おいしそうだなぁ
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かもめ食堂の時も思ったのだけれど、この監督の作品は色と音がすごく美しい
真っ青な海に白い砂浜、真っ白なシーツや赤い毛糸玉
道の砂利を踏みしめる音、食パンをかじる音、風がそよいで雨が落ちる音
どれもこれもとても心地よくすぅっと私の中に入ってくる
う~ん、わたしもあんなところで休暇を過ごしてしてみたい、と思いそうになったけど・・・・
でも・・・どうだろう?
携帯電話のつながらないところで独りきりで過ごしたい、と思う時、あんな風にみんなと一緒の食事や早朝の体操をするなんてちょっと遠慮したいよなぁ、きっと
だから、タエコが最初逃げ出してしまった気持ちもすごくよくわかる
逃げ出した先があんな強烈な薬師丸ひろ子が営む宿だったから再び戻ってきたものの、
それだって、「マリンパークよりハラダのほうがまだまし」という消極的な理由に他ならない
かもめ食堂のときは、どんなに親しくなっても敬語を貫き、一定の距離を保つ三人が凄く素敵に思えたのだけれど、この作品のハラダは(憧れつつも)実在したらちょっと苦手かもしれないなぁ、なんて思ってしまった(ま、敬語は敬語だったけど・・・)
ハラダという宿が好きか嫌いかはともかく、この映画の持つ雰囲気は凄く好き
特に何か大きな事件が起きるわけでもなく、キレイな風景と美味しそうな食べ物と心地よい音
そんなに気合を入れて見るのではなくて、ソファに寝転がってこの作品を観ながらうとうとするのってすごく気持ちよさそう
★おまけ
結局、登場人物たちの多くは謎に包まれたまま
そもそもタイトルとなっている「めがね」にも何か意味があるのかどうかすらわからない
("ハラダ"に集う人達がたまたまめがねをかけている、というダケ?)
でも、そういうことをいろいろ想像することすらもなんだか楽しい作品
★おまけ2
音楽担当は あの フラッシュ金子!
金ちゃんすごーい
(2007/09/22)