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武蔵野つれづれ   第3の生活を自由人として

中国での体験記を記して参りましたが2012年の秋に帰国しましたので、これからは武蔵野での生活を徒然なるままに書きます。

第十二段 奥の山道 チロル彷徨

2016-09-07 17:27:40 | その他

片雲の風に誘われて今年の夏もアルプスを彷徨することにしました。去年はスイスでしたが、今年は隣のオーストリア・チロルです。例によって、往復航空券と到着日のホテルのみ日本で予約して出発。あとは何処へ行くやら、風まかせの旅を2週間。


ザルツカンマーグート・クリッペンシュタインからハルシュタット湖を望む。左側の展望台は突き出ていて真下を覗くとかなり怖い。 

  
ハイリンゲンブルート。後方はオーストリー最高峰グルスグロックナー3798m。写真スポットだが、あまりに絵葉書的過ぎるかも。

 
シャーレック。ハイリンゲンブルートからゴンドラを乗り継いで、この峡谷を歩きます。

 
エッツタール・ティーフェンバッハ・コーゲルの頂上。雪渓を超えて登りました。

 

向こうに見えるのはロートムース氷河。雪の見える所までのんびり歩きます。

 
パステルッツェ氷河。氷河はいつ見ても雄大で大好き。これは朝撮った写真ですが、昼から豪雨となりました。女心と山の天気 !!!

 


第十一段 中東情勢についての講演会

2016-08-07 20:55:45 | その他

先日、私の住むM市の教育委員会主催で中東情勢についての講演して欲しいと依頼があり、180名の聴衆を対象に約2時間話をしました。今回は一般人対象なので、大学で定期的に行っている講義資料を少しアレンジして、なるべく平易に話すよう心がけました。「中東というととっつきにくいと思ったが、分かりやすかった」という評価が多かったのは嬉しいことです。
40年前にサウジアラビアに駐在していた頃に買った民族衣装で話したのも受けましたよ。


レジメは次の通りです。

素顔の中東情勢を語る(レジメ)
~生活習慣から政治情勢まで~

 1.プロローグ     中東とは?         

2.中東の特徴

3.イスラムとは ?  

4.生 活 習 慣  

5.王政について  

6.ビジネスに関する国民性について(アラビア商人と付き合うために)

7.中東の歴史的考察

8.シリア・イラク情勢をめぐる勢力相関図

 下図で説明しました。大学の教材として作成したものです。ややこしい相関関係を一枚で説明できる力作だと自負しているのですが。
    


第38話 南京旅行(1) 中国高速鉄道で

2011-07-24 23:12:24 | その他

 

 南京へ行ってきました。上海から中国版新幹線で。その報告を書こうと思ったら、本日、中国新幹線の脱線事故が報じられました。何というタイミング!?!?

 

 中国の新幹線は、確かに日本のハヤテそっくりの外観。中国は独自の技術として発展させたと主張しているが、コピー天国の国柄だから誰も信じないでしょう。街にはコピーのブランド品やコピーDVDがあふれています。そもそも中国人にはコピーすることに罪悪感が無い。かっこいい外国のマークを付けて何が悪いのって感じ。コピーするなって言われる事の方が不思議に思えるのでしょう。

 

 コピー問題のほか、安全に手抜きで開発を進めた罪は大きいです。だいたい中国では、新線着工から完成まで早すぎる。北京~上海1300kmを3年間で作ってしまったのだから。それもこれも現体制を維持するための国威発揚を目指して、実力以上の国力を内外に見せつけようと無理しているようにしか思えないのです。

 

 それはともかく、旅行は事故前だったので、安全性のことは何も気に掛けずに乗った新幹線は快適でした。新幹線は中国では「動車組」と呼ばれています。上海駅で動車組の乗客はエスカレータで動車組専用のロビーへ入ります。

 


エスカレータで動車組専用ロビーへ(上海駅で)

 


動車組専用のロビー。列車毎に待合室の番号が表示されている。周りは売店。



待合室では、列車毎に電気標示板があり、その下が当該列車の改札口。
 


発車の10分ほど前になると、ホームに案内されます。(端っこまでは、かなり距離がある。忙しい)

 

 

 座席は一等(軟座)と二等(硬座)があるが、設備も値段も大差はありません。南京まで約2時間でした。


最近読んでいる浅田次郎「蒼穹の昴」には、西太后が部下の将軍から贈られた蒸気機関車を初めて見て、「西洋の妖怪だ」と騒ぎ、地面に埋めてしまったという場面が出て来ます。
100年経っても、中国の為政者は、列車を地面に埋めてしまうのがお好きのようです。
もっとも、西太后は晩年には鉄道ファンになり、お召し列車を作らせるのですが。

なお、自然院は新幹線寝台車で上海から北京へ行ったことがあります。その時の見聞録は第14話に掲載しています。興味があれば、お読み下さい。

 第14話 世界唯一の新幹線寝台車に乗る。
 http://blog.goo.ne.jp/chansha/e/2332d4d0ca642db0944bb18590325a6c

 


第32話 東日本巨大地震

2011-03-19 17:18:35 | その他

中国でも大地震のニュースは毎日特番で伝えられています。TVで日本で 被災者達が避難所で我慢づよく冷静に行動している画面を見て、「ああやっぱり日本人だなあ」というのが第一印象でした。そしたら数日後、同じ感想を世界の記者たちが、それぞれの国に報告しているのを知りました。
日本では当たり前のことですが、暴動や略奪や混乱がないことを不思議に思った私の目は、 いつの間にか現地化してしまっていたのかも知れません。 

地震発生から一週間が経ちますが、連日被害の様子や原発・放射能の恐れなどが映像で伝えられるため、中国人は日本中が住めない状況になっていると思うらしく、「家族ともども中国へ避難して来たら?」とか真剣に言ってくれる人もいます。

「日本の地震の影響で塩が無くなる」というデマが流れ、不安になった市民が北京を中心に買い占めたため、食料品店から塩が無くなったというニュースが出ていました。政府はTVで風評に流されるなと必死でPRしています。
日本の石油ショック時代のトイレットペーパー騒ぎを思い出しますが、あれは35年前。大阪万博は40年前、東京オリンピックは44年前。高度成長期の日本で起こった事が今の中国で順次起きています。