
多民族・多宗教国家、そして「人間より神が多く住んでいる」というネパール。年中お祭りだらけで、ツレと行った10月もダサインとティファールという大きな祭りの最中でした。
少し調べて見るとダサインはネパール最大のお祭り。10日間続きますがもとはヒンズー教の祭で、今は仏教徒にも広がっています。この祭りは強く美しい女神ドゥルガーが、天空を攻めデーヴァ神族を追放してしまったアスラ神族の王と戦い勝利します。その女神ドゥルガー別名、パールバティ(シヴァ神の妃)にちなんで、豊穣と人々の生命力を高める祈願祭とされています。
それと日本ではお正月に凧揚げをしますが、ネパールはダサイン祭のときだけ、若い男性が凧揚げをします。またブランコも登場。遊び道具の少なかった昔からの遊具で大人も子供も大はしゃぎで楽しむのです。
ティファールはヒンズー教の祭りで、通常5日間盛大に行われます。5日間の祭りの中で自宅を清掃し、素焼きの小皿にオイルと芯を入れて火を灯す灯明「ディヨ」や電飾、花輪を飾り、玄関先に吉祥文様を描いて日没に灯明を灯します。
それを目印に降りて来た富と豊穣を司る女神ラクシュミ神を家に招き入れその家の幸福を祈るのです。
この火を付ける作業は女性が行うものと思っていたら、男性も参加していました。またビジネスマンのような男性も灯りの灯る祠に祈りを捧げて通り過ぎて行きました。ネパールらしい光景でした。