第1068話 熊野古道を歩く

2015年09月16日 05時26分20秒 | Weblog

ずっと 思い悩んでいる。

解決策も見出せぬまま悶々としていたが、「歩こう」 と。

こんな時は、あえて険しい道を歩きたい。

手のひらを立てたような急坂と言われる「中辺路(なかへち)」を選択。

自分の心と向き合うため 今回、息子を同伴しなかった。

語り部と見知らぬ人と共に ひとり黙々 道を歩きたかった。

 

足の裏に 堅き感触を感じる 木の根道に石畳。

汗が流れ落ちるように、心も軽くなって欲しい。

土と落ち葉の柔らかさが 足裏に嬉しい穏やかな下り坂。

時折 吹く風の心地よさに、心も晴れますように。

そう願いながら黙々と歩く。

 

滝尻王子から高原熊野神社まで辿り着いた達成感を味わう。

憂鬱な気持ちに支配されるのではなく、とにかく歩く。ただただ歩く。 

もちろん古道を1日歩いただけで

悩みが解消されるわけでも解決策が見つかるものでもない。

が、コンクリートではない山道を 歩くことに意味がある。


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