武蔵野つれづれ   第3の生活を自由人として

中国での体験記を記して参りましたが2012年の秋に帰国しましたので、これからは武蔵野での生活を徒然なるままに書きます。

第24話 西安 是見飽きぬ古都也

2010-11-17 22:01:59 | その他の中国都市

西安は何処へ行っても見飽きぬ風情が感じられます。切りがないので、絞って紹介しましょう。

1. 城壁

 先ずは、街を囲む城壁です。欧州のオールドタウンにも街を囲む城壁はよく見られますが、この長安の城壁は真っ直ぐな長方形、しかも並外れてデッカイ。何せ城壁の上は自動車が悠々と走れる大きさ。万里の長城といい、この城壁と云い、昔の中国人はどうしてこんなに大きな物を作ってしまうのだろうか?
 この広い城壁の上をレンタ自転車で南門から西門まで、すなわち1/4周しました。これだけで十分大きさを堪能しました。

 
この階段から城壁に登る。           城壁の上はドデカイ。この上を自転車で走った。

2.碑林博物館

 西安には多くの博物館がありますが、自然院の一番行きたかった所がこの碑林博物舘です。「碑林」って変な名前ですが、字の通り石碑が林立しています。臨書をするには拓本の印刷物を手本に書く訳ですが、その元となった本物の石碑が惜しげもなく所狭しと並んでいるのですから、臨書を志す自然院としては感動せずにはおられません。


石に墨を塗り、その上に白い紙を置いて扇風機で乾かし、布で軽く叩いて拓本を取る。拓本を取る現場は初めて見た。

 
碑林博物舘の周りは文房四宝を売る店が並んでおり、自然院好みの落ち着きのあるたたずまいの街並みとなっていた。

3.下町

西安は沿海都市に比べて開発が遅れており、至る所に昔ながらの面影が色濃く残っています。特に下町は日暮れ頃から夜店・屋台が店開きし、独特の活気が見られます。 

  
左: ずう~と続く屋台。夕暮れ時から出店、人出も増える。 
右: 
骨董屋さん。並んでいるのは筆・仏像・毛さん人形等々。

 
左: 商品のほとんどは棗(ナツメ)商品。乾燥させたりお菓子にしたり、そのバリエーションの多さに驚く。中国人にとって棗は大切な食料なのだと改めて認識させられる。
右: クルミを煎る機械。

 
西安にはイスラム街がある。此処では女性はスカーフを巻いて生活をしている。自然院は中東で駐在したこともあるのでスカーフ姿は見慣れているが、黄色人種のスカーフ姿にはちょっと目新しさを感じる

 4.大雁塔

三藏法師玄奘がインドから持ち帰った大量の経本を保管するために建てられたのが、この大雁塔。中国にはいろんな形の塔がありますが、この塔は素朴で力強い感じがして好(ハオ)。

 
左: 重量感のある大雁塔。 
右: 三藏法師玄奘象と大雁塔。玄奘は夏目雅子のような華奢なイメージがあるが、実際は頑丈な体格だったらしい。そうでなければ16年も掛かってインドへの長旅・留学には耐えられないよね。

 
ここの仏様たちは煌びやかでまことに綺麗。ありがたや。