早起きし、5時頃から真っ暗の中を懐中電灯で照らしながら歩き出す。少し霧雨が降っており、山歩きのベテランのK氏と同行でなければ、心細い思いだ。30分ほどすると少し白じんできて懐中電灯が要らなくなった。目指すは飛来石。実は来る前に、写真をみて「凄い!是非会いたい」と思ったのが、この石である。
実物を見ると、やっぱり凄い、というか不思議な岩である。岩山の上に突き立ったように「存在」している。その様ロケットの如し。名前の通り、飛来したとしか思えないような形である。右の写真を見て頂くと分かるが、下の地面と点接触である。押せばクラっといきそうだが、さすがは巨岩、ビクともしない。
朝早く数人の観光客しかいなかったので、ゆっくり見ることが出来た。早起きは苦手の自然院であるが、この時ばかりは「早起きは三文の得」と思った。
この岩の周りは絶壁である。この岩の周辺を手摺りを頼りに歩くのは、かなり怖い。これで混み合っていたら、どうなるのだろう。
飛来石を後にして、奇岩を見ながら歩く。
【左】象岩 【右】チンポコ岩
妙義山のような岩山のある。
連続して歩くこと約6時間。段々人が増えてきた。昼頃に漸くロープウェイの駅に近づく。
最後の名所は、迎客松(左)と送客松(右)。送客松は手を振ってくれているように見える。
ロープウェイを降りると、そこは俗界だった。