テーマは重いけれど・・・・
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16歳の高校生が妊娠して出産する・・・と、こうやって書くと、結構重いテーマである
実際、主人公はすごく適当にセックスをして妊娠してしまって、自分の生活とか子供の人生ではなく"胎児に爪が生えてる"という理由で堕胎をやめ・・・と、一見無責任で適当に感じられる
だけど、憎めない
100%共感できるわけではないけれど、鑑賞後はなんだかとても心がほんわかした
私レベルのありふれた思考だと、少女は妊娠を通じて徐々に命の尊さと重さに目覚め、親に感謝し、愛の無いセックスを恥じ・・という方向に話が進むんだろうなぁ、と思ってしまう
でも、この作品は全く違っていた
もちろん、妊娠期間中のやりとりから両親の素敵な部分を垣間見せるし(でも、あの両親理解あり過ぎのような・・・アメリカンってあんななのかな)
ジュノ自身が命の大切さや彼への愛に気づく、という流れもちゃんとある
でも、ぜーんぜん説教臭くも押し付けがましくも無くて、心地よい
ジュノ自身、母親に「あなたが思っているほど甘くない」と言われたり、超音波技師に「10代の親の育児環境は劣悪だ」なんてことは、人から言われるまでも無く良くわかっていたはずだ
だからこそ、生まれてくる子供を養子に出すことにした
きっと、高校生の彼女の中の母性、とは、自分自身で子供に愛情を注ぐことよりむしろ、産まれてくる子供にとって本当に幸せなことを考え、"理想的な夫婦"に子供を託すことだったんだろう
(結果的に"理想的な夫婦"ではなくなってしまったけれど、そうなってもやはり、子供が大好きな"理想的な母"となり得るジェニファー・ガーナーに"あなたがその気なら・・・"と子供を託した)
そして、子供の幸せを確保できたからこそ、今度は"今"を生きる自分自身にとって大切なもの(彼との時間)を得ることができた
ジュノが大人になってもう一度妊娠したら、きっと素敵な母親になるだろうなぁ・・・
★おまけ
アメリカの高校生は、携帯使わないのかな
ジュノの部屋のハンバーガー電話がとってもかわいかった
(使いにくそうだったけど・・・・)
★おまけ2
私がこの作品を観た直後に、ロスの高校生が集団で妊娠した、という報道があった
まさかまさか・・と思っていたら、やっぱりその事件をこの作品に結びつけるコメントがあってちょっとうんざり・・・・
そういうことを言う人に限って絶対この作品観てないよね
ぷん
★おまけ3
エレン・ペイジ かわいいなぁ
と思っていたら・・・・なんとX-MENのアノ子なの???
びっくりびっくり!
(映画館)