主税日記 - 藤本主税公式ブログ

ロアッソ熊本 藤本主税の素顔がわかる公式ブログ!

東京V戦

2013年09月17日 | Weblog
勝つ事で得られるものはたくさんある。

選手でいえば、自信であったり、自分達の存在意義、目指すサッカーへの確信、選手間での信頼関係、監督やスタッフとの信頼関係など、勝つ事で得られるモノがあり、昨日の試合ではその多くを手にする事ができた気がする。

ファン・サポーターでいえば、元気や勇気、感動、明日への活力など、試合に勝ち、笑顔でスタジアムを後にする事ができ、皆が幸せな気持ちになる。

少し極端な話かもしれないが、それくらい、勝つ事のもつ大きな意味を、昨日の試合で感じる事ができた。

内容は決して良くなかったが、選手、スタッフ、ファン・サポーター、ロアッソ熊本に関わる皆の想いが、ノゾミやカズキのシュートに力を与えてくれたのだと思う。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。後9試合あるけど、この想いを大切に、ピッチで躍動したいと思います。最後まで応援宜しくお願いします。



振り返りは…少しだけしようかな。

良かったところは?って記者の方に聞かれたけど、正直返答に困った。ボールをうまく回せた訳でもなく、守備ですごくコンパクトにやれた訳でもない。反省すべき点が多く、評価の難しい試合だった。

注目すべきは、風が強かった事。特に前半は、風が戦術を左右するほどの強風で、できればコイントスで前半を風下にしたかったのだが、残念ながらコイントスでそれが取れなかったので、何とか前半をリードで折り返したかったのが本音。

試合が始まって、相手のクリアボールが全く飛ばない事で、全部プレスに行こうと、カズキ、養父に伝えて、できる限り高い位置でプレスをかけ、相手の陣地でプレーする事を心がけた。それに加えて、相手の右サイド(熊本の左サイド)が不安定だったこともあり、攻撃は左から、守備も左に追い込んで取ろうと、選手で統一した。

風上のイケイケの雰囲気の中、失点したことは予想外だったが、得点の場面、チームとしての戦い方は悪くなかった。可もなく不可もなく…という内容だった。

後半は少し風もやみ、熊本にとってはラッキーな流れだった。内容的にはどちらに転んでもおかしくない状況の中、カズキのスーパーゴールで勝ち越しに成功。その後は、スタジアムの雰囲気も背中を押してくれて、何とか守り切り、久しぶりのホームでの勝ち点3を奪い取ることができた。

勝った要因というか、チームにとって成長したなと感じる部分は、ゲームの中で状況を把握して、今チームとして何をすべきか、どのように攻めるべきか、守るべきかを、選手間で判断して、実行にうつせたこと。それは戦術というより、"戦略"の部類に入ると思うが、試合に勝つ上で大切な要素となる。

ディフェンスラインではコウスケ、中盤ではタク、前線では俺と、それぞれが感じたことを選手に伝え、チームとして統一する。この作業は、最近頻繁に見られるようになってきた。

勝った事で、そういったことも肯定的に受け取れるし、選手やチームとしての自信に繋がる要素にもなり得る。

チームが同じ方向に向かう事の重要さを感じ、残り9試合に向けて、ポジティブに立ち向かう事ができる。

はじめにも書いたけど、勝つ事で得られるモノの大きさを再認識し、また味わいたいと心から思う。

皆で一つになって、この苦境を必ず乗り切りたい!

最後まで応援宜しくお願いします!

天皇杯 徳島戦

2013年09月08日 | Weblog
ファン・サポーターの皆さんに、やっと1勝をプレゼントすることができて、心から嬉しく思います。試合後のスタジアムの雰囲気、選手を称えてくれる声援に、胸が熱くなりました。自分達の存在意義を再確認したし、前回も書いたけど、責任の大きさも改めて感じました。

勝負の世界なので、勝つ時もあれば負ける時もあります。池谷さんが監督就任時に「勝っても負けても胸を張れる試合をしよう!」と、選手に伝えたように、自分達は最後まで諦めずに戦い抜く使命があると思います。今日は先制されるも、後半に追いつき、退場者が出ても勝つことへの執念を持ち続け、結果PKで勝利することができました。

試合後のスタジアムの雰囲気は、異常なくらいボルテージがMAXでした。皆の想いが爆発したんだと思います。この爆発で悪いものが全て吹っ飛んで、良い流れに変えられるように、また気持ち新たに頑張りたいと思います。

本当に素晴らしい雰囲気を作ってくれたファン・サポーターの皆さんには感謝しています。本当にありがとうございました!

最後まで一緒に戦いましょうね!

ちなみに、PKのキッカー5番目は俺でした。拓や拳人と「俺が決めたらベンチに行くべきかな?ゴール裏かな?やっぱりゴール裏よね?」なんて話ししてたら・・・畑がきっちり止めてくれました(笑)
蹴りたかったけど…蹴らなくてホッとした…と言うのが本音です。
とにかく勝てて良かった^_^

あともう一つ、次はサンフレッチェ広島との対戦。正直興奮してます(^^;;
ホンマに楽しみだぁ~( ̄▽ ̄)



決意

2013年09月06日 | Weblog
この結果から目を背ける事はできない。自分達の力不足を認め、ここから這い上がる強いメンタリティを発揮しなければいけない。ファン・サポーターの声、熱い想いを真摯に受け止め、奮起しなければいけない。「熊本に活力を」「県民に元気を」「子供達に夢を」この理念に背いてしまっては、自分達の存在意義さえなくなってしまう。

いくら攻めても、いくら良いサッカーをしても、勝たなければ、点を取らなければ決して肯定はされない。認めてももらえない。何も言い訳する事はない。自分達の力不足を受け止めて、努力し続けるしか、この苦境を抜け出す術はない。

今日のブログは、決して言い訳する為に書いたのでない。試合後、ゴール裏でサポーターが求める事に応じれず、スタッフに止められたので、この場で伝えたかった事を言いたい。

「選手には皆の声が届いてる。真摯に受け止めてる。絶対に下を向かず、最後まで戦い抜く。これは俺らの責任でもある。プライドに掛けて、残り10試合死に物狂いでやり抜くから、皆もロアッソを応援すると決めたなら、最後まで責任を持って応援し続けて欲しい。」

俺らが不甲斐なかったら「何やってんだお前ら!」ってブーイングして欲しい。良かったら「良くやった!」って拍手を送って欲しい。お互いぶつかり合って、刺激し合って、そこに愛があるなら、必ず良い方向に進むはず。お互い責任のもと、最後まで戦い抜く約束をしよう!

人生を掛けて、全ては熊本の為に!



3連戦

2013年08月29日 | Weblog
この3連戦の総括をしたいと思う。

結果論者からすれば、全く評価されないものだろうし、今のチームの順位を考えると、最低の結果になってしまった事は事実である。北九州戦の勝敗はまだついていないが、内容で勝って試合に負けるということを繰り返してしまっている。

ただ、チームが目指すべき道に疑念を抱いているわけではない。相手のシステムや戦術を分析して、ゲームの中でも状況を見ながらプレーの選択ができるようになってきた。最後の決定力、プレーの一つ一つのクオリティはまだまだ納得のいくものではないが、チームの土台、基礎となる部分は確立されてきた手応えはある。

それでも、結果に結びつかない事への苛立ちや、焦りはある。このブログを読んでも、ファンやサポーターの皆さんには理解できない部分があるかもしれない。

内容が良ければ負けてもイイのか…内容はどうでもイイから勝ってくれ…と。様々な意見があるのは当然だし、結果が全てのこの世界、勝つことへの執念は決して忘れてはいけない要素であり、それが根底に必ずある事は理解して欲しい。

何度か口にはしてきているが、勝ち点を重ねる方法=現実的なサッカー=ロングボールを多用して守ってカウンターを仕掛ける……ではない。

ボールを保持して、相手を敵陣に押し込み、チャンスを多く作る。相手のカウンターを阻止する為に奪われた瞬間にプレスをかけてボールを奪い返し、二次攻撃に繋げる。その為にリスク管理を徹底して、的確なポジショニングを取る。そこには相手との駆け引きがあり、常に裏をかく、逆をつく事を考え続ける。

自分達が進むべき道、方向性は確実に見えてきた。我慢や辛抱という言葉を使って納得して欲しいところではあるが、俺らの仕事はピッチ内のみであり、結果が全てである事を再認識した上で、何としてもピッチで、結果で、応えていきたい思う。

北九州との再戦も決まり興奮している。敢えて「戦争だ!」という言葉を使って気持ちを高ぶらせてきた。生きるか死ぬか、やるかやられるか、"戦い"ではなく、"闘い"である事を、もう一度自分達に問いただして、決戦に向けて最高の状態で臨みたい。

変わらぬ熱い声援を、どうか宜しくお願いします!

岡山戦

2013年08月13日 | Weblog
新体制になり5試合目、1勝3分で負けていないとは言え、勝てない試合が続いている中、前節に理想とするサッカーが出来たことで、その自信を確信に変える為にも、非常に重要な試合となった。

岡山は年々力をつけてきているチームで、3-4-3というシステムを熟成させ、今シーズンも良い戦いを続けている。前半戦に戦った時も、3-0から2点を返されるという、最後まで諦めない、粘り強いチームという印象が強く残っている。

熊本としては、前節に続き3-5-2のシステムで臨み、守備では相手のボランチ千明選手と仙谷選手を抑え、攻撃ではしっかりとボールを繋ぎながら、テンポ良く試合を進めることをテーマとして掲げていた。

前半は岡山も高い位置からプレスをかけてきて、最終ラインも高めに設定してきて、ある程度マンマークに近い形でぶつかってきた。熊本としては、中盤で数的優位の状況ができることは分かっていたので、その優位性を生かし、徐々にテンポ良くボールが動き出した。相手の最終ラインが高かったことで、特にサイドの裏が手薄だったので、隼人がそこに流れることで起点となったり、その動きによって空いたディフェンスラインの前のスペースを、俺や堀米が使ってボールを受け、前を向いて仕掛けることもできた。真ん中から攻めるのか、サイドからいくのかの判断も良かったし、前線3人の配置も良く、すごくバランスの取れた戦い方が出来たと思う。フィニッシュの場面でゴール前に迫力がなかった前節に比べると、少しは改善が見られたし、効果的な攻撃が多く見られた。

それは岡山が守ることだけを考えず、常に攻撃を考えた守備をしてきたことで、ガチガチに人数を掛けて守るという策で来なかったことも、攻撃で手応えを感じられた理由としてあげられる。その分、カウンターのリスクを常に準備して置く必要があり、ホントに気の抜けない、緊迫感のある試合が出来たと思う。

自分の決定的な場面でのシュートミス、あれが入っていれば…と、どうしても考えてしまう。そんなに難しいシュートではなかった。GKが出てきたことも見えていたし、フワッと浮かすだけでゴールできたはずの場面。攻守の切り替えで先手を取れ、狙い通りのボール奪取だった。100回蹴ったら99回は入れる事ができるくらいのシュートだったが、あれを決め切る事の出来ない自分に本当に腹が立った。

そんな前半を終え、チームとしては手応えを感じる内容ではあった。後半の入り方、攻撃時の狙い所を再度確認し合い、ピッチに戻っていった。

岡山は仙谷選手に替えて押谷選手を投入してきた。千明選手をワンボランチにして、熊本の中盤に対して完全にマッチアップする形を取ってきた。熊本が3-5-2で中盤のセンターはダブルボランチ+1シャドー、岡山も3-5-2にして中盤のセンターはワンボランチ+2シャドーという形になった。

これは熊本の中盤の流動性に対処する為であり、そこを嫌がっての対応だったと思うので、前半自分たちがやりたい事を、ある程度やれた事の証明にもなった。

しかし、相手はワンボランチにしたことで、千明選手の両脇にスペースを空けたこととなり、隼人や堀米がタイミング良く下がってきたり、俺が相手の2シャドーの近くにいくことで、千明選手も真ん中を空けたくないという心理になり、フリーで受けられるようになった。

岡山としては、当然リスクはあったと思うが、その分攻撃力のある押谷選手を投入したことで、攻撃への意欲も持ち合わせていて、熊本としても、リスク管理への意識は最後まで強かった。

良い流れの中、なかなか点が取れず、重い雰囲気が少なからず出てきた中で、一瞬の隙を付かれて失点してしまった。正直ショックは大きかった。俺も運動量が落ち、失点直後に交代するという悔しい気持ちのままピッチを去ることになった。

でも、残った選手たちは諦めていなかったし、強い気持ちを持ち続けてくれた。カズキ一発は素晴らしかったし、その後の猛攻も逆転を予感させてくれた。チームの底力がまた一段上がったように感じた。

結果的には勝ちきれず、ファンやサポーターのみなさんに勝利を見せることはできなかった。それはホントに悔しい。

でも、選手は最後まで走り切ったし、勝利への執念を見せることは出来た。最低限の仕事はやれたかなと。。。

チームがこれから進むべき道、見せたいモノは、ここ数試合で示すことがてきた。最後はどうやって点を取って勝つか…ということに尽きるかもしれないが、ベースの部分に手応えを感じている。

もどかしい時期である事は充分理解しているので、どうか我慢して見守っていて欲しい。

悪天候の中、最後まで声を出して支え続けてくれたサポーターのみなさんには、心から感謝の気持ちでいっぱいです。ホントにありがとうございました!あのカズキのゴール、最後の猛攻が出来たのは、ホームの後押しがあったからだと確信してます。

次節に向けて、自分たちもしっかり準備していきますので、また熱い声援を宜しくお願いします。

本当にありがとうございました。

鳥取戦

2013年08月05日 | Weblog
昨日の試合、個人的には約1ヶ月ぶりの公式戦でスタメンに抜擢され、楽しもう…なんていう余裕は全くなかった。結果を残さなければいけない立場であり、必死に自分のやれることをやろうと、そんな心境で試合に臨んだ。

チームとしては、"内容のある結果"を求めていた。ただ勝てば良いでは安定感がなく、ただ守っていれば良いでは未来はない。そんな自分たちに対する期待値へのプレッシャーも少なからずあった。

システムは3-5-2で、2トップにして前線からプレッシャーをかけたいという狙いと、トップ下に俺が入ることで、ボールをしっかり繋ぎながら、なおかつ背後を狙って行くこと、この2点が自分にとってもチームとしても、与えられた役目だった。

前半15分くらいまでは落ち着かなかったが、そこからは狙い通りの展開となった。良いポジションを取り、良い距離感を保ってボールを回し、背後も狙いながらのテンポの良い試合運びが出来た。カウンターで危ない場面もあったが、対応としては悪くなかった。ボランチのポジションにもリスク管理で人は必ずいたし、最後は体を張って守ることが出来た。もう少し帰陣を早くする事、ファーストディフェンダーの決定とプレス、クロスの一番遠いサイドの選手への対応と、課題は当然あるが、そこは次への課題としてしっかり捉えている。

攻撃の形が良いと、距離感も当然良くなるので、失った瞬間にプレスへいける。相手は蹴る事しか出来なくて、その場面が多くあった事は良かった。相手を押し込み、ワンサイドゲームに持ち込むためには不可欠な要素だと思うので、もっと追求していければと思う。

後半に入っても継続してやろうとする事は出来ていた。ハーフタイムに前の3人で話をして、ポジショニングの決め事を幾つか話して、後半も良い形を作れていた。ボランチからの早い縦パスも増えたし、そこを起点にサイドに展開してクロスという場面もあり、前半にない場面も作り出せていた。

ここで一番の課題としては、ゴール前の迫力だと思う。スタメンの仲間、堀米、藤本と前線の3人がFWタイプではないこと、小柄な事、作りに参加し過ぎてしまうことは、試合前からも分かっていた。必ずゴール前に1人は居ようとか、細かい崩しで自分達にしか出来ないことをやろうと。その中でやれる事はやった感じはあるが、やはり迫力があったかというと、正直物足りなかった事は否めない。その点に関しては、来週のTRで課題としてやりたいし、勝つために絶対的に必要なモノがそこにある気がするので、最重要課題として取り組みたいと思う。

全体的には、自分達のイメージするものに近かったし、何よりプレーしていて楽しかった。相手との駆け引きや、味方同士での意思疎通が出来た事など、思い通りのプレーが出来た時は本当に気持ちが良かった。結果としては0-0と歯がゆい想いが強いけど、これから自分たちが進むべき道というものは示せたと思う。

課題としてあげた点は次の段階に入るうえで大事な部分なので、しっかりTRYしながら、前進して行きたいと思う。


遠く鳥取まで足を運んでくれたファン・サポーターのみなさん、ホントにありがとうございました。心から感謝しています。次節岡山戦、ホームでの勝利を何としても掴み取りたいです。応援宜しくお願いします!!!

栃木戦

2013年07月20日 | Weblog
久しぶりの勝利!ホントに嬉しいね。完封での勝利に、試合後の南の満面の笑顔が印象的だった。勝つのも苦しい。楽して勝てるならそれに越したことはないけど、その分、勝った時の喜びは、その何百倍も嬉しいから、また頑張ろうって思える。今日の勝利は同じ勝ち点3でも、ロアッソ熊本にとっては特別なものとなったはず。新体制になってまずは一歩を踏み出せた。兜の緒をしめて、今やれることを変わらず全力で取り組んでいきたい。

勝った試合で暗い内容にはしたくないので、あまりネガティブな分析はナシとして、後半の良くなった点について少し触れたい。

後半良くなったのは、守備時の5-4-1の布陣がしっかり形成されたことで安定し、セカンドボールへの対応も良くなった。相手のプレスが前半はかなり厄介なモノだったが、後半は栃木がかなりペースダウンしたこともあり、ある程度ゆとりを持ってボールを運ぶことができた。それによって前にボールが運べるようになり、FWにボールが納まりだした。5-4-1の布陣の形成、セカンドボールへの反応、前線へのパスと、守備と攻撃が繋がっていることがよく分かる。良い守備が出来れば良い攻撃ができ、その逆もしかり、同じことが言える。

前半の苦しい時間帯を凌いだことが大きかったと思うが、今までだったら我慢出来ず、失点を食らっていただろう。栃木のシャドーの菊岡選手、ボランチのクリスティアーノ選手をなかなか掴めないなど、戦術的な対応がうまく機能しなかったのはあるが、最後の場面で体を張ったり、シュートコースに入るなど、ココぞ!という場面での踏ん張りが今日の試合では見られた。

こういう踏ん張り所で耐える力、攻勢をかける所での勢いなど、要所要所の頑張りが今日の試合を支えていたと思う。

死に物狂いで勝ち取ったこの勝ち点を大切に、是非とも継続して次のホームゲームに繋げたい!

暑い中、勝利を目指し走り抜いた選手を誇りに思う。そして、この勝利を信じ、支えてくれた多くのサポーターの皆に、感謝の気持ちを伝えたい。ホントにありがとうございました。

はじめにも書いたけど、浮かれることなく、課題はまだまだ山積みなので、一つずつクリアしていけるように、また来週から性根を入れて取り組んでいきたい。



俺の報告としては、昨日から合流し、明日の練習試合に出場するところまでやっと辿り着きました。チームはもちろん、個人的にも、今やれることに全力で取り組み、チームの力になれるように顔晴っていきたいと思います。






岐阜戦

2013年07月15日 | Weblog
新体制がスタートして一発目の試合。誰もが変化(違い)を求めていたし、その姿を選手達は見せようと、持てる力を振り絞ってよく頑張ったと思う。結果は引き分けという最低限、相手に勝ち点3を与えないモノとなったが、残り5分…勝ち点3が手の届く所まで来てたと思うと、やっぱり悔しさが込み上げてくる。新体制の初戦で、選手達も記するモノがあったと思うので、その気持ちを忘れずに、次節に向けてまたしっかりと準備していきたい。

試合の内容は、熊本が4-4-2に対して、岐阜は3-4-3というシステムでスタートした。4-4-2の攻略法として3-4-3が生まれたように、3-4-3を相手にして試合をコントロールするのは容易ではない。ボールをポゼッションできて、相手のウイングバックを守備に専念させる事ができれば、相手は5-4-1と守備重視のシステムになるので、その時間帯は優位に試合を進める事ができる。

前半点が入るまでは、グラウンドを広く使って、前後にボールを動かしながら、特に相手の右サイドのスペースを有効に使う事ができていた。片山をサイドの前で使う事で、クロッサーとしての役割に専念させる事ができた。先制点もそこから生まれたし、狙い通りの展開と言えた。その後、少し守備の時間が長かったように感じた。まずは自陣に下がって陣形を整えようという意識が少し強過ぎたのかなぁと思ったけど、試合後選手に話を聞いたら、相手に回させてる、引きつけてカウンターを発動させるという、チームとしての狙いがハッキリしていたから、そこは割り切って統一出来ていたし問題はなかったとのこと。それはチームとしての規律がある事を意味するので、ポジティブな要素として捉える事ができるし、守備に関しては危ない場面もなかったし、上々の出来だったと言える。

課題を上げると、奪ったボールをすぐに失う事が多く、自分達で苦しくしてしまっている部分はあった。ボールを奪った時の選択肢に約束事を作るなりして、ある程度チームとしての共有するモノを持つ事も必要かなと。

後半に入っても、引き続き前半の流れで試合が進み、嫌な時間帯だなと見ていて思ったのだが、監督の采配で息を吹き返すことになる。筑城に替えて黒木を投入し、システムを3-4-3に変更、相手とのマッチアップで臨む事を選択した。このシステムは今週練習したし、選手自身も驚きはなかったと思う。相手の2シャドーがどうしても掴みきれなかったのと、相手の左ウイングバックが少し危険だったので、マッチアップさせる事で誰が誰につくのかがハッキリして、不安定だった守備がこれで一旦は落ち着きを取り戻すことができた。少し気になったのは、セットポジション(守備になった時のブロックを作るスタートポジション)のバランスが悪くて、熊本の2シャドーのポジショニングが曖昧だったのは修正する必要があると感じた。

そういう気になる事があったにしろ、この時点(時計を見たら後半27分)で正直言うと、90%勝つと確信していた。理由としては、守備が安定したのと、攻撃でも形を作り出せていたから。キタジの後ろにシャドーが2人いる事で、攻撃に厚みが出たし、バリエーションも増えた。カウンターも決まり出して、あわよくば2点目を取れるか…とも感じる事が出来た。

ただ、サッカーはそんなに甘くなかった。ミスの連続が重なった失点ではあったが、残り10分を切ろうかという時に、1-0で勝っている戦い方を全員が共有出来ていなかった。特に、途中から出た選手はアピールすることも、追加点を奪いに行くことも大事だが、試合を勝ちで終わらせる事が一番の目的だということを強く意識する必要がある。結果論的な話になってしまうが、安定した戦い、勝ち点3を奪っていこうとする中で、勝っている状況での戦い方、振る舞いは、必ずチームで共有すべき部分であった。それが非常に大切な要素であることを、選手は自覚しなければいけない。

俺自身も、また一つ勉強になった事だし、自分が出たらああしよう、こうしようというイメージを描きながら見る事ができた。

引き分けという結果で悔しいが、チームとしては、未完成ながらも3-4-3というオプションを試すことが出来たし、攻撃では意図するプレーも見られ、守備でも、まずはしっかりブロックを形成するという方向性を、明確に持つことが出来た。とにかくポジティブな要素の多い試合だった。

スタメンの選手、サブの選手を見て分かるように、チーム内での競争意識が再燃し始めたのを感じる。今までNOチャンスだった選手達が、今ではメンバーに加わりだしたし、非常にモチベーションの高い状態である事はホントに心強い。

明るい未来が待っている事を信じて、池谷さんを信じて、チームメイトを信じて、支えてくれる沢山のサポーターを信じて、自分達がやるべき事に全力を注ぎたい。

俺もあと少し。復帰した時の自分のプレーをイメージしながら、リハビリに励みたいと思う。

暑い中、最後まで声援を送り続けてくれたサポーターの皆さん、ホントにありがとうございました。

新体制スタート

2013年07月11日 | Weblog
吉田監督の後を継いで、池谷さんが監督代行として新体制がスタートした。

今は新しいチャレンジに対してポジティブに捉えているし、ロアッソ熊本というチームの、存続にも関わりかねない状況だという事を、選手みんなが理解して、当然の如く、死に物狂いでやらなければいけない。

チーム内にある何となくフワッとした雰囲気を変えたいと思うし、今まで以上に厳しく振る舞いたいと思う。

サッカーの内容については、細かい事を今すぐ変えることは出来ないが、"soccerをする"、"soccerを楽しむ"という、本質に立ち返る事と同時に、負けないチーム作りという部分も、今は目指すべき方向性だと思う。

まずは守備の改革、これは必須事項だろう。これについては、昨日から取り掛かっていて、池谷さんが分かり易い方向性を示してくれたので、短い時間の中でやれる最善の手は打てたと思う。

攻撃に関しては、しっかり繫ぐ事をベースに、個々の持ち味を生かすべく、理にかなった形でリトライしている。

とにかく、今与えられた時間の中で、やれる事は全てやり切りたいし、ポジティブな要素を多く感じられるこのタイミングで、しっかり方向性を示してくれる事は、選手にとっても有難い。

池谷さんから「ロアッソ熊本というチームに、エンブレムに、誇りを持てているのか?チームの理念に背いていないか?一人一人が自問自答して欲しい。勝負の世界、勝つ時もあれば負ける時もある。だからこそ、試合後に胸を張ってサポーターの所にいけるような試合をしよう」と、熱いメッセージを頂いた。試合後、俺たちはやり切った!という気持ちがあれば、胸を張って挨拶にいけるはず。一人一人は決して頑張っていない訳ではない。その頑張りがバラバラなだけで、一つの方向性を統一できれば、1+1が2ではなく、3にも4にもなる。それがチームというものだし、グループとしての組織力になるんだと思う。

チームとしてはもちろん、一人一人のプレーに"こだわり"を持つ事も求めていきたい。黒でもなく白でもないグレーな部分は、ピッチ内では存在しない。選手同士でぶつかり合い、自然に生まれる良いコミュニケーションの場を作りあげたい。

この状況を打破できるのは自分たち次第。必ず良い方向に向かう事を信じて頑張っていきたい。

どうか、ファン・サポーターの皆さんも一緒に、最後まで戦って欲しいと願います。