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TRマッチ 大田戦(韓国)

2013年02月06日 | Weblog
今日の試合は何としても勝ちたい一戦だった。結果的に負けた事はホントに悔しい。

何としても勝ちたいと思った理由は2つあって、一つ目は、今の自分達の状態からして勝てる自信があった事と、もう一つは、去年のこの時期に一度も勝ち試合がなかったので、勝つ事による自信を深めたかった事が理由としてある。

今、自分たちがやろうとしているサッカーは、相手の状態をよく見て、選手同士がポジションを変え、スペースを共有するという、去年の後半戦でやれていたサッカーに上積みするような、もう一段階上のレベルのサッカーだと自負している。

今日の相手は、日本ではJ1にあたる韓国K1のチームで、正直格上の相手だった。そのチームに対して、前半は主導権を握り、ボールを回しながらチャンスを多く作れた。無意味なパスが少なく、バスの一つ一つに意図があり、効果的にボールを動かす事が出来た。まだまだ技術的なミスがあったことは否めないが、やろうとする事はハッキリ見せられたと思う。

守備面では、狙い通りプレスを掛け、狙い通りにボールを奪うシーンも多かったが、流石にK1だけの事もあり、個々の力で打開されピンチを招くシーンもあった。その辺りはチームとしても、組織力で乗り越えなければいけない問題ではあるが、個々の課題としても重く受け止めるべき部分である事を忘れてはいけない。

後半にメンバーが全員代わり、立ち上がりは良かったが、徐々に守備のバランスが崩れ、個々の力で崩される場面が多くなった。結果的には2失点して1-2となり、悔しい敗戦となってしまった。

攻撃時のボールの動かし方、スペースの共有、崩し方など、いくらそういったものが良くなっても、守備が疎かになるとこういう結果になってしまう。それを痛感した試合だった。

まだまだ、選手間でイメージの共有、守備時のバランス、シュートの積極性、絶対外してはいけないポイント(例えばボランチのポジション取り)の徹底など、やるべき事は山ほどある。

1試合消化するごとに、自信が確信に変わりつつある部分もあるし、まだまだだなと感じる部分がある。そういう意味では、有意義な試合をやれているので、この緊張感を継続してやっていきたいと思う。

今日唯一の得点シーンは、蔵川のボール奪取から、カウンターで俺が飛び出して、最後はキタジが決めるという理想的な形だった。ボールを保持する事は非常に大切な事ではあるが、カウンターを併せ持つ事が欠かせない。それがあるから相手は守備ラインが下がるわけで、カウンターが出来ないならボールをポゼッションするという事に繋がる。相手の守備陣形が整っていなければカウンター、整っていたらボールをポゼッションする。これが"相手の状態をよく見て"という、自分たちの目指すべきサッカーの根底に必要な要素になる。

J1昇格という大きな目標を達成するために、選手間で求め合う事は妥協できない。もっともっとコミュニケーションを取り合って、レベルアップしていけるよう努力していきたい。