第1003話 悪魔のささやき

2015年06月19日 05時59分01秒 | Weblog

腑に落ちなかった話がある。

「新人研修の時に職場の先輩から うちは、ブラック(企業)だよって 言われて、

それで 辞めて、とりあえずアルバイトとして・・・」 という 経緯(いきさつ)。

「そうなんだ・・・」 と 言いながら、

ひっかかったのが、情報元がまだそこで勤めている先輩であったこと。

じゃあ、なぜその人は辞めない?

 

世の中には、割のいい仕事(業種) といいものがある。

あまりしんどくないのに、どちらかというと楽なのに 給料(時給)が高かったり、

同じ職場の中でも パフォーマンスが高く、目立ち、

さも (仕事を) やっているように見える仕事や部署がある。

そんな仕事に従事する人たちから出てくるのは、なぜか

「しんどい」、「かなり きつい」、「え~、また?」 などの イヤイヤオーラ言葉。

しんどくないからこその しんどさアピール だったり、

喜びを悟られぬよう嫌がる素振り(小芝居) だったり。

本当にしんどい仕事をしている人は、「しんどい」 などと言う暇もない。

おいしい仕事ほど 秘密のベールに包みたがる(笑)

 

もう少し、そこで働いて、

自分の目で ブラックかどうか見てから判断してもよかったのではないかと思うが、

そこが、また 彼の人の良さなのだろうし、決断した後に言っても 仕方のないこと。

その先輩は、心の底から彼の今後を案じる 天使だったのかもしれない・・・

が、アルバイトと正社員では 時給も待遇も異なる。

世の中は、白か黒か、そう簡単に見分けがつくものではない。

グレーゾーンにいる時こそ、自分の目を信じたいものである。


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