きっと今ではSiouxie Siouxと書いて「スージー・スー」と読む、ということも知らない人が多いだろうから最初にそれを書いておこう。辞書引くとちゃんと載っている綴りで、イギリスでは別に珍しくはない綴りであるらしい。
わたしがバンシーズを聴くようになった経緯は少々ややこしい。ずっと前にこのblogで鴨川つばめの「ミス愛子」という、単行本まで持っている人は珍しい単行本を紹介したことがあったが、そのミス愛子の主人公の妹の友達という設定でスージー・スーをそのまんま女子小学生にしたようなキャラがいたわけである。マンガの方は一向にパッとしない作品だったわけだが、「このキャラいいなあ」と思って模写したりしていたものだった。
そうこうするうちに本屋で音楽雑誌を立ち読み(笑)していたら、そのキャラにそっくりな女性ヴォーカルの写真が載っていて、それがホンモノのスージー・スーだったというわけである。おお、これだこれだ、と思って雑誌を放り出し(笑)そのままレコード屋に走ったものであった。
鴨川つばめが実際にスージーをモデルにしてそのキャラ──呼び名が「パセリ」だったことまでは覚えているのだが、字はよく判らない当て字が使われていたので忘れてしまった──を作ったのかどうかは知らない、が、たぶんそうじゃないかと思っている。