暑かった~~~
昼過ぎにが鳴ったので、出てみると前の棟に住んでるおばあちゃん。
「どうしたの?」
「悪いんだけどねちょっと手を貸してくださらないかしら」
明らかに声がパニ食っている
よしきた出番だとばかりに急いで行ってみたら、やっぱり・・・・
介護しているご主人が天井からぶるさげてある紐をつかまったまま、
ベッドに仰向けになって喘いでいた。
ベッドから起き上がらせてこちら向きになった時、ベッドのふちからお尻がずずっと
滑り、にっちもさっちも行かなくなったのだ。
ちょっとでも動かせばベッドから落ちる・・・
かといって、おばあさんの力じゃ、ベッドの上に引っ張り上げることなどとうてい無理・・・
エアーマットだから滑るんだよね・・・
滑り止めシートをかませておけば少しは違うんだろうけど、そうすると、エアーマットの役を果たさなくなるそうだ。う~~~~ん・・・
これじゃ、とてもおばあちゃん一人じゃどうにもならんよ。
取り敢えず、私はベッドに乗らせてもらって、おじいちゃんの後ろ側へ行き、わきの下に両腕を入れ、ベッドの上に引っ張り上げた。
ちゃんと座らせてから、おばあちゃんと二人でしっかり抱き上げ、やっとの事で車椅子に座ることが出来た。
おじいちゃん、いつもはちゃんとできるそうだ。
でも、最近は寝ていることが多くなってきたので、今までのようにはいかないらしい。
悪循環なんだね。
でも、本当によくご主人の介護をしているよ。
自分も足が悪いのに、お天気のいい日など、おじいさんを車椅子に乗せて
散歩してるんだ。頭が下がる思いで一杯になる。
前にも一度、大変なときがあって、うちにくれたそうだ。
その時私は留守だった
困っていたところへ、たまたま娘さんが来て、ベッドから落ちたおじいさんを起こしてくれたらしい。
そのとき、なんの力にもなってあげられなかった事が、ずっと尾をひいていたんだけど、今日、少しでも手助けしてあげられてホントによかった
あちこち連絡をとったけど、どこも留守で、仕方なくうちにしたとの事。
「今度から、真っ先にしてね。すっ飛んでいくから」
これでも、一応ヘルパーの端くれだ。
少しでも、人様の為になることしたい