東京大阪ラプソディー

私が生まれ育った故郷「東京」の友人たちへ、また私の「大阪」での生活を知る心優しき人たちに、徒然なるままに綴っています。

真冬の蜃気楼

2009-12-23 15:20:52 | 日記
 先日も訪ねた「2009光のルネサンス」、、、今日はわざわざ遠方から私に逢いに来てくれた人を連れて中之島へ出かけた。。。

祭日前ということで、この前に来た時よりもさらに人出は多い。
色とりどりの膨大な量のLEDが都会の街並みや川面を照らす光景は圧巻である。
この目で夜空を彩るオーロラの実物はまだ見たことはないが、今のLEDのコントローラーの多彩さは、自然を上回るような複雑さでプログラムされているようだ。

 イルミネーションが延々と照らしてくれる4本にセパレートされた銀杏並木…南行き一方通行の御堂筋を淀屋橋からミナミ(なんば)へタクシーを走らせる。。

かなり外は寒い。5℃を下回るだろう、、、。暖かいクルマの中に体を滑り込ませると冷え切った体に血が巡り始めるのが分かる。
2人の体温と吐息がタクシーのサイドウインドウを少し曇らせ始め、次第にイルミネーションの光の束がぼんやりと滲んで見える。さながら真冬の蜃気楼のようだ。
滲んだ光を帯びてサイドウインドウに溶け込んだ2人を、タクシーはそのままどこか遠くへ連れて行ってしまいそうな晩だ。。。

彼女が左手でウインドウを拭うと、現実に帰るかどうかを試すように曇りが取れて滴が流れ落ちていく。そこだけ街のネオンがくっきりと見えて、逡巡する2人のため息が漏れる。。。
都会で真冬の蜃気楼を見てしまった2人には、もう帰る場所がないということか…。

 体が冷えてるのは空腹のせいもある。アルコールが入ってないからでもある。
程なくミナミへと辿り着いて…

いい雰囲気のお店(秘)で…


お酒は今夜もいろいろ試したが、新潟の「〆張鶴」…これが一番だった(旨!)


お酒もまわって、、、もう現実なのか夢の中なのかお互い分からないことにしておこうということになった(笑) 
めでたし、めでたし~