主税日記 - 藤本主税公式ブログ

ロアッソ熊本 藤本主税の素顔がわかる公式ブログ!

栃木戦

2013年07月20日 | Weblog
久しぶりの勝利!ホントに嬉しいね。完封での勝利に、試合後の南の満面の笑顔が印象的だった。勝つのも苦しい。楽して勝てるならそれに越したことはないけど、その分、勝った時の喜びは、その何百倍も嬉しいから、また頑張ろうって思える。今日の勝利は同じ勝ち点3でも、ロアッソ熊本にとっては特別なものとなったはず。新体制になってまずは一歩を踏み出せた。兜の緒をしめて、今やれることを変わらず全力で取り組んでいきたい。

勝った試合で暗い内容にはしたくないので、あまりネガティブな分析はナシとして、後半の良くなった点について少し触れたい。

後半良くなったのは、守備時の5-4-1の布陣がしっかり形成されたことで安定し、セカンドボールへの対応も良くなった。相手のプレスが前半はかなり厄介なモノだったが、後半は栃木がかなりペースダウンしたこともあり、ある程度ゆとりを持ってボールを運ぶことができた。それによって前にボールが運べるようになり、FWにボールが納まりだした。5-4-1の布陣の形成、セカンドボールへの反応、前線へのパスと、守備と攻撃が繋がっていることがよく分かる。良い守備が出来れば良い攻撃ができ、その逆もしかり、同じことが言える。

前半の苦しい時間帯を凌いだことが大きかったと思うが、今までだったら我慢出来ず、失点を食らっていただろう。栃木のシャドーの菊岡選手、ボランチのクリスティアーノ選手をなかなか掴めないなど、戦術的な対応がうまく機能しなかったのはあるが、最後の場面で体を張ったり、シュートコースに入るなど、ココぞ!という場面での踏ん張りが今日の試合では見られた。

こういう踏ん張り所で耐える力、攻勢をかける所での勢いなど、要所要所の頑張りが今日の試合を支えていたと思う。

死に物狂いで勝ち取ったこの勝ち点を大切に、是非とも継続して次のホームゲームに繋げたい!

暑い中、勝利を目指し走り抜いた選手を誇りに思う。そして、この勝利を信じ、支えてくれた多くのサポーターの皆に、感謝の気持ちを伝えたい。ホントにありがとうございました。

はじめにも書いたけど、浮かれることなく、課題はまだまだ山積みなので、一つずつクリアしていけるように、また来週から性根を入れて取り組んでいきたい。



俺の報告としては、昨日から合流し、明日の練習試合に出場するところまでやっと辿り着きました。チームはもちろん、個人的にも、今やれることに全力で取り組み、チームの力になれるように顔晴っていきたいと思います。






岐阜戦

2013年07月15日 | Weblog
新体制がスタートして一発目の試合。誰もが変化(違い)を求めていたし、その姿を選手達は見せようと、持てる力を振り絞ってよく頑張ったと思う。結果は引き分けという最低限、相手に勝ち点3を与えないモノとなったが、残り5分…勝ち点3が手の届く所まで来てたと思うと、やっぱり悔しさが込み上げてくる。新体制の初戦で、選手達も記するモノがあったと思うので、その気持ちを忘れずに、次節に向けてまたしっかりと準備していきたい。

試合の内容は、熊本が4-4-2に対して、岐阜は3-4-3というシステムでスタートした。4-4-2の攻略法として3-4-3が生まれたように、3-4-3を相手にして試合をコントロールするのは容易ではない。ボールをポゼッションできて、相手のウイングバックを守備に専念させる事ができれば、相手は5-4-1と守備重視のシステムになるので、その時間帯は優位に試合を進める事ができる。

前半点が入るまでは、グラウンドを広く使って、前後にボールを動かしながら、特に相手の右サイドのスペースを有効に使う事ができていた。片山をサイドの前で使う事で、クロッサーとしての役割に専念させる事ができた。先制点もそこから生まれたし、狙い通りの展開と言えた。その後、少し守備の時間が長かったように感じた。まずは自陣に下がって陣形を整えようという意識が少し強過ぎたのかなぁと思ったけど、試合後選手に話を聞いたら、相手に回させてる、引きつけてカウンターを発動させるという、チームとしての狙いがハッキリしていたから、そこは割り切って統一出来ていたし問題はなかったとのこと。それはチームとしての規律がある事を意味するので、ポジティブな要素として捉える事ができるし、守備に関しては危ない場面もなかったし、上々の出来だったと言える。

課題を上げると、奪ったボールをすぐに失う事が多く、自分達で苦しくしてしまっている部分はあった。ボールを奪った時の選択肢に約束事を作るなりして、ある程度チームとしての共有するモノを持つ事も必要かなと。

後半に入っても、引き続き前半の流れで試合が進み、嫌な時間帯だなと見ていて思ったのだが、監督の采配で息を吹き返すことになる。筑城に替えて黒木を投入し、システムを3-4-3に変更、相手とのマッチアップで臨む事を選択した。このシステムは今週練習したし、選手自身も驚きはなかったと思う。相手の2シャドーがどうしても掴みきれなかったのと、相手の左ウイングバックが少し危険だったので、マッチアップさせる事で誰が誰につくのかがハッキリして、不安定だった守備がこれで一旦は落ち着きを取り戻すことができた。少し気になったのは、セットポジション(守備になった時のブロックを作るスタートポジション)のバランスが悪くて、熊本の2シャドーのポジショニングが曖昧だったのは修正する必要があると感じた。

そういう気になる事があったにしろ、この時点(時計を見たら後半27分)で正直言うと、90%勝つと確信していた。理由としては、守備が安定したのと、攻撃でも形を作り出せていたから。キタジの後ろにシャドーが2人いる事で、攻撃に厚みが出たし、バリエーションも増えた。カウンターも決まり出して、あわよくば2点目を取れるか…とも感じる事が出来た。

ただ、サッカーはそんなに甘くなかった。ミスの連続が重なった失点ではあったが、残り10分を切ろうかという時に、1-0で勝っている戦い方を全員が共有出来ていなかった。特に、途中から出た選手はアピールすることも、追加点を奪いに行くことも大事だが、試合を勝ちで終わらせる事が一番の目的だということを強く意識する必要がある。結果論的な話になってしまうが、安定した戦い、勝ち点3を奪っていこうとする中で、勝っている状況での戦い方、振る舞いは、必ずチームで共有すべき部分であった。それが非常に大切な要素であることを、選手は自覚しなければいけない。

俺自身も、また一つ勉強になった事だし、自分が出たらああしよう、こうしようというイメージを描きながら見る事ができた。

引き分けという結果で悔しいが、チームとしては、未完成ながらも3-4-3というオプションを試すことが出来たし、攻撃では意図するプレーも見られ、守備でも、まずはしっかりブロックを形成するという方向性を、明確に持つことが出来た。とにかくポジティブな要素の多い試合だった。

スタメンの選手、サブの選手を見て分かるように、チーム内での競争意識が再燃し始めたのを感じる。今までNOチャンスだった選手達が、今ではメンバーに加わりだしたし、非常にモチベーションの高い状態である事はホントに心強い。

明るい未来が待っている事を信じて、池谷さんを信じて、チームメイトを信じて、支えてくれる沢山のサポーターを信じて、自分達がやるべき事に全力を注ぎたい。

俺もあと少し。復帰した時の自分のプレーをイメージしながら、リハビリに励みたいと思う。

暑い中、最後まで声援を送り続けてくれたサポーターの皆さん、ホントにありがとうございました。

新体制スタート

2013年07月11日 | Weblog
吉田監督の後を継いで、池谷さんが監督代行として新体制がスタートした。

今は新しいチャレンジに対してポジティブに捉えているし、ロアッソ熊本というチームの、存続にも関わりかねない状況だという事を、選手みんなが理解して、当然の如く、死に物狂いでやらなければいけない。

チーム内にある何となくフワッとした雰囲気を変えたいと思うし、今まで以上に厳しく振る舞いたいと思う。

サッカーの内容については、細かい事を今すぐ変えることは出来ないが、"soccerをする"、"soccerを楽しむ"という、本質に立ち返る事と同時に、負けないチーム作りという部分も、今は目指すべき方向性だと思う。

まずは守備の改革、これは必須事項だろう。これについては、昨日から取り掛かっていて、池谷さんが分かり易い方向性を示してくれたので、短い時間の中でやれる最善の手は打てたと思う。

攻撃に関しては、しっかり繫ぐ事をベースに、個々の持ち味を生かすべく、理にかなった形でリトライしている。

とにかく、今与えられた時間の中で、やれる事は全てやり切りたいし、ポジティブな要素を多く感じられるこのタイミングで、しっかり方向性を示してくれる事は、選手にとっても有難い。

池谷さんから「ロアッソ熊本というチームに、エンブレムに、誇りを持てているのか?チームの理念に背いていないか?一人一人が自問自答して欲しい。勝負の世界、勝つ時もあれば負ける時もある。だからこそ、試合後に胸を張ってサポーターの所にいけるような試合をしよう」と、熱いメッセージを頂いた。試合後、俺たちはやり切った!という気持ちがあれば、胸を張って挨拶にいけるはず。一人一人は決して頑張っていない訳ではない。その頑張りがバラバラなだけで、一つの方向性を統一できれば、1+1が2ではなく、3にも4にもなる。それがチームというものだし、グループとしての組織力になるんだと思う。

チームとしてはもちろん、一人一人のプレーに"こだわり"を持つ事も求めていきたい。黒でもなく白でもないグレーな部分は、ピッチ内では存在しない。選手同士でぶつかり合い、自然に生まれる良いコミュニケーションの場を作りあげたい。

この状況を打破できるのは自分たち次第。必ず良い方向に向かう事を信じて頑張っていきたい。

どうか、ファン・サポーターの皆さんも一緒に、最後まで戦って欲しいと願います。

愛媛戦

2013年07月03日 | Weblog
今日の試合、ピッチが最悪のコンディションの中、選手たちは本当に良く頑張ったと思う。勝ち点3を奪う為に、全力でボールを追いかけ、徹底した戦い方を貫いた。

このコンディションでは、斎藤とファビオの2トップは絶対に効果的だと思っていたし、前半から飛ばして前線で体を張ってくれた。

守備では、相手の3トップに対してDFの4人が責任を持ってマークできていたし、ボランチの橋本とセンターバックの距離感も良く、相手に自由を与えなかった。

失点場面は、確かに細かなミスが連続していたが、今のチーム状況で、勝ちたい一心が選手にもあり、どうしてもゴール前を固めたくなる気持ちも理解できる。ラインが下がった…と、様々な要素が重なり合ってそこに辿り着いた訳だが、「ラインが…」などという簡素な言葉だけで片付けることはできない。

ひとまず連敗が止まったことを評価したいし、ここから続くホーム2連戦に集中したい。

試合後に解説者の方が、「熊本はこの2連戦が勝負所ですね」って言ってたけど、それは選手にとってみれば考える必要のない事。監督やスタッフ、ファン・サポーターのみんなが考えることだと思うし、選手からすれば"ホームゲームだから"という理由以外、特別視する必要はない。ホームゲームはどんな時も勝たなければいけない気持ちにはなる。それが上位相手だろうが、下位相手だろうが関係ない。余分な、過度な緊張感は持たず、普段通りのメンタルで臨みたい。

悪天候の中、愛媛まで足を運んでくれたサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

選手はもっともっと、その気持ちに応えなければいけない!と、改めて強く感じました。

ホントに感謝してます。ありがとう!




神戸戦

2013年07月01日 | Weblog
まずは自分の報告から。
木曜日のTR中に怪我をしてしまい、長くはかからないとは思いますが、どうしても試合には間に合わず、チームとしてだけではなく、個人的にもホントに気合の入る一戦だっただけに、悔しくて堪らなかった。早く復帰できるようにリハビリに専念したいと思う。

試合の結果に関しては、負けた事が全てだし、何も言い訳はできない。

正直言うと、非常に書きにくい内容の試合だった。皆さんとは感じた部分にギャップがあるかもしれないが、主観的な目線と、客観的な目線に分けて書きたい。

主観的な目線でみると、攻撃の形に関しては、理想とするしっかりとボールを繋ぎ、ポゼッションするという形ではなく、全く理想に程遠い…ロングボール主体の内容となった。背後を狙う事は絶対必要素ではあるが、落ち着きどころがなく、展開の早い試合になってしまった。キタジがタイミング良く動いても、その裏を走る(背後を狙った)選手を直接狙ってしまったり、奪ったボールを丁寧に繋ぎたいところを、50%の確率でもパスを出してしまって失うシーンが多かった。特に前半、センターライン付近でファールがあっても、セットしてロングボールを放り込む。繋いで"soccer"をしようという勇気さえ見られなかったのはホントに残念だった。セカンドボールへの反応で勝った場面でも、繋ぐ意識があれば出来なくはないボール処理をクリアしてしまう。それによって、攻撃回数が1回減るのに対して、守備回数は1回増えるという、本来ならば非常に大事な部分にも関わらず、そのちょっとした認識が薄い事を感じた。

後半にファビオが入り、ロングボールが増えて、リスク回避的なSTYLEに拍車が掛かったが、これが功を奏して攻撃の「起点・糸口」になり、実際にはチームに活力を与えた事は否定出来ない。

理想を追うSTYLEで上手くいかず(前半)、違うSTYLEで上手くいった(後半)ように見える…この時感じた事は、何が正解で何が不正解なのかが分からなくなってしまった事である。

我々はどこを目指すべきなのか…と。

J1を目指してスタートした今季、明らかに開幕前は手応えを感じていた。昨年の連勝中に掴んだロアッソ熊本の目指すべき道、相手を見てどこにスペースが生まれ、どこにボールを運ぶのかを共有でき、GKも加わってビルドアップをして、ショートパスとロングパスの使い分け、スペースの共有、勝負所のテンポアップなど、思い出しただけでもワクワクするような"soccer"がやれていた。

しかし、勝てない事で、失点を重ねる事で、リスク回避思考が蔓延し、繋ぐ事を恐れ、ボールを受けるポジショニングさえも取らなくなった。背後を狙い続ける事でチームに勢いを付ける。それがハマれば勝利する可能性もあるのは確かだ。でも、未来のある"soccer"とは言い難い。

守備に関しては改善が見られた。ボランチのポジショニングも良くなったし、センターバックの距離感も良くなった。後半は特に、FWのラインを下げてコンパクトにしたことで、大きく崩れることはなかった。細かい事をいえば、次の攻撃を考えてのポジションではなかったので、ただ守るだけの守備なら全く問題はなかったのだが、全体が下がる分、カウンターを常に併せ持った陣形でないと、相手にとって脅威になれない。守と攻は裏表なので、片方だけをやっていればOKとはならない。そう言った面では、まだまだ改善の余地があるように感じた。

一方、客観的な目線で言えば、前半の低調な雰囲気から、後半は勢いのある攻勢に出たこと、神戸相手に同点弾を上げ、その後もイケイケの雰囲気が感じられたことは見ていて面白かった。ガムシャラに見えるその姿に感動したし、背後に飛び出す回数が多いので、チームの重心が前がかりになることで、スピード感があったことは言える。神戸相手には、この背後へ背後へというプレーSTYLEの方が、今のチーム状態を考えると効果的なのかなと思った。最後PKで負けてしまったものの、サポーターやファンの皆さんの反応を見ていると、"soccer"云々、勝敗云々はもちろんあるのだろうけど、生で見て感じた雰囲気、選手から感じる躍動感、ひたむきさ、負けたけど「あー盛り上がったねぇ!面白かったぁ!」という素直な感想は、サッカーをエンターテイメントと考えると、一番重要で、忘れてはいけない絶対的要素だと思う。そういった意味では、中身はあまりなかったけど、見ている人たちには何か伝わったものが見られたし、最低限の仕事は果たせたかなと思う。逆にこのチーム状況からして、それさえも失ってしまったら、何も残らない、自分たちの存在意義さえもなくなってしまう程の状態に陥る可能性があり、この試合で見せられたからといって楽観視することは出来ない。

自分たちの進むべき道…まだ未来が明るいとは決して言えないが、理想に近づく努力を継続し、絶対に諦めたくない!

順位を見ると目を覆いたくなるような状況ではあるが、リーグ後半戦に向けて、前を向いてやっていくしかない。

監督、スタッフ、選手とも、コミュニケーションの場を増やすことも必要だろう。やれる事はすべてやって、このどん底から早く抜け出したい。

面白いsoccerを、見ている人に感動を、皆さんが笑顔でスタジアムから帰れるように、この全てを実現できるチームになりたい!

気持ち新たに、また今日から顔晴ります。後半戦も、どうか応援宜しくお願いします。