主税日記 - 藤本主税公式ブログ

ロアッソ熊本 藤本主税の素顔がわかる公式ブログ!

原点

2013年06月24日 | Weblog
群馬戦から2日が経ち、何か言葉を発しようと思い、ブログを開いた。

コメントには厳しい意見が多く、当然覚悟はしていたので、深く受け止めたいと思う。

試合後のゴール裏、いつもならすぐに挨拶をして、手を降ってメイン方向へ歩いていくのだが、少し立ち止まり、サポーターの声を近くで聞く時間を作った。
「俺達の声が足りないなら、もっと頑張って声出すから頑張ってくれよ!」

「諦めたら終わりだぞ!」

「もっと走れよ!」

「悔しくないのか!お前達はそれでもプロか⁉」

沢山の叱咤激励の言葉を浴び、耳を覆いたくなるような罵声も聞こえ、ホントに心の奥に突き刺さる想いだった。

自分(自分達)はそんなにダメなのか…
そんなに走れてないのか…
諦めたのか…
プロと呼ばれるべきではないのか…

何度も自問自答した。

選手間で群馬戦でのプレーについて何度も話し合い、"選手として"勝つ為にやるべき事は全てやった…という気持ちでこの試合に臨んだ。

でも、それでも、足りなかったのだろう。もっとやれる事はあった。そう思えて仕方が無い。負けたからではない。同じ過ちを繰り返す、その試合内容にそう思わざるを得ない原因があるんだと思う。

正直、ここまでチームが上手くいかない事は経験した事がない。戸惑っているし、足掻いている自分がいる。

でも、苦しい時、上手くいかない時の鉄則は「原点に帰る事」しかないと思っている。

自分(自分達)にとっての原点とは何なのか?精神面、戦術面の両面から見た自分(自分達)の原点を明確にして、そこに立ち返る事が何よりも大事だと、それに尽きると思う。

ネガティブな文章になったかもしれないが、決して前を向いていないわけではない。とことんどん底を味わい、一サッカー選手としてのプライドに火がついている事も事実。やるしかないし、やらないなんていう選択肢は自分には存在しない。

サポーターの皆さんから頂いた、"愛"のある生の叱咤激励の言葉、それに応えるべく、必ず這い上がります!

次節神戸戦に向けて、また明日からTRに励み、今まで以上に、悔いのない準備をして臨めるよう頑張ります。










京都戦

2013年06月10日 | Weblog
この試合、見る人によって評価が分かれる内容だったかなと思う。皆さんはどうでしたか?

京都の細かいパスワークをどう封じるのか、奪ったボールをどこへ運ぶのか、どうやって攻撃の形を作るのかと、テーマはいくつかあった。

前半良かった要因は、パスワークを封じる為の激しいプレス、奪ったボールを相手の背後に送り込む、この2点が非常に効いていた。

熊本としては、激しいプレスをかけることで、相手のミスを誘いボールを奪う。京都の狙いは、その奪われた瞬間切り替えてプレスをかけ、相手が前へ出ようとした瞬間に奪い返し再度攻撃を仕掛ける。相手の陣形が崩れているのでチャンスになり易い。京都の攻撃はボールを回す為に人が近くに寄るが、逆に言えば奪われた瞬間にも人が近くにいるので、すぐさまプレスを掛けられるというメリットがある。逆にそのプレスを一つクリアすることができれば、熊本としてはチャンスを作れると思っていた。

京都はセンターバック2人が、熊本のファビオと齊藤に対してマンツーマンだったので、ボールを奪った瞬間には、2対2、もしくは1対1の状況で広大なスペースを使うことが出来た。そのスペースをFW2人が積極的に飛び出し、前半に関しては、それが一番有効な攻撃手段だった。

ただ、ボールを落ち着かせる時間帯というのは皆無に近く、それを良しとするのか、逆にもっとボールを保持することをした方が良かったのか、まずはそこが意見の分かれる所なのかな…と思う。

後半に入って(前半の終わり頃から)、京都のボールワークのテンポが上がった気がした。それはプレスが行けなくなったから…という原因があるのか、京都が熊本のプレスに慣れて来たのか、あるいは長い距離のパスや背後へのパスが増えたことでラインが下げられ、プレスを掛けられなくなった…など、いくつか理由があげられる。

では、そのプレスに行けなくなった時にどうするのか。自分たちはプレスに行ける時間帯は強いけど、行けない時間帯は弱い…なんていう話では、当然勝つ確率も下がるし、上は目指せない。

試合は90分あるわけで、前半仕掛けて点が取れれば万々歳だが、点が取れない上に、ああいう形でアンラッキーな失点だったとはいえ、劣勢に立った時にアタフタしてしまうのは、当然の流れなのかもしれない。いろんな状況下で、判断、実行、修正を繰り返しながら、「今」そこで起きている現象に対して、柔軟に、そして素早く対応する事が求められる。何事もプラン通りに行くとは限らない。

これから暑い夏がやってくる。どういう戦いをしなければいけないのか、チームとしての約束事を再度確認し合うことが必要だろう。

前半流れがあっただけに、点を取って後半に入れなかったこと、勝ち点3を奪いきれなかったこと、ホントに悔しい。

自分のことでいえば、途中から出ても試合に入れていない感じがして、チームにプラスの材料を持ち込めなかった。ホントに情けない。。。

この試合で見えたことは大きなヒントになると思う。前半良かったから、それを90分間続けられればOKだ…なんて言う浅い話ではなく、90分という限られた時間の中で、自チームの状態、相手チームの状態を把握して、弱点や強みを見極め、ペース配分、流れ、時間帯などを考慮しながら、90分+アディショナルタイムを含めた時間の中で、試合終了時に勝利チームとして試合を終える。それができるチーム、選手になりたいと強く思う。

ホームゲームで惨敗したことは、選手として情けなく、切り替えることに時間とパワーが必要になる。サポーターの皆さんが笑顔でスタジアムをあとにできるよう、選手は責任をもっと背負わなければいけない。失望させる形になった京都戦だが、次の北九州戦で巻き返せるように、今週も気合を入れてTRに臨みたい。

応援宜しくお願いします。