武蔵野つれづれ   第3の生活を自由人として

中国での体験記を記して参りましたが2012年の秋に帰国しましたので、これからは武蔵野での生活を徒然なるままに書きます。

第54話 インドと中国

2012-05-21 05:14:42 | 中国以外の海外

今年になって、1月は日本、2月はブラジル、3月はインド、4月はフランス、5月はドイツへ出張しました。昔から海外出張は嫌いではありませんが、還暦を超えると長旅は少々体に堪えるというのも実感です。そんな訳でしばらくは、海外編となります。まずはインドから。

自然院は仕事で訪問した国は60か国を数えるが、不思議とインドは外れていました。いわばインドは最後の大国ということで若干の期待を胸に。
会社はムンバイ郊外のプネーという町に現地法人を設立しました。郊外の小都市といっても人口は500万人います。人口が桁外れに多いのは中国と同じ。実は、プネーは東洋のオックスフォードと呼ばれるくらい教育環境が整った町で、特に理科系の学生募集には事欠かないということで、ここに拠点を作ったとのこと。(余談ながら、ムンバイがボンベイのこととは知らなかった。自然院の学生時代には、インド綿の積出港としてボンベイと習っていたので、ボンベイの方が馴染みがあるのですが。)

今回の旅では中国とインドの違いについていろいろ考えました。どちらも4大文明からの歴史を持つ新興国という点では同じですが、インドを一言で表すと「混然」でしょうか。車もバイクも人も牛も皆同じ所を歩いている。またスラムの多いのに驚きました。町の何分の一かはまったくのスラムです。貧民も富豪も混じり合って生きています。
中国にもスラム(というか昔のままの生活者という感じだが)はあるが、これほど酷くはない。やはり暖かい国の方が何とか暮らせる下限値が低いのかも。

 

 
上の写真はスラム街。ムンバイの何分の一かはこうしたスラム街。インドの高度経済発展とは無縁に生活を続ける人たちである。

 
左は、路上生活者。都会のあちこちにで見られます。物乞いなどをしながら、毛布ひとつあれば生活できるというでしょうか。物を潤沢に持つ文明人にとってはアンチテーゼかも。(もっとも、かれらはそんな事を考えてじるわけではなく、昔ながらの生活をしているだけかも知れませんが。) 床屋も右写真のように路上で済ませます。電気代・店舗維持費・税金ゼロ。

それから、中国人はどこでも大声でしゃべりまくっているが、インド人は街頭ではあまりしゃべらない。大きな目をして黙々と炎天下を歩いています。一見哲学者風です。暑いので下手に喋ると喉が渇くからというだけかも知れませんが。数日では理解し難い国であることは確かです。

  
左:紐が垂れ下がる熱帯樹の下で涼をとる。 右:仏教寺院。

 

 


第53話 上海のスーパームーン

2012-05-06 23:37:21 | その他の中国都市

桜、菜の花と続きましたので、次は ・・・・・ そうだ月だ。と思っていたら、今年5月5日の月は地球に接近して通常より大きく見えるスーパームーンだそうな。そこで写真を撮りました。日本で見る月も中国で見る月も同じです。
   天の原、ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも。
少し望郷の思いです。


300mm望遠、ASA1200