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正月特番

2007年01月09日 | その他

今日から学校も始まり、ほとんどの企業も正月休みは終わったかな?やっと皆さん正月休みから明け、普段の生活に戻っているのでは?

ところで、正月というと私はいつもテレビ東京系の10時間(以前は12時間だった気がするけど)時代劇スペシャルを楽しみにしていて、毎年録画して後からゆっくり見ている。だけど、今年は「忠臣蔵」と知って、瞬間に見る気が失せてしまった。

忠臣蔵というと、吉良上野介が悪者で赤穂浪士が英雄ってパターンばかりでもううんざり。私なんて特に三河の隣国に住んでるせいか?赤穂浪士は、突然、夜中に集団で襲いかかり、吉良上野介を殺す極悪党と思ってるから、面白くも何とも無い。大体、世間知らずのボンボンだった浅野内匠頭が、江戸城内の松の廊下という場所も全くわきまえず、突然、吉良上野介を斬りつけるところからして、吉良氏が被害者と思ってるんで、「忠臣蔵」という言い方からして気に入らなかったりする。蔵いっぱいの忠臣たちってことで、これは明らかに赤穂浪士を称えているんだから。

ま、物語なんだからそう思って見ればいいんだけど、今までも数多くドラマ化されてるし、せめて視点変えてくれればと思うけど、同じような内容ばかり。今年の特番は、どうも大奥の陰謀だったというストーリーになってたらしいんだけど、それを聞いた瞬間、更に見る気が失せて、結局録画せず見ずに終わってしまった。本当は面白かったのだろうか?

そうこうしていたら、NHKの特番は「堀部安兵衛」だった。ここも主役が違うだけで、結局は赤穂浪士じゃんかー!と思ったらまたまた見る気がせず、今年の正月番組は面白いのがないなぁとほとんどテレビを見ずに過ごしていた。

その中で、たまには幕末でもと思って見たのが「白虎隊」。話の内容自体は、よく聞く話で何の変哲もなかったけど、見ていてもの悲しいというか、可哀想というか。。。小さい頃から「立派に死ね」と教え込まれて育ち、それが美徳と思い込ませた教育の怖さを思った。これは太平洋戦争中の教育と同じだよなぁ。国のために死ぬことを誇りとするなんて。

白虎隊で、親たちも可愛いわが子に、本心とは裏腹に「武士らしく立派に死ね」と送り出していたけど、1人だけ人間らしく、そしていつも本音で子供と接し、「何があっても生きて帰って来い」と送り出していたのが印象的だった。
どの親も、当然そういう気持ちだっただろうけど、それを口に出せなかった世情だっただろうに、立派な親だなぁと思った。
私も、どのような状況でも、こうやって素直に愛情を表現できる人間でいたいなぁ。