じいたんばあたん観察記

祖父母の介護を引き受けて気がつけば四年近くになる、30代女性の随筆。
「病も老いも介護も、幸福と両立する」

祖父の郷里のお雑煮。

2006-01-02 22:49:56 | じいたんばあたん
おせちは、今年は私が体調不良ということで、
じいたんが、マンションで注文したものと、
わたしが用意したものを併せて、
ばうと、じいと、三人で食べた。

でも、どうしても
家庭の味をじいたんに食べてもらいたくて、
ひとつだけ、手作りのものを加えた。


それは、お雑煮。


じいたんの郷里は岡山だ。
そこでは、はまぐりと鰤を入れるのが正式なお雑煮なのだ。

でも、じいたんは、「お嬢様」だったばあたんに、
いちども、その雑煮をリクエストしたことがなかった。

だから、どうしても食べさせてあげたくて。


だしは、本来は煮干とするめで取るのだが、
今回は、かつおとしいたけ、するめで取った。
本当は昆布も使いたかったのだが、うっかり買い忘れ…orz

仕方がないので、隠し味に酒を少し加え、
具に入れる水菜に、味わいの深まりを期待することにして、
仕上げに、軽く醤油で味を調節する。


去年は再現する際、はまぐりが足りずに、物足りなかった。
今年ははぶりを手に入れられなくて、材料足らず。

でも、はまぐりを山盛り入れたら、
やはり味が程よく整った。


水菜(ホントはほうれん草)とかまぼこ、椎茸、はまぐりしか入っていない(人参を買うのを忘れたのだ)、
でも具沢山のお雑煮。
浅いどんぶりに盛るほどの量(殻が多いので…)。


ちょっと嫌がられちゃうかな、と心配した。

だけど祖父は、一口汁をすすった途端、

「お前さん、だしがとっても美味しいよ。
 本当にお前さんは料理上手だね」と笑ってくれた。

少々、身体が辛くても、工夫して頑張ってみてよかった。
こっそり台所で、目から酒。


来年こそは、ごく正式なスタイルの雑煮を作って、食べてもらいたい。
そして、わたしの特技、おせち料理も。


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新年あけましておめでとうございます。
コメントは、全て大切に拝見させていただいています。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

たま 拝

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新年 (ニッキ)
2006-01-14 22:29:44
あけましておめでとうございます。



たまちゃんの介護に関する気持ちに頭が下がります。

いろいろ大変だろうけど、ばうさんと一緒に頑張って下さい。

年末から変に忙しく、今度は少しお邪魔できると思います。

本年もよろしく。
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ニッキさん、今年も宜しくお願いします^^ (介護人たま@超遅レス)
2006-01-30 06:46:55
めっちゃ遅くなりましたけれど、今年もどうぞ宜しくお付き合いくださいますよう…



介護のことは…葛藤の連続で、ホントかっこ悪いけれど、精一杯やれることをしていけたらと思っています。

近々そちらにも伺いますね。(ちょっと引きこもっていました)
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