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奥様的部屋

主婦の独り言&映画や本の話もちょこちょこ(ネタバレあり)

ノーカントリー

2008-06-01 01:38:01 | 映画など_いろいろ

好き嫌いだけでは言い表せない

<公式サイトへのリンク>

鑑賞してから随分時間がたってしまったけれど、鑑賞中の緊張感と、鑑賞後のなんともいえない重苦しい余韻はよく覚えている

そう、いつ、どこからおかっぱ頭のシガーがキャトルガンをぶら下げて登場するか、と、とにかくずっと緊張しっ放しだった

テーマとか監督の主張とか・・・・そういうものはうまく言い表せない
つまるところ原題の"No Country for Old Men"なんだろうなぁ
などと、わかったつもりになるしかできない

冷酷無比に殺戮を繰り返すシガーと、そんなシガーから必死で逃げるモスと、実像を知らないままシガーを追い続ける保安官
そんな三人が淡々と描き出されている

シガーがKIOSKのおやじにねちねちと絡む様子や、シガーが自分の傷を治療する様子や、モスがダクトにトランクを隠す様子を、執拗なほどに時間をかけて描くかと思えば、モスの奥さんやモス自身については殺される場面すら省略されている
主人公であるはずの保安官は前半殆ど登場しない
シガーのヘアスタイル、下着はブリーフ・・・・・とか・・・

等々、挙げればキリがないほどの、そんな(恐らく)計算し尽くされた構成が、私をやたらと緊張させたのだろうと思う
(今にして思えば・・・・だけど)

アメリカという風土、保安官のたどってきた人生、など私には永遠に理解できるはずもなく、そういう意味ではこの映画を本当に理解することなど無理なのかもしれない

それでも、不気味な緊張感と鑑賞後の虚無感
(その依拠するところが監督のソレとは異なっていたとしても)
私にとっては、心に深く残る作品となった

★おまけ
  主人公というのは、作品において登場場面が多くセリフが多い人物のことだと思っていたが、この作品の主人公は保安官だという
  そうか・・・・・・
 
  この作品で、観客が一番共感を覚えるとしたら恐らくそれは保安官だ

  主人公とは、物語を語りつつ、私達と一緒に物語の中を進んで行く存在なのかもしれない、なんてことをこの作品を観て、初めて感じた

(映画館)

魔法にかけられて

2008-05-26 00:04:28 | 映画など_いろいろ


期待以上!  オススメ!

魔法にかけられて

予告で、
アニメの世界のお姫様が現実の世界に・・・?
というストーリーを知り、
子供向けかなぁ
絵は綺麗だけど、DVDでいいかなぁ、と思っていた

でもパトリック・デンプシーに、ジェームズ・マーズデンにスーザン・サランドンまで・・・?(エイミー・アダムスのことはこれまで良く知りませんでした)
という豪華(私にとって)な俳優陣と雑誌等の評判の良さに映画館へ・・・・

いや、これは面白かったなぁ

個人的には、 ジゼルが現実世界に飛び込んだ直後からしばらくの間の
常にテンションが高くて、常にポジティブで、やたらと身振りや表情が大げさで、何かって言うと歌って踊って・・・というぶっ飛びぶりと、王子様の現実離れしたノー天気&ジゼル同様のぶっ飛びっぷりがとても好き

確かに昔のディスにーアニメってこんなんだったなぁ
アニメだと素敵な世界が実写にするとこんなふうになってしまうなんて、あらためてみてみるとこりゃ面白い!

かなり自虐的なまでに、それでいて明るくカラっとセルフパロディをやってのけたディズニーと、体を張ってアニメのキャラクターになり切っていたエイミー・アダムスとジェームズ・マーズデンにエンディングでは大きな拍手を送りたくなった

★おまけ
  ジゼルのイタイほどのぶっ飛びぶりが見事だっただけに、後半の現実社会に染まりだしてからの彼女は魅力半減(に思えた)
  ま、私の個人的な趣味だけど

★おまけ2
  王女と王子と並んで拍手を送りたかったのが、チップ!
  身振り手振りでりんごに毒が盛られていることを伝えようとしていた時のチップの愛らしさには大笑い!

★おまけ3
  N.Y.を歌って踊りながら駆け抜けるシーンもとっても好き
  自然に顔が綻んでしまった
  やっぱりミュージカルっていいなぁ・・・・

★おまけ4
パトリック・デンプシーってショーン・ペンにちょっとだけ似て・・・・・ないかな?

(映画館)


スモーキン・エース

2008-05-24 00:35:43 | 映画など_いろいろ


うわぁ・・・見事に覚えてないよ
スモーキン・エース

予告はとってもテンポ良くて、オシャレでカッコよくて激しいアクション映画っぽかったんだけど本編は・・・・
鑑賞してかれこれ2ヵ月半くらいたった今
タイトルを観ただけではどんな映画だったか全く思い出せなくなってしまっている

公式サイトを見てやっと出演者やストーリーを徐々に思い出した次第

やたら登場人物が多くて(しかもかなりイッっちゃってるキャラばかり)誰が本当に重要な人物なのか把握するのに疲れてしまったことや、一見テンポがよさそうに見えて、実はかなり回りくどかったり余計なシーンが多かった(カラテ少年とか・・・)ことや、事件の背景部分の多くがセリフやモノローグで説明されているため頭に残らなくて、前半は何度も置いて行かれそうになったことや、大きくクレジットされていながらベン・アフレックの扱いがひどかったことや・・・

そんなことが断片的に思い出された

後半になって殺しがメインテーマじゃないことがわかるのだが、その説明もとてもあっけない
しかも上に書いたとおり前半での人間関係の描写がわかりにくいので、結末のどんでん返し(だよね?)部分についても"へー、そうなんだー"で終わってしまった

殺戮シーンをはじめとして、雰囲気は嫌いじゃないけど、いろんな意味でなんだかもったいない、という思いだけが記憶に残った
(DVD)


Gガール

2008-05-22 23:47:53 | 映画など_いろいろ


このノリにノレれば・・・・・
Gガール 破壊的な彼女

予告を観た時に、これは思いっきり面白いか思いっ切り引くかどっちかだな、と、そのボーダーラインの見極めができなくて、どうしようどうしよう、と迷っているうちに劇場公開期間を逃してしまった(なんだかあっという間に終わってしまったような記憶が・・・)
で、結局今回DVDで鑑賞

私自身がと疲れていたせいかあまりコメディな気分じゃなかったからなのか、ちょっとついていけない部分が多かった
最初からコメディだって割り切っちゃっていたらもっと楽しめたのかもしれない

いや、というより、コレはまったくの男性向けの映画だったから私としてはイマイチだったのかも

女性特有の嫉妬深さとか独占欲って(自分の中にもそういう部分があることを否定できないだけに)同性の目から見るとあまり笑えない
でも、男の人から見たら、女性のやきもちって時々可愛かったりする・・・・のかな?

また、個人的には、マットとジェニーが最終的にはハッピーエンドを迎えるのかなぁと思っていただけに、今回のオチはなんとなく拍子抜けしてしまった

で、一番不思議だったのが、あんなにわがままがジェニーがどうして世の中のために働いているのだろうってこと
体を張って世界平和を守る使命感に燃えていながら、ジョーズを連れてきて苦しい目に合わせるばかりか彼氏の部屋をぶち壊しちゃうんだもの
例えコメディでも少しくらい説明が欲しかったなぁ、と思う

と、否定的なことばかり書いてしまったけれど、自宅のソファでB級(いい意味で)コメディだって割り切ってDVDで鑑賞するなら十分楽しめると思う


★おまけ
主な見せ場は予告で出されちゃってた感じだったので、ちょっと物足りなかった
最近予告の作り方に疑問を感じることが多いなぁ

(DVD)


陰日向に咲く

2008-05-05 03:28:56 | 映画など_いろいろ


無理に"泣かせ"にしなくても・・・・
<公式サイトへのリンク>

原作はとても面白くて一気に読んでしまった
Reviewにも書いた通り、ただ素直に"面白かった"と言える作品だった
もっとも、読後は"これを岡田君主役で映画にできるのか・・・?"とかなり心配になったのだけれど・・・

で、映画
やっぱりかなり違うものになっていた

ま、いつも書いている通り、原作と映画は別の媒体なんだからそもそも比べたりするべきじゃない
それぞれ良さがあって当然だと思う

でも、そう思いつつも、本作品の鑑賞後は"都合よくまとめちゃったなぁ"と、ちょっとがっかりしてしまった

えらそうな言い方をしてしまうと、人物描写がなんだか薄っぺらで、誰にも感情移入できなかったのが良くなかったんじゃないだろうか

最初から"全員をうまく繋げる"という結末のために色々なエピソードを順番に並べて、そこに悲しい人情話や親子の話を織り込んで"泣きなさい"モード全開にして・・・という展開そのものがメインテーマになっている感じで、"陰日向"の人々自身が、"咲く"ために悩んだりがんばったりしていることは二の次になってしまっているように感じた

ただ、"登場人物"に魅力がなかったけれど、俳優はみな好演だった
それだけに、もったいなく思えて仕方なかったなぁ

★おまけ
 とりあえず売れた小説をどんどん映画にしちゃうから薄っぺらになっちゃうんじゃないの?(なんて、文庫化前に映画化されちゃったコトに対する腹いせにちょっとえらそーにもっともらしいことを言ってみた)
 
★おまけ2
 鳴子とオタク少年はちょっとイメージが違ってた気がする
 もっともっと濃いキャラクターじゃないと・・・・
 
★おまけ3
 原作の中で一番お気に入りのエピソードは"ピンボケな私"
 それが映画には入っていなくて、残念なようなほっとしたような複雑な気分

(映画館)

 


ブラックサイト

2008-05-04 00:33:32 | 映画など_いろいろ


いろいろ突っ込みたい部分はあるけれど・・・・
<公式サイトへのリンク>

友人に誘われて殆ど予備知識ナシで映画館に行ったので、冒頭の猫のシーンを観た瞬間に、所謂"サイコキラー"モノが苦手な私は"これはヤバイかも・・・"と、かなりビビってしまった
実際、"処刑"のシーンは私にとってはかなりキツかったです

それを除けば(それを除いちゃったらこの映画の魅力も半減以下なのでしょうが)"全世界66億人の好奇心が凶器になる"(公式サイトより)=サイトのアクセス数が増えれば増えるほど犠牲者の死期が早まる、というのはいかにもありそうなだけに現実味があるし、"不特定多数の無名の人々による殺人"なんていうのも、現代を象徴しているようで面白い

実際鑑賞中は結構ハラハラドキドキしたし、今更ながらネット社会の無責任者を再認識したのだけれど・・・・

なんというか、もうちょっとなんとかならなかったかなぁ、と思うポイントがたくさんありすぎた

・"不特定多数の無名の人々"の描写が無かった
・犯人が早い段階で顔を見せ(不気味さ半減)、
 しかも主人公がその犯人をやけに簡単に探し出してしまった
・主人公以外の活躍が殆どなかった
 (FBIがやけに無能に見えちゃったんだけど・・・いいのかな?)
 
などなど・・・

そのために鑑賞後、強く感じたのは
この作品は現代のネット社会に何らかの問題提起をしたかったのか、それとも残虐な殺人シーン&殺人テクニックを見せたかったのかどっちだったんだろうってことだった

どっちだとしてもなんだか中途半端

★おまけ
 66億人って言っておきながら結局主人公のご近所だけで犯行も犯人もすべてカタがついちゃってるのが・・・・・

(映画館)


マリー・アントワネット

2008-05-02 22:24:15 | 映画など_いろいろ


ベルばらを知ってるだけに・・・・
マリー・アントワネット 

鑑賞してから随分時間が経ってしまった
(単なる怠慢のため)
で、さてREVIEWを書こうか、と思ったときに、真っ先に頭に浮かんで来たのはお菓子・料理・ドレス・ベッド・・・・
う~ん・・・印象に残っているセリフやシーンが全くないことに、改めてちょっと驚いてしまった

言い換えると、映像の美しさや宮廷の雰囲気はとても素敵で印象的だった、と言えるのだけれど、とにかく私の中の"マリー・アントワネット&ベルサイユ宮殿"というのは、漫画『ベルサイユのばら』のソレで、この作品のあまりのあっさり薄味なのにかなりがっかりしてしまったのだ

確か公開時のウリは、ベルサイユ宮殿やドレスを始めとする衣装とともに、マリー・アントワネットを独りの平凡な少女として描いたこと、だったと記憶している
でも、それがよかったのか悪かったのか・・・・
前半から中半にかけては、ひたすらお菓子を食べてダンスをして、悩みと言えば夫との夜の営みだけ
なので、後半のシリアスな展開になった時の彼女の苦悩が、ただ怯えているだけにしか見えなくて、バルコニーでの優雅な謝罪のシーン(予告で何度も観たから覚えている)はとても唐突に感じた
民衆の怒りを治めようと赦しを乞うているのか、それまでの浪費を詫びているのか、その場しのぎのパフォーマンスなのか・・・

そんな彼女の姿を描き出すことがこの映画の意図していることだったのかもしれないけれど、ベルばら世代の私としては(ちょっとしつこいけど)かなり物足りなかった

★おまけ
  そもそも私がキルスティン・ダンストに対してちょっと苦手意識があるのも原因かも・・・・
  でも、この作品の彼女は他の作品に比べたら随分可愛かったと思うよ

(DVD)


うた魂♪

2008-04-30 22:45:37 | 映画など_いろいろ


ゴリってかっこいい・・・・かも
<公式サイトへのリンク>

ゴスペラーズがテーマソング担当&審査員として出演!
と知った時から絶対映画館で観る!と決めていた

でも、前半、笑えないギャグと余計なCGの連続に
「ちょっと失敗したかなぁ、どうせゴスは一瞬しか出ないだろうからDVDでもよかったかなぁ・・・」
なんて思って、もぞもぞしていたところゴリが登場!

ひと昔もふた昔も前の"不良"スタイルに、鳥肌モノの「十五の春」のシャウト、ムダに慇懃無礼な態度、港でのアツい語りにメンバー達の体育座りのハミング・・・と私がこの作品で心に残っているシーンの多くはゴリ&湯の川高校合唱部メンバー達のシーンだ

逆に言うと、他の出演者達の印象が薄すぎて、いっそのこと湯の川高校をメインにしちゃえばよかったのに・・・・とまで思ってしまった

とは言っても、最後の「青い鳥」は見事
大会前の練習のシーンでは前奏しか聞かせない辺り、かなりわざとらしかったものの、そんな"焦らし"がなくても凄い盛り上がりで、鳥肌&涙が抑えられなかった
そう、ストーリとか演技とかじゃなくて、音楽そのものに感動し、やっぱり音楽っていいなぁ・・・なんて我ながらクサいセリフを呟いてしまった・・・のだった

★おまけ1
  ゴスは悪くないのに・・・・・
  でも、でも・・・・
  はっきり言ってゴスが登場するたびにシーンの流れがブチ切れになり、ムードがぶち壊しになっていた
  この作品のおかげでゴスのファンが減ってしまわないかと心配なほど、あれはないでしょう、な扱い
  とほほ・・・
 
★おまけ2
  薬師丸ひろ子は悪くないのに・・・・・
  彼女が"ソウルシンガー"って言うのはちょっとタイプが違うなぁ
  それに、声を聞けばすぐに"裕子"が誰かなんてわかるのに、あくまでも帽子で顔を隠していたあたりも、かなりわざとらしくてちょっと・・・・
  
 
★おまけ3
  薬師丸ひろ子の歌声を聴いて、彼女が「セーラー服と機関銃」で初めて「ザ・ベストテン」に出演した時のことを思い出した(古っっっっっ)
  無茶苦茶緊張していて音外しまくりだったけど、それがまた可愛くて可愛くて・・・
  確かその時に、彼女は合唱部で緊張してなかったらもっとちゃんと歌える、なんてコトを黒柳徹子が言ってたなぁ

★おまけ4
  この作品で私の中のゴリのポイントはかなーーーーーーーーーーーーりUP
  歌声も素晴らしいっっ!!!

(映画館)


かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート

2008-04-24 23:41:07 | 映画など_いろいろ


原作は漫画らしい・・・・納得 

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート

ドニー・イェンが出ているから、彼のアクションが観たいから・・・と、それだけの理由でレンタル

彼が登場する食堂でのアクションシーンは最高にカッコよかった
早い、高い、強い・・・・・とまさに無敵!

よくよく考えたらこれまで私が観て来たドニー・イェン作品って、みんな時代劇だったので、この作品の彼の姿(Gパン・タンクトップに、バリバリの目バリ)はすごく新鮮で、ソレもまたなかなかよかった(筋肉の盛り上がりまでわかるようなピチピチのシャツとか・・・・)

ま、ストーリー展開は、正直突っ込む気にもならないほど強引で無茶苦茶で安易だったけれど、もともとが漫画だと知って(オープニングとエンディングで漫画を見せるあたり、ちょっと開き直っているようにも感じた)
納得

ただ肝心の龍虎門についてくらいはもうちょっとちゃんと説明して欲しかったかなぁ
アクションばかりに気を取られてしまって、ふと冷静になった時に彼らが何のために戦っているのかなんだかよくわからなくなってしまっていたもの
(私があまり集中して観ていなかったせいかも・・・・)

全体的にはアクションが最高で、映像や音楽も良かったので、単純な娯楽作品としてボケーっと観るのには最適だと思う
(逆にストーリーや設定をキッチリさせないと納得できない人には不向きかも・・・)

★おまけ
 3人ともアクションもよかったしルックスも悪くないんだけど・・・そろいもそろって髪の毛がうっとーしーーーー!

(DVD)

 


いつか眠りにつく前に

2008-04-23 00:52:19 | 映画など_いろいろ


腑に落ちない点はあるものの・・・・
<公式サイトへのリンク>

公開前にネットでこの映画に関してのこんな記事を読んだ記憶がある
(うろ覚えだけど・・・)
"女性と男性の評価が正反対","多くの女性の共感を呼ぶ一方で男性は反感を覚える"等

それってどういう意味なんだろう・・・と思いつつ、そして、男性である夫が不機嫌にならないことを祈りつつ鑑賞

私個人としては、正直なところあまり主人公に感情移入できなかった
あんなふうに死ぬ間際まで一日だけの恋に心を占められてしまうものだろうか・・・?

確かに素敵な思い出というのは時間がたつにつれてどんどん美化されてしまう、ということはありがちだけど・・・・・
あれだけバディの想いに無神経だったアンが、その上、結婚して夫や子供と暮らしながらもずっとハリスを思い続けていた、というのはなんだか余りにも身勝手じゃないか、と、むしろちょっと反感を覚えてしまった
(私の考え方が男性寄りなのかな)

でも、矛盾しているようだけど、映画作品としてはかなり好き
主人公アンの若い頃には共感できなかったものの、バディの切ない思いやアンの二人の娘たち(現在)の揺れる気持ちに強く心を打たれた

それぞれが大切に思う人に対して自分の気持ちがうまく伝えられなかったり、自分の気持ちに素直になれなかったり・・・とほんのちょっとしたすれ違いで傷つけ合ってばかりの彼らの姿は本当に切ない

だからこそ、姉妹が本音をぶつけ合った末に歩み寄ったり、次女が恋人に妊娠を告白するシーンはとても感動的

すごく盛り上がったり号泣したシーンはなかったけれど、心に沁みるセリフが多く、また映像もとてもきれいで鑑賞後はしばらく余韻に浸ってぼーっとしていたいなぁ・・・と感じた作品だった

★おまけ
  若い頃のアンに感情移入できなかったもうひとつの理由
  クレア・デーンズってちょっと苦手・・・
  ロミオとジュリエットの時はむちゃくちゃ可愛かったのになぁ・・・

(映画館)


チームバチスタの栄光

2008-04-22 23:28:57 | 映画など_いろいろ


ちょっと中途半端に出来上がっちゃったなぁ
<公式サイトへのリンク>

原作は文庫化されてすぐ読んだ(Review書いてないけど・・・・)
とにかくすごく面白くて、次の展開が気になり読むのを止められなくてあっという間に読み終えてしまった

もちろん、小説と映画は別物、というのは当然のことだから"原作に比べて・・・"なんてコトはあまり言うつもりはないけれど・・・

なんだかずいぶん軽い作品になったなぁ・・・

まず主人公を女性だと知った時点で、かなりびっくり

とは言うものの、実際に観てみたら、田口=女性 というのは悪くなかったと思う
愚痴外来ののっぺりした空気とか、田口の院内での立場とか、詳しく説明されなくても雰囲気でよく伝わってきたし・・・
(竹内結子がウマイからなのかな)
ただ、阿部寛 VS 竹内結子のやりとりが、トリックの阿部寛VS仲間由紀恵のソレとだぶってしまったのはちょっともったいなかった(或いは狙っていたのかもしれないけれど・・・)
それから、唐突に挿入されるソフトボールのシーン
あれは田口のキャラと全く合ってないし、田口と白鳥のやり取りに重要な意味も感じられなくて、なんとなく「竹内結子の脚」を見せるためダケのシーンに思えてしまってちょっとがっくりしてしまった

全体を通しての感想は、冒頭に書いた通り、"なんだか中途半端"

と、いうのも、私が原作で一番ドキドキハラハラして心を打たれたのは、最後の記者会見を田口が独りで乗り切るシーンであり、田口と白鳥以外で一番印象に残っている登場人物は院長だから

また、白鳥が登場する前の田口の孤軍奮闘ぶりもあっさりとしていて、白鳥が問題を解決する上で実は田口の最初の聞き取り調査が役に立った、ということもわかりにくいのも残念だった

そしてそして・・・・作者が訴えているオートプシー・イメージングについてもほとんど説明なし

結果的に、医療問題についての社会映画としてもサスペンスとしてもなんだか中途半端になってしまっていて、かといって、人が亡くなって苦しむ竹内結子の姿を見る限りではコメディと言えないのはもちろん、竹内結子のユニフォーム姿を楽しむのがメインではないのも当然・・・・・

で、冒頭のような感想になった、というわけである

でも、手術シーンの映像は(どの程度実際に近いのかは全くわからないけど)かなりリアルに感じられすごく楽しめたし、氷室の眼の不具合をああいった形で暴いたり、犯人のトリックを言葉だけでなく証拠を突きつけて追い込んた、というのも映像あってのもので、良かったと思う

いっそ原作を読んでいなかったら素直に楽しめたかなぁ・・・・

★おまけ
 とはいっても、学術用語が当たり前のようにぽんぽん出てきたので、
  原作を読んでいなかったらセリフについていけなかったかも・・・・・

★おまけ2
 これまで吉川晃司に"知"のイメージを持ったことってなかったけれど、
 今回は思いのほか"天才外科医"が似合っていて、意外で素敵だった

(映画館)


ありがとう

2008-03-23 01:08:13 | 映画など_いろいろ


実話なんだもの、何も言えなくなっちゃう
ありがとう

阪神大震災からもう13年も経っちゃったんだなぁ・・・
前半の地震発生から火災が広がって行くシーンはかなり迫力があって、当時、どんどん被害者の数が増えていくラジオ放送を聴いて仕事が手に付かなかったことを思い出した

主人公を始めとする登場人物達のセリフも、とてもベタはあるものの、
「実際にあんな地獄を目の当たりにしたら、こういう気持ちになるのかもしれない」
と、思わせる説得力があったのも実話ならではだと思う

実際に被災された方達から見たら、あんな生易しいものじゃない、と言われるかもしれないけれど、あの事実を思い出し、風化しそうになっていた阪神大震災の痛手を忘れない、という部分では大きな意味があったように感じる

ただ、後半、主人公がプロゴルファーに挑戦する話がちょっとイキナリな感じだったのと、町の崩壊→仮設住宅暮らし→新築の家 の過程が端折られていたような気がするのはちょっともったいなかった気がした
地震発生から町の再興を丁寧にたどればもっともっといろんなドラマがあったような気がするから・・・・

そして・・・・
主人公が見事プロテストに合格し、共に苦労をしてきた商店街の人々と喜び合う姿を最後に見せて欲しかったと思う

★おまけ
 全体的にベタベタでちょっとシラケそうになったシーンがあったことも否めないけれど・・・・
 田中好子の素敵な奥様ぶりに何度も泣かされてしまった
 スーちゃん、いい女優さんになったねぇぇ

(DVD)


鉄板英雄伝説

2008-03-17 23:31:41 | 映画など_いろいろ

よくやるなぁ、まったく・・・・
鉄板英雄伝説

別の作品のDVDで予告編を観て
"これは面白い・・・かも!?"と思って、張り切ってレンタル

でも・・・・
う~ん・・・

何をパロっているかの元ネタがよくわからない、という部分がほとんど無いほどメジャー作品ばかり
よくもまぁつなげたもんだなぁ、と感心したけれど・・・

正直途中でお腹いっぱいになってしまった
ところどころ笑ったシーンもちょこちょこあったけれど、でも、それがどんなシーンだったかももうほとんど覚えていない
途中で飽きてしまって、画面に集中できなかったから

話のネタには面白いけど、1時間程度で十分かなぁ

★おまけ
  ジャック・スパロウはよく雰囲気が出ていたと思う
  私ってばパロディでまでジョニーデップ贔屓なのかしら・・・・・


佐賀のがばいばあちゃん

2008-03-12 22:28:32 | 映画など_いろいろ

 
原作を先に読むべきだったなぁ
佐賀のがばいばあちゃん

ばあちゃんのキャラクターはとても魅力的で、またそれを演ずる吉行和子も独特の雰囲気をかもし出していて印象深い
また、工藤夕貴のお母さんや、子役達もそれぞれ存在感があって良かった

個々のエピソードでもそれなりに心を打たれたシーンはたくさんあったし、涙ぐんだりもしてしまったけれど・・・・・なんていうのかなぁ、全体的に原作を無理やり切り貼りしたような印象が残ってしまった

"がばいばあちゃん名セリフ&昭弘の泣かせる話"集(映像つき)って感じ

それと、一番強く感じたのは・・・
三宅裕司はいらなかったんじゃないなぁ
彼の登場するシーンにはすごくムリがあったような気がする

全体をひとつの作品として考えると、どうかなかぁ、と思うけれど、とは言っても、ばあちゃんという人物や、あの時代らしい明広と周りの人との温かいやり取りは十分楽しめた
(DVD)


ラッキー・ユー

2008-03-10 22:15:17 | 映画など_いろいろ


ポーカーって難しそう・・・

ラッキー・ユー

ラスベガスのカジノで本物のプロのポーカープレイヤー(←って呼べばいいの?)がたくさん出演して(エンドロールは"himselfだらけ")、ポーカーのプレイシーンもたくさんあって・・・

って書くと魅力的な感じなんだけど、ポーカーにあまり興味がなくて、(そもそも"ギャンブル"に対してかなり拒否反応を持つ)ルールすら良くわからない私にとっては、前半部分はちょっと退屈に思えてしまった

大会の盛り上がりに、父子の確執に、ドリュー・バリモアとの恋愛に・・・・
それぞれがそれなりに面白いのに、なんだかどのエピソードも中途半端に感じたのはあまりにテンポが良すぎて展開が速すぎたからかなぁ

とは言っても、ここまでカジノの様子を見ることができる作品は観たことがないし、途中でルールの説明っぽいセリフもたくさんあったおかげで、なんとなくルールがわかり始めた中盤以降はそれなりに楽しめた

ポーカーの対決シーンでのプレイヤーの駆け引きの様子やカジノの雰囲気を味わうだけでもかなり満足できる

でも・・・・・しばらくしたら忘れちゃいそうな感じのちょっと小粒な印象だったのは否めない

★おまけ
  エリック・バナってハルク,トロイ,ミュンヘン・・・
  と、なんだか屈折した過去を背負った役が多いなぁ
  対してドリューバリモアは凄く素直で一途で可愛らしい女性の役が続いてるような・・・
  だからこの作品自体の印象が薄くなっちゃったのかも

(DVD)