惰天使ロック

原理的にはまったく自在な素人哲学

近況

2011年06月23日 | 不良プログラマの夕べに
このぶんだとTHNの私訳はいったいいつまで続けることになるのだろうという気が、我ながらしているところだが、この超気長なプロジェクトを細々やっていることが全然別の方向でいい作用を及ぼしていたりする。

時々書いてることだが、わたしは本来途轍もなく飽きっぽい性質なので、こんな地味なことを何か月も何年も続けてやったことがほとんどないわけである。それがわかっているからMSWの私訳のときは非常に急いだりしたわけである。

いい作用というのはほかでもない、プログラミングの私的プロジェクトの方も、実はTHNの私訳と同じくらい長丁場になりそうだということが、やってるうちに明らかになってきた。今までならそれだけで目を回して放棄してしまうところなのだが、同じように長丁場になるのが判りきったTHN私訳をすでにやっていることで、すでにある長丁場がもうひとつ増えるだけだという程度には気分が楽になっているわけなのである。

今は逆ポーランド言語の方は一時中断して表計算風のユーザ・インターフェースの設計と製造に集中している。これは最終的には「一風変わった表計算ソフトのようなもの」になる予定だが、まずはその部品として「汎用スプレッドシート・コントロール」を作ろうとしているわけである。VisualBasicのGridコントロールとか、最近の.NETについてるDataGridViewとか、それ風のコントロールは有料無料のものがいろいろあるわけだが、ずばり表計算なコントロールというのは案外ないのである。ないこともないが、有料のものはバカみたいに高価だし、無料のものは、なるほどこれは無料だなというクオリティである。

仕事だとだいたいはDataGridViewやPropertyGridを工夫して使うことが多いわけだが、プロにはプロの見切りということがあって、とことん出来栄えにこだわってモノ作りをするということは、ご時世ということもあってまずそんな機会がない。何か提案しても予算が試験が工程表がと言って却下されるか、却下される以前に露骨に嫌な顔されるから言い出す気にもならないということが、日ごとに多くなっているわけである。そういうものは、だから私的に勝手にタダ働きして作ってしまえということに、結局なるわけである。

表計算コントロールというのは、これまでにも何度か作ろうと思って手をつけては放棄してきたネタのひとつである。そんなに複雑なものではないのだが、本気を出せば出すほど無限に複雑になってくるようなところがある。

普通だったら、たとえばスクロールバーのコントロールを自前で作り直すなんてことはしないわけである。だが、これに限ってやりたくなるのだから困る。結局表計算ソフトというのはPCの華だからなのだろう、と思う。Excelを起動してスクロールバーを眺めてみればわかると思うが、ExcelのスクロールバーもWindowsの標準コントロールとは違う、ほとんど独自に新たに設計製造したらしきものなのである。なんでわざわざ、と言って、はっきり言って単に画面構成のデザイン的な統一感のためだけだとしか思えないのだが、それなら色と形が違うだけかというと、実はそうでもない、なんでまあこんなことにと思うくらい細かいところで変に凝った作りにもなっているわけである(詳細に調べてみて初めてわかる、意外な手抜きとか、バグ潰しの跡とかも見つかったりする)。
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