武蔵野つれづれ   第3の生活を自由人として

中国での体験記を記して参りましたが2012年の秋に帰国しましたので、これからは武蔵野での生活を徒然なるままに書きます。

第5話 路上食堂

2010-02-08 17:20:40 | 長沙
中国では伝統的に食事は各家庭で作らず、食堂で食べるのが一般的だという。各家庭で個別に食事を作るより、まとめて作って大勢で食べる方が、経済的というのが理由だと思う。今風に言えば無駄が少なく省資源と言えるかも知れない。微妙に素材を活かす事に腐心する日本料理の場合は、そうはいかないだろうが、何でも炒めて香辛料で大雑把な味付けをする一般の中華ならでは利点とも言えよう。

とにかく、食べ物屋が多い。町中の全店舗の5分の1は食べ物屋か食料品店ではないかとも、思うくらいである。高級店も一部にはあるが、大部分は小奇麗とは言い難い大衆店である。店先や往来で盥を出して皿をジャブジャブ洗っている。そう言えば、日本だって昭和30年頃の大衆食堂はこんなだったかなという気がして、ふと懐かしさを覚えたりする。
安い店なら、ビールを一緒に頼んでも10元(140円)位で収まる。出される椀は一つだけ。スープでもご飯でもオカズでも是一つで食べる。













リヤカーで路上商売をする人も多い。博物館前でも会社の前でも、人の集まる所なら、どこでも店が出る。冬の朝は流石に寒そうだが、それでもビニール幕で風を避けながら食べている。たくましい!!!!


スイカを切って売るだけの商売。単純!!

サトウキビの屋台。皮を剥いて渡してくれる。客はそれをしゃぶる。これも単純!!