主税日記 - 藤本主税公式ブログ

ロアッソ熊本 藤本主税の素顔がわかる公式ブログ!

3連戦

2013年08月29日 | Weblog
この3連戦の総括をしたいと思う。

結果論者からすれば、全く評価されないものだろうし、今のチームの順位を考えると、最低の結果になってしまった事は事実である。北九州戦の勝敗はまだついていないが、内容で勝って試合に負けるということを繰り返してしまっている。

ただ、チームが目指すべき道に疑念を抱いているわけではない。相手のシステムや戦術を分析して、ゲームの中でも状況を見ながらプレーの選択ができるようになってきた。最後の決定力、プレーの一つ一つのクオリティはまだまだ納得のいくものではないが、チームの土台、基礎となる部分は確立されてきた手応えはある。

それでも、結果に結びつかない事への苛立ちや、焦りはある。このブログを読んでも、ファンやサポーターの皆さんには理解できない部分があるかもしれない。

内容が良ければ負けてもイイのか…内容はどうでもイイから勝ってくれ…と。様々な意見があるのは当然だし、結果が全てのこの世界、勝つことへの執念は決して忘れてはいけない要素であり、それが根底に必ずある事は理解して欲しい。

何度か口にはしてきているが、勝ち点を重ねる方法=現実的なサッカー=ロングボールを多用して守ってカウンターを仕掛ける……ではない。

ボールを保持して、相手を敵陣に押し込み、チャンスを多く作る。相手のカウンターを阻止する為に奪われた瞬間にプレスをかけてボールを奪い返し、二次攻撃に繋げる。その為にリスク管理を徹底して、的確なポジショニングを取る。そこには相手との駆け引きがあり、常に裏をかく、逆をつく事を考え続ける。

自分達が進むべき道、方向性は確実に見えてきた。我慢や辛抱という言葉を使って納得して欲しいところではあるが、俺らの仕事はピッチ内のみであり、結果が全てである事を再認識した上で、何としてもピッチで、結果で、応えていきたい思う。

北九州との再戦も決まり興奮している。敢えて「戦争だ!」という言葉を使って気持ちを高ぶらせてきた。生きるか死ぬか、やるかやられるか、"戦い"ではなく、"闘い"である事を、もう一度自分達に問いただして、決戦に向けて最高の状態で臨みたい。

変わらぬ熱い声援を、どうか宜しくお願いします!

岡山戦

2013年08月13日 | Weblog
新体制になり5試合目、1勝3分で負けていないとは言え、勝てない試合が続いている中、前節に理想とするサッカーが出来たことで、その自信を確信に変える為にも、非常に重要な試合となった。

岡山は年々力をつけてきているチームで、3-4-3というシステムを熟成させ、今シーズンも良い戦いを続けている。前半戦に戦った時も、3-0から2点を返されるという、最後まで諦めない、粘り強いチームという印象が強く残っている。

熊本としては、前節に続き3-5-2のシステムで臨み、守備では相手のボランチ千明選手と仙谷選手を抑え、攻撃ではしっかりとボールを繋ぎながら、テンポ良く試合を進めることをテーマとして掲げていた。

前半は岡山も高い位置からプレスをかけてきて、最終ラインも高めに設定してきて、ある程度マンマークに近い形でぶつかってきた。熊本としては、中盤で数的優位の状況ができることは分かっていたので、その優位性を生かし、徐々にテンポ良くボールが動き出した。相手の最終ラインが高かったことで、特にサイドの裏が手薄だったので、隼人がそこに流れることで起点となったり、その動きによって空いたディフェンスラインの前のスペースを、俺や堀米が使ってボールを受け、前を向いて仕掛けることもできた。真ん中から攻めるのか、サイドからいくのかの判断も良かったし、前線3人の配置も良く、すごくバランスの取れた戦い方が出来たと思う。フィニッシュの場面でゴール前に迫力がなかった前節に比べると、少しは改善が見られたし、効果的な攻撃が多く見られた。

それは岡山が守ることだけを考えず、常に攻撃を考えた守備をしてきたことで、ガチガチに人数を掛けて守るという策で来なかったことも、攻撃で手応えを感じられた理由としてあげられる。その分、カウンターのリスクを常に準備して置く必要があり、ホントに気の抜けない、緊迫感のある試合が出来たと思う。

自分の決定的な場面でのシュートミス、あれが入っていれば…と、どうしても考えてしまう。そんなに難しいシュートではなかった。GKが出てきたことも見えていたし、フワッと浮かすだけでゴールできたはずの場面。攻守の切り替えで先手を取れ、狙い通りのボール奪取だった。100回蹴ったら99回は入れる事ができるくらいのシュートだったが、あれを決め切る事の出来ない自分に本当に腹が立った。

そんな前半を終え、チームとしては手応えを感じる内容ではあった。後半の入り方、攻撃時の狙い所を再度確認し合い、ピッチに戻っていった。

岡山は仙谷選手に替えて押谷選手を投入してきた。千明選手をワンボランチにして、熊本の中盤に対して完全にマッチアップする形を取ってきた。熊本が3-5-2で中盤のセンターはダブルボランチ+1シャドー、岡山も3-5-2にして中盤のセンターはワンボランチ+2シャドーという形になった。

これは熊本の中盤の流動性に対処する為であり、そこを嫌がっての対応だったと思うので、前半自分たちがやりたい事を、ある程度やれた事の証明にもなった。

しかし、相手はワンボランチにしたことで、千明選手の両脇にスペースを空けたこととなり、隼人や堀米がタイミング良く下がってきたり、俺が相手の2シャドーの近くにいくことで、千明選手も真ん中を空けたくないという心理になり、フリーで受けられるようになった。

岡山としては、当然リスクはあったと思うが、その分攻撃力のある押谷選手を投入したことで、攻撃への意欲も持ち合わせていて、熊本としても、リスク管理への意識は最後まで強かった。

良い流れの中、なかなか点が取れず、重い雰囲気が少なからず出てきた中で、一瞬の隙を付かれて失点してしまった。正直ショックは大きかった。俺も運動量が落ち、失点直後に交代するという悔しい気持ちのままピッチを去ることになった。

でも、残った選手たちは諦めていなかったし、強い気持ちを持ち続けてくれた。カズキ一発は素晴らしかったし、その後の猛攻も逆転を予感させてくれた。チームの底力がまた一段上がったように感じた。

結果的には勝ちきれず、ファンやサポーターのみなさんに勝利を見せることはできなかった。それはホントに悔しい。

でも、選手は最後まで走り切ったし、勝利への執念を見せることは出来た。最低限の仕事はやれたかなと。。。

チームがこれから進むべき道、見せたいモノは、ここ数試合で示すことがてきた。最後はどうやって点を取って勝つか…ということに尽きるかもしれないが、ベースの部分に手応えを感じている。

もどかしい時期である事は充分理解しているので、どうか我慢して見守っていて欲しい。

悪天候の中、最後まで声を出して支え続けてくれたサポーターのみなさんには、心から感謝の気持ちでいっぱいです。ホントにありがとうございました!あのカズキのゴール、最後の猛攻が出来たのは、ホームの後押しがあったからだと確信してます。

次節に向けて、自分たちもしっかり準備していきますので、また熱い声援を宜しくお願いします。

本当にありがとうございました。

鳥取戦

2013年08月05日 | Weblog
昨日の試合、個人的には約1ヶ月ぶりの公式戦でスタメンに抜擢され、楽しもう…なんていう余裕は全くなかった。結果を残さなければいけない立場であり、必死に自分のやれることをやろうと、そんな心境で試合に臨んだ。

チームとしては、"内容のある結果"を求めていた。ただ勝てば良いでは安定感がなく、ただ守っていれば良いでは未来はない。そんな自分たちに対する期待値へのプレッシャーも少なからずあった。

システムは3-5-2で、2トップにして前線からプレッシャーをかけたいという狙いと、トップ下に俺が入ることで、ボールをしっかり繋ぎながら、なおかつ背後を狙って行くこと、この2点が自分にとってもチームとしても、与えられた役目だった。

前半15分くらいまでは落ち着かなかったが、そこからは狙い通りの展開となった。良いポジションを取り、良い距離感を保ってボールを回し、背後も狙いながらのテンポの良い試合運びが出来た。カウンターで危ない場面もあったが、対応としては悪くなかった。ボランチのポジションにもリスク管理で人は必ずいたし、最後は体を張って守ることが出来た。もう少し帰陣を早くする事、ファーストディフェンダーの決定とプレス、クロスの一番遠いサイドの選手への対応と、課題は当然あるが、そこは次への課題としてしっかり捉えている。

攻撃の形が良いと、距離感も当然良くなるので、失った瞬間にプレスへいける。相手は蹴る事しか出来なくて、その場面が多くあった事は良かった。相手を押し込み、ワンサイドゲームに持ち込むためには不可欠な要素だと思うので、もっと追求していければと思う。

後半に入っても継続してやろうとする事は出来ていた。ハーフタイムに前の3人で話をして、ポジショニングの決め事を幾つか話して、後半も良い形を作れていた。ボランチからの早い縦パスも増えたし、そこを起点にサイドに展開してクロスという場面もあり、前半にない場面も作り出せていた。

ここで一番の課題としては、ゴール前の迫力だと思う。スタメンの仲間、堀米、藤本と前線の3人がFWタイプではないこと、小柄な事、作りに参加し過ぎてしまうことは、試合前からも分かっていた。必ずゴール前に1人は居ようとか、細かい崩しで自分達にしか出来ないことをやろうと。その中でやれる事はやった感じはあるが、やはり迫力があったかというと、正直物足りなかった事は否めない。その点に関しては、来週のTRで課題としてやりたいし、勝つために絶対的に必要なモノがそこにある気がするので、最重要課題として取り組みたいと思う。

全体的には、自分達のイメージするものに近かったし、何よりプレーしていて楽しかった。相手との駆け引きや、味方同士での意思疎通が出来た事など、思い通りのプレーが出来た時は本当に気持ちが良かった。結果としては0-0と歯がゆい想いが強いけど、これから自分たちが進むべき道というものは示せたと思う。

課題としてあげた点は次の段階に入るうえで大事な部分なので、しっかりTRYしながら、前進して行きたいと思う。


遠く鳥取まで足を運んでくれたファン・サポーターのみなさん、ホントにありがとうございました。心から感謝しています。次節岡山戦、ホームでの勝利を何としても掴み取りたいです。応援宜しくお願いします!!!