を車いすで行くのはかなり大変でして、舗装した道がとてもありがたく感じました。こういう時に、いつも電動車いすだったら…と思います。それから手塚治虫の美男美女展(藤枝)と瀬戸谷温泉ゆらくにも行ってきました。
なかなか休日でも遠出できる日は少ないので、ご褒美=脳への刺激になったんじゃないかなと思います。

どんどん暖かくなることはうれしいのですが、花粉症の方には嫌な季節がやってきましたね。
最近は天気予報でも花粉情報が伝えられますから、毎日のように「多い」「とても多い」と繰り返されるのは、花粉症の人にとっては気が重いことでしょう。

ただこの時期はいろいろな引き金が重なっているため、花粉症じゃない人も花粉症だと思い込んでいる人も少なくありません
一番多いのは、耳鼻科で抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体を抑える薬)を処方してもらっているのに、「効いてない」という人ですね。
花粉症なら抗ヒスタミン薬が絶対に効きますから、「抗ヒスタミン薬が効かない=花粉症じゃない」と思って間違いないです。もちろん中には、処方された薬が自分に合っていない(アレルギーがある、もしくは必要度の低い薬が処方された)という人もいるでしょう。

それ以外に見分ける方法は、①採血検査・毛髪ミネラル検査、➁筋力検査、③薬・食材を使ったチャレンジ検査があります。
当院ではもっぱら②で判定しています。
採血では調べられない項目もあるし、また採血結果が真の問題をマスキングしていることもあるため、あくまでも採血はアレルギー判定の「参考」という認識です。

とはいえ、数値の変化は施術の結果を評価・検証するのに役立ちますので、IgE(トータルIgE、RAST;個別項目に対する検査)やIgG検査をしたことのない人は一度受けておくことを勧めます。なぜなら、これらのデータに異常があれば、そこから現在の健康問題対策と将来の病気予防に繋げられるからです。

IgGはアレルゲンを2~3ヶ月避けることでデータが改善するので「摂りすぎない」「使いすぎない」ことが一般的な対策となりますが、IgEはアレルギー除去や何らかの対処をしない限り、制限しただけでは下がりませんので「極力取り込まない」ことが一般的な対策です。

IgE検査はアレルギー疾患を扱うアレルギー科・耳鼻科・眼科・皮膚科などで対応できますが、予め取り扱いがあるかを確認してから受診しましょう。
私のお勧めは、一度の採血で日常生活における主要なアレルゲン(食べ物・吸うもの・触るもの)が調べられる「View39」です。
IgG検査は保険適応でないため、自費検査(アンブロシア)となります。


①採血検査
花粉・ダニ・カビに対するアレルギーの有無は、View39などの血液検査で調べることができます。(スギ・ヒノキ花粉症の人は、View39にない「トマト」は別途調べてもらいましょう。病院によって保険が使えたり使えなかったりで費用はまちまちです。)
これらによる症状にはアレルギーのない「抗ヒスタミン薬+抗ロイコトリエン薬」が有効です。

抗ヒスタミン薬は、平滑筋、血管内皮細胞、心臓、中枢神経系にある「ヒスタミンH1受容体」をブロックするものです。
何かの引き金・アレルゲンによって血液中の免疫細胞が活性化すると、マスト細胞(肥満細胞)から放出されたヒスタミンは、知覚神経末端のヒスタミンH1受容体に結合して延髄のくしゃみ中枢を刺激し、くしゃみを引き起こすとともに、鼻汁を分泌させます。 抗ヒスタミン薬がヒスタミンH1受容体に結合すると、蓋をしたようにヒスタミンが受容体に結合できなくなります。それによってヒスタミンH1受容体への刺激が遮断され、鼻炎を始めとした多くの症状は軽減・解決します。

抗ヒスタミン薬は市販もされています。個人輸入も可能です。いろいろな種類がありますが、昔からあって、かつ子供・妊婦にも使えるクラリチンで十分です。
市販されている第2世代の抗ヒスタミン薬は基本的に眠くなりにくいものですが、中にはアレルギー性によって眠くなる人もいますから、仕事・勉強・車の運転に差し支えないか、休日や帰宅後にでも一度試すことを勧めます。そこで問題なければ、必要に応じた継続使用も可能だと思われます。

抗ロイコトリエン薬は保険診療において、喘息・アレルギー疾患に対して、小児にも多く処方されています。病院に行きたくない・行けない人は、個人輸入可能です。
ヒスタミンによるアレルギー反応は数時間で消えますが、ロイコトリエンによる反応は1~2日と長期に渡りますから、抗ヒスタミン薬だけではスッキリしきらないという人は、アレルギーがなく、かつ有効度・必要度の高い高ロイコトリエン薬を選んで使えば、しっかり効いてくれるでしょう。

毛髪ミネラル検査
毛髪サンプルから、ミネラルの過不足および重金属の蓄積を調べる検査です。爪を使って、より楽にサンプルを採取できる方法もあります。
ミネラルにアレルギーがある、もしくは摂取が足りないということで、身体に十分なミネラルがなければ毛髪中にもミネラルが行き届きません。よって、毛髪中のミネラルが少ない、ということになります。
また重金属排泄に関しては、アレルギーがあれば体内に蓄積しますから排泄がされませんので、結果としては「少なくて良い」と間違った解釈がされることもあります。
ミネラルや重金属に対するアレルギー除去をすることで、重金属が体外に排泄されやすくなり、そこで初めて数字が上がってくるというケースもあります。

春・秋の花粉と共に飛来するのが黄砂であり、その主成分は重金属(メチル水銀・ヒ素・カドミウムなど)です。
また黄砂には、ウィルス・細菌といった感染源やダニ、そして空気中の各種汚染物質が一緒に混ざっています。

黄砂には、H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体を抑える薬)が有効です。代表的なH2ブロッカーはシメチジンやガスターです。
黄砂中の何に反応しているかによって、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬、もしくは消炎剤の併用も症状コントロールには必要かもしれません。
アレルギーがなく、有効度・必要度の高い薬を、必要時頓服で使えるよう、自分の体調をよくご自身で観察しておかれることが重要です。

②筋力検査(キネシオロジーテスト)
自分に合う・合わないを調べること以外に、自分の体の声を確認することができます。
花粉に反応しているのか?黄砂に反応しているのか?ダニ・カビに反応しているのか?すべてに反応しているのか?先入観なく聴けばいいだけです。

「先入観=常識」は検査結果を左右しますから、何が出てもOKのスタンスで脳および潜在意識に「何で?何で?」と聞いてくる子供のように聴くことが大事です。
また調べる人がその項目にアレルギーがあると、その答えはブレますから、正答率は下がります。そうであるがゆえに、筋力検査を使いこなすには神羅万象のエネルギーと調和している(=エネルギーの反発がない=アレルギーがない)ことが重要です。

③薬・食材を使ったチャレンジ検査
薬に関しては、使って30分以内に効果が出るか否かが重要です。
どんな薬であっても、自分にアレルギーがなく、有効度・必要度が高ければ、30分以内に結果が出ます。逆に30分以内に結果が出ない(痛みが軽くなる・かゆみが消えるなど)ものは、自分のその症状に対応するものではない、と判断できます。たった1回の使用で判断できます。1回使って効かないものは、1週間使っても効きませんから。

食べ物・飲み物・身に着けるもの、そしてもちろん薬であっても、使用前後の脈拍が1割以上変化していたら、自分に合っていない(=アレルギーがある)と判断できます
脈拍80だった人が、食事のあとの脈拍が88以上、もしくは72以下であれば、食事内容に問題があったと考えていいわけです。
それを繰り返し行い、きちんとノートにつけていけば、自分のエネルギーを下げたり乱したりする共通項が見つかるはずです。

花粉はその種類によって、果物・大豆・野菜などと「交差反応」を起こします。
花粉と特定の食べ物が持つタンパクが似ていることで、どちらが来ても異物と脳・免疫系が判断し、アレルギー症状をもたらします。
スギ・ヒノキは「トマト」と交差しますから、この時期トマトやトマトジュースを口にしないほうが楽な人は、スギ・ヒノキ・トマトに関するアレルギーを調べて、除去しておく必要があります。

採血でスギ・ヒノキにアレルギーがなくても、トマトにアレルギーがあれば、春になるとスギ・ヒノキの花粉症状が現れるわけです。
大豆やバラ科果物が、ハンノキ・シラカバ花粉の時期に問題をおこすこともよく知られています。

またこれらの反応は、一般的な目・鼻・のどの花粉症状に限りません
ぎっくり腰・寝違え・首肩コリ・湿疹・蕁麻疹・水疱・かゆみ・精神症状など、いろいろな形で現れます
そういえばいつもこの時期に腰痛くなっているなあ…という人は、整形外科およびマッサージ・整体に行ってもたいして変わらないはずです。
この時期に痛みが出る理由があるのですから。姿勢は1年中変わりませんから、あくまでも結果であり、姿勢が原因で腰痛・肩こりが起こるのではありませんからね。そう言われたことがある人は、きちんと原因を取り除くべきです。原因を取り除くことができていれば、薬も、施術も要らない体と心になるのですから。

日に日に暖かくなり、すでにスギだけでなく、ヒノキ花粉も飛び始めていますから、体調の変化を訴える方が多くなっているように思います。
まずは自分に合った薬を探し、何かの時にすぐ使えるよう持っておくことですね。お守りはどんなときにも役立ちます
症状を薬やサプリでコントロールしている間に、自分のエネルギーを下げている引き金と原因に対するアレルギー除去を進めておければ、年々花粉症の時期が来ても困ることはなくなっていきますよ。

また当院の基本的なスタンスとして、私は自分がしないこと・使わないものをこちらでは勧めません
粘膜を焼く治療法は、再発性が高く、かつ処置を繰り返すことによる将来のがん化も否定できないため、私の患者さんには勧めません。
それ以前にできることがたくさんありますからね。
それでも「どうしてもやりたい」という人がいれば、その決断が上手くいくためにできることをこちらでは提供します
それはどんな疾患のどんな治療法も同じです。正しいか否かではなく、「自分が後悔しない選択」がその人にとっての正解と考えるからです。

斉藤 記

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