光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津市・桜井諏訪神社例大祭①-市指定文化財「行道獅子」に感動!

2023年08月02日 | 日記

 八釼八幡神社の例大祭が7/15~16で終了。6日後の7月22日(土)には、木更津市桜井で諏訪神社の例大祭が行われました。コロナ禍で中止されていた各地の夏祭りも、制限が無くなり殆どの場所で復活し盛り上がっているようです。

 7/22はツレと午後3時過ぎの日東交通のバスに乗り、祭りの行われる木更津市の桜井地区に行きました。車で行くと、どうしても駐車する場所を確保しなくてはならないので、今回は路線バスに乗りました。

 桜井バス停で降りて、JR内房線に近い旧道(房総往還)に向かいました。狭い道をツレと歩いて行くとレトロな光景が目の前に現れて来ます。普通の民家ですが駐車場に太鼓が置かれ、家の前には獅子が何事もない様に鎮座していました。その駐車場にはお婆さんが椅子に座り、ほっこりとしています。ひなびた祭りならではの景観です。ツレが4年前に来た時も、あのお婆さんの姿を見たと言っていました。

 5分位歩くと祭りの行われる旧道・房総往還に出ました。そこにはもう町の人が集い、祭りが始まっていました。太鼓の音も響いて祭り会場の雰囲気は最高潮です。

 この桜井諏訪神社例大祭は祭りのポスターによると午後4時から町内巡行、午後7時から6町内合同祭が行われるようです。この神社の祭礼は毎年7月の第4土曜日に開催。神輿や山車の行列と勇ましい男たちが操る夫婦獅子舞が披露されます。中でも獅子舞は桜井6町内を巡行する「行道(ぎょうどう)獅子」と言う旧い形態の民俗神事です。平成22年(2010年)6月に木更津市の民俗文化財(無形民俗文化財)に指定されています。

 私たちが着いた時、ちょうど花山車に載っていた獅子頭2体(雄と雌)を勇壮な男たちが降ろし、獅子舞が始まるところでした。

 拍子木を打ち鳴らし、木遣り唄を歌って気勢をあげます。そしてこれを合図にお囃子に合わせ、雌雄(しゆう)の獅子頭を持ち上げたり、場所を入れ替えたりする勇壮な獅子舞が披露されました。

 獅子頭の後ろには、毛の付いた棒の様な物を持った子供がいました。舞が終わった後「これは何ですか?」と聞いてみると獅子のシッポとの事でした。シッポの毛が陽に照らされ、白く輝いてフォトジェニックです。

 この獅子舞の所作(しょさ)は、桜井地区独自の舞い方で、餌を食べている雌獅子を雄獅子が見守る夫婦の愛情を表現したものと言われ、全国にも数少ない獅子舞です。

 また街道沿いに在る旧い民家の前には沢山の親子連れが見物に来ており、子供たちは勇壮な獅子舞に見入っていました。