瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

#24

2012-12-25 23:03:32 | 考える日々
ココ・シャネルが「私は流行をつくるのではない、スタイルをつくるのだ」というような意味のことを言ったらしい。
あたしはファッションに興味がなく、だから知識もないのよ。当然シャネルのことも知らないので、シャネルの言おうとしたことを誤解しているかもしれないんだけど、ま、手前勝手な理解で書かせてもらうことにしますね。勝手なこと書いてるとシャネルに叱られるかしら。
問題はスタイルって言葉をシャネルはどういう意味で使っているかなんだけど、あたしは考え方だと理解したのね。スタイルっていうのは思考様式っていうか、思考の枠組みっていうかね、ものの見方よ。そう理解したあたしはファッションって生き方なんだなっと思ったわけね。考え方って生き方だから。
もちろんファッションは美意識を基調としてるんだろうけど、ファッションは考え方であるって捉えてみると今まで関心のなかったファッションってものが俄然興味深くなってくるのよね。それでもやっぱり自分を飾るというファッションについてはどうでもいいままなんだけど。きっと、あたしの生き方はファッションとして表出しないということでしょうね。そういう出力回路がないのよ。
シャネルは黒を日常に持ち込んだそうだけど、それまでは黒は喪の色だから使わなかったらしいのよ。これは宗教から離陸したってことじゃないかしら。色使いを宗教から開放したのね。たしかに新しい生き方をつくったのよ。

ってなこと考えてたら、これはなにもファッションだけのことじゃないよねえ、ということに気が付いたわけ。ファッションのことなんて今まで考えたこともなかったから何か新しいものでも見つけたような気分になってたけど、どの分野だってスタイルをつくっているのよね。新しいものは新しい考え方ってこと。なんだ至極当たり前のことをもってまわって考えていただけなんだな。ホント粗末なアタマだねえ。
とはいえ、そうやって見れば今まで関心のなかったいろんなことが興味の対象として俄かに立ち上がってくるわけで、これじゃ人生足りないのはあきらか。残りの人生で手がつけられるのなんてわずかだしね。困りましたねえ。仕方がない、できなかった分は来世の宿題ということで。あたし、まだまだ解脱できそうにないからちょうどいいや。
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