チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

「快浅刺法」への道・・・A 

2014年02月08日 | 鍼灸治療法・独自性の確立をめざして

「快浅刺法」への道・・・A 

45年来、私の治療は、
「なんとか流」などと言う「ワンパターン」を廃して、
患者の状態によリ、多様な治療法を駆使することをめざしてきた。

基本的には、「管鍼法」を使わず
今までどちらかといえば,
中国鍼で深く刺し、響きの流れを起こし
更に
「温鍼法」で効果を挙げ、
患者の信頼を得ていたと思う。

そして私の独擅場と自負しているのが、

急性の痛みに劇的即効を現す「特効鍼」

自律神経調整(「流注八穴法」「奇経治療」とも言う)である。

しかし今、
私は、
中川流 の「快浅刺法」の開発に努力している。

「浅刺法」の素晴らしさについては、自分自身の驚きの体験がある。

もう10年数前のある日
どうしても欠かせない会議で上京しなければならない
予定の2~3日前であった。

治療の仕事の最中に、回転椅子から立とうとして、
腰をひねり、腰を痛めてしまった。
常だと自分で完全に治すのだが、

「特効鍼」で軽くなったけれど痛みが残ったので、

上京をひかえ、必ず2日でOKにするために治療の医師との併用を考え、
近所の「整形外科」で診察を受けた。

X線撮影で、腰椎が1.5センチくらいずれているので
とにかく一時押さえでもと鎮痛剤を注射してもらった。

しかし、痛みは治まらず、やっと歩いて帰宅した。

時間が経過すれば楽になるかと、
その夜は睡眠薬を飲み早く床に着いた。

翌朝、起きてみると、激痛は変わらなかった。

それで、

いつものように自分で下肢の「つぼ」に鍼をした。
ところが、
鍼が皮膚に触れ刺入されたと感じたとたん、
スーッと激痛が消えてしまった!


私は、30年以上も前のスキーの怪我と老化がもとで、
「腰部の脊柱管狭窄」になり、
15年前に「脳神経外科」で手術を受けた。

そのためもあり、時々腰痛になり、
自分で下肢や腰に鍼を刺して治してきた。

いつもは、「中国鍼」で、わりと深く刺していたし、
結構、それで楽になってはいたが
「腰痛」は完治しなかった。

しかし、その「浅刺」体験のあとからは、
自分の腰の治療には、「浅刺」を用いてきていた。

その後しばらくして痛みはなくなり、現在まで「腰痛」は起こらない。

今、自身の体験を土台に、
管を使わずに「超浅刺法(細い管を使う)」より更に浅く刺す、
快い「水平刺」の道を確立し、実践している。


これを「快浅刺法」と名づけ、
私の「生涯の課題」である、
脳研究へとつながる鍼の科学的解明への基礎付け
としようと心を燃やしている! 

 


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